女子はベルギーのロッテ・コペッキーが連覇となるのか。それともチーム内ライバルのデミ・フォレミングが勝つのか。
2002年から2005年生まれのライダーもU23タイトルを争う。シクロクロスでも活躍し、2024マウンテンバイク世界選手権も制した、パック・ピーテルスが勝つと2枚のレインボージャージを受け取ることになる。
2025年ルワンダワールドカップ以降は、女子U23のレースも単独開催となる。
過去の優勝者は
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2023 ロッテ・コペッキー
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2022 アネミエク・ファンフルーテン
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2021 エリッサ・バルサモ
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2020 アネミエク・ファンフルーテン
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2019 アネミエク・ファンフルーテン
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2018 アンナ アナ・ファンデルブレーヘン
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2017 シャンタル・ブラーク
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2016 アマリー・ディデリクセン
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2015 エリザベス・ダイグナン
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2014 ポリーヌ・フェランプレヴォ
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2013 マリアンヌ・フォス
ウスター~チューリッヒ 154.1km

コースマップ photo zurich2024
25kmの平坦のあとに、女子エリートは4周回で決戦となる。ここまで雨で厳しいレースが続いている。
下りではマーシャルを増やして落車防止に努めることになっている。

コースプロフィール photo zurich2024
- 山岳 Binz (1.5 km・9.1%)
- 残り4周
- 山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)
- 残り3周
- 山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)
- 残り2周
- 山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)
- 残り1周
- 山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
ベルギーは、ロッテ・コペッキーの連覇を目指す。

最前列にはスイスチームが並ぶ。

ニュートラルスタート。

オフィシャルスタート。

すぐに3人が抜け出した。
- キャロライン・バウア スイス
- サラ・マルティン スペイン
- ニーナ・ベルトン ルクセンブルグ

集団から単独アタック。しかし、数キロ走って集団に戻る。
- ティファニー・キープ 南アフリカ
山岳 Binz (1.5 km・9.1%)

残り128.2km。1分44秒差に。

落車で、2人がサポートを求めている。
- Umwamikazi Djazilla (Rwanda)
- Ludwig Hannah (Germany)

残り121.8km。雨が止んだのか皆レインブレーカーを脱ぎだした。もうタイム差は32秒しかない。

残り109km。29秒差。
残り4周

残り4周に。
山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)

先頭からスイスのキャロライン・バウアが切れた。

先頭は単独に。
- ニーナ・ベルトン ルクセンブルグ

また二人に戻る。19秒差。
- サラ・マルティン スペイン
- ニーナ・ベルトン ルクセンブルグ

先頭二人に追走の二人が追いつく。集団もタイム差が出ないほど近くに。

先頭は捕まった。しかし、大雨。

残り3周半。

9人が前に。UAE Team Emiratesのフィン・フィッシャーブラックの妹、ニーマ・フィッシャーブラックが入っている。スロベニアからは、タデイ・ポガチャルのパートナー、ウルシガ・ジガード。

13秒差。名前書いている間に捕まりそう。

後ろからさらに二人追いついてくる。先頭は11人に。
- Bredewold Mischa (Netherlands)
- Koch Franziska (Germany)
残り3周

14秒差で通過。

ウルシガ・ジガードが先頭で登る。10秒しか離れていない。
山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)

集団もそれほど多くいる訳ではない。

最大勾配の17.2%区間。オランダからは、ミッシャ・ブレデウォルドと、リエジャン・マーカスが入っている。

集団は逃げに2人いるオランダのパウリエナ・ロイジャッカーズが引いている。これはなんだ?

