ジロ・デ・イタリア第6ステージでは、前日に続いてアルノー・デマールが第7ステージでもスプリントで勝利した。
だが、この勝利の影には、隠れた秘密もあったようだ。
ジロは、第1ステージのハンガリーからスタートして、第4ステージからイタリアのシチリア島でレースが行われた。第6ステージはシチリア島での最後のステージ。
アルノー・デマールは、第6ステージで勝利してから、ゴール後が忙しかった。このため、ある事件が起こってしまう。
あやうく乗り遅れ
Ups…. ferry from Messina to Calabria forgot stagewinner @ArnaudDemare @giroditalia. But no problem, we turned back and catched him. @BORAhansgrohe pic.twitter.com/EuW1E9ftut
— Jens Zemke (@ZemkeJens) May 12, 2022
グランツールでは、ステージ優勝すると勝者は静かな夜を過ごすことはできない。
表彰台で観客にシャンパンを浴びせるのは楽しい仕事だけど、それだけではない。その後、様々なテレビ局のインタビューや報道陣との記者会見が行われる。
更に、ドーピング検査やスポンサーへの挨拶の仕事もある。他の選手たちはすでにホテルでレース後の疲れを癒していることだろう。
ジロ・デ・イタリア第5ステージは、集団スプリントでGroupama – FDJのアルノー・デマールが勝利した。
ペースが速く、通常より1時間早くゴール。レース後は余裕のスケジュールになるはずだった。
レース関係者全員は、シチリア島を離れるためにフェリーに乗る必要があった。
メッシーナでのフィニッシュ後は車が列をなし、スピーカーからはジロに別れを告げる音楽が流れ、ついにイタリア本土に到達する。
ただ1つだけ問題があった。この日のステージ優勝者、そしてマリアチクラミーノとなったアルノー・デマールを、フェリーが置き去りにするところだったのだ。
ツイッターの写真には、フェリーに乗り込むGroupama – FDjの車の横に、バイクを持ったデマールの姿が写っている。
フェリーは、すでに出航し始めていて、乗り遅れたデマールが近づいてくるのを確認すると、すぐにフェリーをリバースギアに入れたそうだ。
これは、日本の田舎のフェリーでも良くあることですね。
アルノー・デマールは、すでにフェリーに乗っていたチームスタッフと無事に合流。
後ろにQuick-Step Alpha Vinyl Teamのバスも映っており、最初のツイッターの写真はBORA-hansgroheのスポーツディレクターがフェリーの上から撮影している。
次のフェリーがあったのかどうかはわからない。でも、みんなと一緒に乗れるほうが良いのは当然ですよね。
こうして、アルノー・デマールは第7ステージにも無事に出走出来たという訳だ。
コメント