経済活動も再開され、徐々に人の往来も復活してきたけど、コロナとなって3回目の冬を迎えることになる。
また、感染が爆発するとも限らないのだけど、第8波が来るのも嫌なものだ。
海外では、マスクの着用もしていない国が多く、すでにパンデミックは過ぎ去った感じもしないでもない。ただ、コロナは決して過去のものではない。
新しいコロナウイルスが世界中を駆け巡り、コロナ患者の急増が予想される。インド、英国、フランス、ドイツ、日本などではすでに患者数が増加している。
予防を強化し、病気にならないために、保健当局は、人混みでのマスクの着用、体調不良時の自宅待機、ワクチン接種が可能な場合は接種を継続することを推奨している。
さらに、新しい研究によると、最高の予防法は、ワクチンと定期的な自転車走行、もしくは運動だけかもしれないという結果も出ている。
運動が免疫強化
この研究は、定期的な運動がコロナワクチンの免疫増強効果をさらに高め、コロナ感染による重症化とそれに伴う入院をさらに減らすという仮説を検証することを意図している。
この研究では、南アフリカの25万人以上の被験者が参加し、2つのことが証明された。
1.) コロナウイルスワクチンは重症化予防に有効であったこと
2.) ワクチンは、定期的に運動している人に最も効果的
活動的なライフスタイルとコロナ感染症の影響との相関関係は、すでに十分に立証されていた。
そして、活動的な人はそもそも感染しにくいだけでなく、もしコロナに感染しても、入院したり死亡したりする可能性が著しく低いという結論がほとんどだった。
しかし、運動がコロナウイルスワクチンやブースターに何らかの影響を与えるかどうかについては、まだ研究されていなかった。
今回の研究は、定期的な身体活動のレベルの向上と、入院に対するコロナワクチンやブースターの効果との関連性を示した初めての研究となる。
この運動とワクチンの相関関係を調べるため、研究者は南アフリカ最大の医療保険会社であるDiscovery Healthから事前承認されたデータを収集した。
Discovery Healthは、加入者が活動的であれば報奨金を出すというインセンティブ・プログラムを持っている。
そのため、記録には人々のワクチン接種状況や、Covidを受けた時期があるかどうかだけでなく、ウェアラブルやジム通いで追跡した運動習慣も詳細に記載されていた。
対象者は、身体活動分数に基づいて低、中、高の身体活動グループに分けられ、その人のワクチン接種の状況も含まれていた。
- 低活動レベル : 少なくとも中強度の身体活動を週に60分未満
- 中活動レベル : 週に60分から149分の少なくとも中程度の強度の身体活動
- 高活動レベル : 週150分以上を高活動レベルとした。
中等度の運動強度と見なされるには、心拍数が個人の最大値の70%以上である必要があった。
この研究では、まず、ワクチンがコロナ関連の入院を防ぐのに確かに有効であることが証明されている。そして、定期的な運動がコロナワクチンの効果を高める可能性があることを示唆している。
実際、彼らの活動的なライフスタイルは、ワクチンの効果を25%向上させた。
週に1時間でも効果あり
しかし、週に150分も運動するというのは結構大変だ。運動が趣味ならば問題ないけれど。ただ、研究では少ない時間でも運動していたほうが良いという結果が出ている。
なんと週に1時間でも効果があるというのだ。
この研究は、公衆衛生メッセージとして、「コロナの重症化リスクを軽減するためにワクチンの効果を高める簡単で費用対効果の高い方法」として、身体活動を奨励すべきであることを教えてくれている。
私たちサイクリストにとって、これは耳寄りな情報であり、少なくとも冬の間走り続ける励みになる。別に無理して外で乗ることもないので、室内でローラーでもいいだろう。
とにかく、運動を週に1時間くらいはすることが自分の身を守ることにも繋がる。
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