この上りでアフガニスタンのファミバ・ハシミも切れてしまった。

結局オランダは逃げを吸収。

オランダの攻撃。

日本の誰だろう。与那嶺絵里ならば157番のはず。第2集団あたりか。

残り59.5km。集団はオランダが引く。

ロッテ・コペッキーは、再びレインジャケットを羽織る。情報ではアシストはすでに一人だけ。
残り2周

集団が通過。
山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)

さあ、ここで絞られるか。

さらにオランダが攻撃。すでに集団は二つに割れている。

あらっ、オランダの姿がなくなった。後方ではマリアンヌ・フォスが切れていたのが見えたが。

オランダのパウリエナ・ロイジャッカーズも切れている。

デミ・フォレミングが一時抜け出していたけど、また集団に。

10人ほどが抜け出したか。

残り45.1km。イタリアのエリサ・ロンゴ・ボルギーニがアタック。

アタックは捕まり先頭は12人に。

先頭からオランダのリエジャン・マーカスがアタック。オランダ勢は3人
- パック・ピーテルス
- デミ・フォレミング
- リエジャン・マーカス

先頭は二人に。ロッテ・コペッキーのアシストが前に行った。マークしているのか。
- ジャスティン・ゲキエール ベルギー
- リエジャン・マーカス オランダ

やはり、ジャスティン・ゲキエールは前に出ない。後方の集団は25人まで戻っている。

オランダが前で逃げて、オランダが集団をけん引するというのはどういう作戦なのだろうか。無線がないからわからないのかな?

もう、集団が後ろにきた。

後ろから二人きている。オランダのマリアンヌ・フォスだ。

先頭は4人に。
- ジャスティン・ゲキエール ベルギー
- リエジャン・マーカス オランダ
- ルビー・ローズマン=ギャノン オーストラリア
- マリアンヌ・フォス オランダ

マリアンヌ・フォスが先頭を引く。
残り1周

1分のタイム差。

この残り1周で決まる。追走は18人。
山岳 Witikon (1.4 km・7.3%)

登りに。

残り22km。タイム差は1分2秒差。

追走が絞られた。前でオランダ勢が2人逃げているので、ロッテ・コペッキーが前を引くしかない。こうなるとオランダのデミ・フォレミングが有利。
パック・ピーテルスは、デミ・フォレミングのために前を引いて後方に。

追走最後尾はアメリカのクロエ・ダイガード。

先頭にデミ・フォレミングとエリサ・ロンゴ・ボルギーニが追いついた。

ジャージがわかりにくい。

残り10.3km。ロッテ・コペッキーは追いついていない。クロエ・ダイガードと前を追う。

ここは、デミ・フォレミングのためにマリアンヌ・フォスが引くべきだけど、もう足がない。

マリアンヌ・フォスが切れた。

先頭は5人。
- ジャスティン・ゲキエール ベルギー
- デミ・フォレミング オランダ
- ルビー・ローズマン=ギャノン オーストラリア
- エリサ・ロンゴ・ボルギーニ イタリア
- リアン・リパート ドイツ

先頭は9人。ロッテ・コペッキーも、クロエ・ダイガード、マリアンヌ・フォスも追いついた。これはオランダ勢は失敗では。
- ロッテ・コペッキー ベルギー
- ジャスティン・ゲキエール ベルギー
- デミ・フォレミング オランダ
- ルビー・ローズマン=ギャノン オーストラリア
- エリサ・ロンゴ・ボルギーニ イタリア
- リアン・リパート ドイツ
- リエジャン・マーカス オランダ
- マリアンヌ・フォス オランダ
- クロエ・ダイガード アメリカ

残り10.4km。これは3人いるオランダがなんとかしないといけない。

先頭は6人に。各国一人ずつになった。
- ロッテ・コペッキー ベルギー
- デミ・フォレミング オランダ
- ルビー・ローズマン=ギャノン オーストラリア
- エリサ・ロンゴ・ボルギーニ イタリア
- リアン・リパート ドイツ
- クロエ・ダイガード アメリカ

ロッテ・コペッキーが先頭で下る。スプリントに持ち込むつもりだ。

クロエ・ダイガードが切れそう。

2人が遅れる。

エリサ・ロンゴ・ボルギーニがアタック。

残り5km。これは追わないと決まってしまう。

残り3.9km。デミ・フォレミングの引きで、エリサ・ロンゴ・ボルギーニは捕まった。

デミ・フォレミング先頭。ロッテ・コペッキーが後ろで足をためている。

残り2km。牽制に入っている。

残り1.5km。

牽制で二人が戻ってきた。

デミ・フォレミング先頭。

後方から、エリサ・ロンゴ・ボルギーニが最初にスプリントを仕掛ける。

しかし、スプリントを開始した瞬間にロッテ・コペッキーが加速!

