SRAMはアメリカのブランドとして、シマノ、カンパとならんで3大コンポメーカーとしての地位を築いている。
2023年シーズンからは、Jumbo-VismaのバイクにもSRAMが搭載される。
その、SRAMが面白い特許を出しているので紹介。
太陽電池式AXSバッテリ充電器
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太陽電池式バッテリー充電器が開発中 Image credit: USPTO
SRAMの特許では、マッドガード、フレームチューブ、ボトルケージにソーラーパネルを埋め込こんで、AXSバッテリーを充電することを考えている。
Sramがこの特許を出願した理由を述べている。
「現代の自転車は、シフター、ディレイラー、パワーメーター、ドロッパーポストなどの電子部品をますます装備している。
これらのコンポーネントに電力を供給するバッテリーを交換または再充電しないと、エネルギーが不足し、コンポーネントが機能しなくなる。
一部のライダーにとって、バッテリーの状態を監視し、定期的に充電する必要があるのは不便かもしれない。このため、ライダーはライディング時に予備のバッテリーを携帯することを余儀なくされている。
ただし、これらの予備バッテリーでさえ、バッテリー管理システム(BMS)に電力を供給するため、自然に放電する。
さらに自己放電に寄与する内部化学反応もある。これは、予備のバッテリーを使用したことがない場合でも、完全に充電されたままにならない可能性があることを意味する。」
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サドル下のソーラーパネル Image credit: USPTO
確かに、ソーラーパネルで充電してくれれば、充電する面倒が減りますね。ただ、走りながら、どれだけ充電できるのかは、これからの開発にかかっているでしょう。
スルーアクスルバッテリー
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バッテリーをスルーアクスル内に Image credit: USPTO
SramはAXSバッテリーを、小さなケーブルを介してディレイラーに接続するスルーアクスル内に配置されたバッテリーに交換しようとしている。
このバッテリーの位置は、自転車の照明、エアポンプ、GPSトランスポンダーなど、リアディレイラーだけでなく、複数のコンポーネントの電力需要を理論的に解決できる。
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SRAMのバッテリーはリアディレラーに取り付けてある
Sramによると、従来の電源位置は自転車に不均衡な重量を追加する可能性があると同時に、落車などの衝撃にさらされる可能性があったと述べている。
バッテリーがスルーアクスルの中に納まれば、それらが解決するという訳だ。特許出願なので、最終的な形ではない。
今後、実現するかはわからないが期待できる機能だ。
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