イタリアブランド3Tが、生のカーボンの美しい模様をそのままにしたフレームを作りだしている。
カーボンフレームが出始めのころは、光沢のあるラッカーの下に「ヌード」カーボンを織り込んで、その模様が見えているものだった。
イタリアのブランド3Tは、2021年8月にミラノ近郊のプレセッツォにある自社工場で、トップグラベルフレーム「Exploro Racemax Italia」の製造を開始した。
自社開発のフィラメントワインディング製法を採用し、工程で交差するカーボンファイバーが形成するパターンが、Xの繰り返しを生み出す。
その模様をそのまま見せたフレームを一般にも販売することになった。
Exploro Racemax Italia XXX
Exploro Racemax Italiaは、フィラメントワウンドファイバーの上にUDカーボンを重ね、3種類のセミペイント/セミロー仕上げで提供されている。
さらに「RTP」(レディ・トゥ・ペイント)バージョンも用意された。
3Tによると、フレーム全体に施されたXは、繊維を保護するために透明な塗料で覆われるだけで、何も隠さないという。
これは、Racemax Italiaの他のフレームやバイクと全く同じ品質を維持しながら、生産工程の視認性を高めるもので、快適性が必要とされる部分に柔軟性を持たせながら、優れた重量剛性比を実現している。
通常、塗装は100g以上かかるため、薄いラッカーを使用すれば、さらに軽量化される。
3Tは、「私たちのRacemax Italia XXXフレームは、気弱な人にはお勧めできないが、自分だけの夢のバイクを作り上げて乗りたいと願う、真のダイハードサイクリストにのみお勧めできます。」と述べている。
価格は、US$4,999.00(約65万円)。
カーボンフレームの作成方法の具体的な作り方は、Timeが以前見せてくれている。手作業で非常に時間のかかる工程だ。
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