圧倒的なスピードでロッテ・コペッキーが連覇だ!

今シーズンの14勝目は大きな勝利。

ベルギーのエースが勝利してみせた。途中遅れた時に、オランダ勢の引きに負けずに追いついたのが勝因だ。スプリントとなれば負けることはない。
リザルト

世界王者となったロッテ・コペッキー
まず最初に、ミュリエル・ファーラーの家族に哀悼の意を表したい。スタート時の1分間の黙祷と全選手の感情はとても激しかった。それを見るのは恐ろしいことだ。これは彼女にとってのタイトルでもある。
今日の雨のレースについては?
とてもフラストレーションのたまる1日だった。雨が多く、気温も高くなかった。下りはとても寒かった。終盤の3周前は凍えるような寒さだった。頭を冷やそうとしたんだ。
決勝では、デミ・フォレミングを含むお気に入りのグループを手放さなければならなかった。 とはいえ、なんとか再接続に成功しましたね。
急な登りではトラブルが少なかったけど、長い登りでは最後にデミについていくのが大変だった。 自分のペースをキープして戻ろうとしたわ。 特に精神的にきつかった。
適切なタイミングでエネルギーを使わなければならなかった。
オーストラリアの選手が後ろからやってきて、デミ・フォレミングはすぐに反応した。 あのシナリオは私にとって完璧だった。

2位 アメリカのクロエ・ダイガード
レースが始まった当初は、正直メダルは期待していなかったが、銀メダルを獲得した今、少しイライラしている。 勝ちたかったんだけど……(笑)。
光栄だし、自分にとって大きな意味がある。 今年はあまりいい年ではなかった。 今、銀メダルを獲得できたことは素晴らしいこと。
私は、彼らが互いを見ることを想定し、私がそのように戻ってくることができることを願っていた。 今年は何度も転倒しているし、脚の事故の後だから、下りの時はまだ自信がない。 だから全力を尽くしながらも、安全なレースを心がけた。 銀メダルはその結果だ。
フィニッシュ後、目に見えて脚を気にしてましたね。
それが今の私の脚の状態。 そうやって生きていくことを学ばなければならない。 足が少し痙攣しているんだ。 こんなに寒くて汗をたくさんかいていると、どうしようもない。
血液の循環がほとんどないから、脚がなかなか回復しないんだ。 サイクリングもつらいときがある。 このままでいいのだろうか? 痛みは10点満点中11点の時もあった。
3位 イタリアのエリサ・ロンゴ・ボルギーニ
3位という結果に満足している。 登りではアタックをかけ、最終的にはスプリントで勝負を決めた。 不運にもデミ・フォレミングが追いついてきて、その時点でスプリントを待った。
300m地点で私は飛び出したが、コペッキーは私の意図をよく理解していて、リードを奪い、実力で勝った。 私はこの世界選手権から満足し、国のために全力を尽くしたことを自覚して帰ってきた。

4位 ドイツのリアン・リパート
前にも4位になったことがある。 今日はメダルを持ち帰りたかった。 最終的には、コースで出し切ったエネルギーがなかった。 でも、レースの一部になれたのだから、がっかりもしていない。 今日が終われば、また世界ベストの仲間入りができる。

5位 オランダのデミ・フォレミング
今はちょっと分析が難しい。 とても寒いし、今は何を考え、何を感じていいのかわからない。 ひとつ確かなことは、私たちは一日中戦ったということ。
結局、決勝は本当に逃げ切れるほどタフなものではなかった。 最後の上りで何もできなかったのは残念だった。 結局、先頭にはマリアンヌ・フォスとリエジャン・マーカスがいた。 だから、私次第ではなかったんだ。
ミックスゾーンでは、もっと早く始めるべきだったかもしれない。 もちろん、どこかで自分の矢を放たなければならないし、今となっては遅すぎたかもしれない。 でも、レース後に何かを言うのはいつも簡単なことなの。

