ブエルタ第14ステージは、プリモッシュ・ログリッチの15%勾配でのアタックにより、静かなステージではなくなった。
リーダーのレムコ・エヴェネプールはついていけずタイムを失う。
プリモッシュ・ログリッチのアタックにミゲルアンヘル・ロペスと共に追走した、エンリク・マスはレムコ・エヴェネプールからは20秒タイムを奪ったが、ログリッチからは28秒遅れてしまった。
第15ステージでは、いよいよブエルタのクイーンステージが訪れる。エンリク・マスは自ら攻撃するのか、もしくは追従するだけなのか、難しい判断を迫られそうだ。
オーバーペースだったのか?
エンリク・マスは、プリモッシュ・ログリッチに追いついた時点で、協力してゴールまで進むものと思っていたが。
まさか、ゴール手前で遅れるとは思いもよらなかった。最終的に、UAE Team Emiratesのジョアン・アルメイダに抜かれ9秒遅れる。
さらに、INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスにも追いつかれてしまった。失速した訳だ。
💬 @EnricMasNicolau: “Sierra Nevada será la jornada ‘reina’ junto con Guadarrama. Roglic va a más y será un corredor a vigilar muy bien. Como vengo diciendo desde el principio, saldremos a disfrutar, y ojalá podamos sacar partido y buscar opciones”.
📸 @SprintCycling pic.twitter.com/qMGufJwE8t
— Movistar Team (@Movistar_Team) September 3, 2022
ゴールでは、カルロス・ロドリゲスに続きステージ6位。その顔は苦痛に歪んでいた。
エンリク・マスはゴール後のインタビューで以下のように語る。
最後の直線まで、とてもいい感じだった。ログリッチを少し離し、それから差を詰めたが、彼のホイールに着いたところで印象的なダウンタイムがあり、力が抜けてしまった。
何が起こったのかわからないけれど、そうしないとフィニッシュまでたどり着けないから、力を抜いたんだ。
高ワットで走りすぎてしまったのか…失敗から学ぶことが多いですね。それでもトップとのタイム差を縮めることができたので満足している。
15%のスロープはもう少し手前にあると思っていたが、最後の直線でそれを見つけ、プリモシュは僕を苦しめた。とても重要な数秒だった。でも、これが自転車だ。
明日は、シエラネバダで、標高2,500m以上の場所でフィニッシュすることになりますが、これについては?
この土曜日の2倍は大変な一日になるだろう。シエラネバダはグアダラマと並んで「女王」のステージとなる。
スターターを閉じるか、自分から攻めるか、何ができるかを考える。最初から言っているように、自分たちが楽しんで、他のライダーの心をくすぐることができれば.いいと思って出掛けますが……。
ログリッチの走りに対してはどう考えてますか?
ログリッチ? もし、彼が言うように、ツールの後、2週間も自転車に乗らなかったというのが本当なら、彼は良くなるだろう。
彼は良くなっていることを示し、注目すべきライダーとなるだろう。
リーダーのレムコ・エヴェネプールの走りについては?
彼はとても若く、今回が2回目のグランツールだが、そのようなライダーは誰でも複雑な日々を過ごすことになる。
エンリク・マスは、第9ステージでもレムコ・エヴェネプールのペースに無理をしてついていき、失速。他のステージでも同じような失敗をしている。
ついていければ問題はないけど、オーバーペースで爆発してしまうと、取り返しがつかないタイム差が生まれてしまう。
クイーンステージでは、後ろから追ってくるスペインの新星、INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスをマークしたほうが良いかもしれない。
表彰台を確保する走りをするのか、逆転を狙うのか、2位は嫌だと言う、エンリク・マスの走りに注目したい。
コメント