6位 オーストラリアのルビー・ローズマン=ギャノン

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
KOPECKY Lotte
|
Belgium | 600 | 4:05:26 |
| 2 |
DYGERT Chloé
|
United States | 475 | ,, |
| 3 |
LONGO BORGHINI Elisa
|
Italy | 400 | ,, |
| 4 |
LIPPERT Liane
|
Germany | 325 | ,, |
| 5 |
VOLLERING Demi
|
Netherlands | 275 | ,, |
| 6 |
ROSEMAN-GANNON Ruby
|
Australia | 225 | ,, |
| 7 |
GHEKIERE Justine
|
Belgium | 175 | 1:06 |
| 8 |
VOS Marianne
|
Netherlands | 150 | ,, |
| 9 |
MARKUS Riejanne
|
Netherlands | 125 | ,, |
| 10 |
VAS Blanka
|
Hungary | 100 | 3:00 |
| 11 |
RÜEGG Noemi
|
Switzerland | 85 | ,, |
| 12 |
LABOUS Juliette
|
France | 70 | ,, |
| 13 |
PIETERSE Puck
|
Netherlands | 60 | ,, |
| 14 |
VALLIERES Magdeleine
|
Canada | 50 | ,, |
| 15 |
BRADBURY Neve
|
Australia | 40 | ,, |
| 16 |
ANDERSSON Caroline
|
Sweden | 35 | ,, |
| 17 |
NIEWIADOMA Katarzyna
|
Poland | 30 | ,, |
| 18 |
NIEDERMAIER Antonia
|
Germany | 30 | ,, |
| 19 |
BREDEWOLD Mischa
|
Netherlands | 30 | ,, |
| 20 |
GIGANTE Sarah
|
Australia | 30 | 3:21 |
| 21 |
HENDERSON Anna
|
Great Britain | 20 | 4:19 |
| 22 |
HOLMGREN Ava
|
Canada | 20 | ,, |
| 23 |
CHABBEY Elise
|
Switzerland | 20 | 4:21 |
| 24 |
ŽIGART Urška
|
Slovenia | 20 | ,, |
| 25 |
FISHER-BLACK Niamh
|
New Zealand | 20 | 9:01 |
| 26 |
MUZIC Évita
|
France | 20 | ,, |
| 27 |
GÅSKJENN Ingvild
|
Norway | 20 | 10:10 |
| 28 |
SCHREMPF Carina
|
Austria | 20 | ,, |
| 29 |
BIRIUKOVA Yuliia
|
Ukraine | 20 | ,, |
| 30 |
BROWN Grace
|
Australia | 20 | ,, |
U23女子

U23はオランダのパック・ピーテルスが1着ゴール。前でゴールしたブランカ・カタバスが1位かと思っていたけど、彼女は23歳だけど2001年生まれ。
パック・ピーテルスのコメント
ワッフルと紅茶! ワッフルと紅茶!ちょっとしたことでハッピーになれるんだ(笑)。 特に紅茶は、チューリッヒ周辺での冷たい雨の一日の後、体を温めてくれた。
特に決勝のラウンドは寒くて震えた。 脚はすでに使い果たされているから、あまりハードに加速したくない。 その一方で、寒さの中でもハードにペダルを踏み続けたい。 今日はウォームアップは不可能だったけど。
ツール・ド・フランスでステージ優勝と白ジャージを獲得して、今度はU23カテゴリーの世界チャンピオンに輝いた。 すでにロードレースが好きになっているのだろうか?
確かに今日のようなレースは本当に好き。 一日中フルスロットルだったわ。 オフロードもそう。 誰も隠れたり、様子をうかがったりできない。 行って、どこまで行けるか見るだけだった。

パック・ピーテルスは2002年生まれなので、来年はU23で勝負できる。シクロクロスのライバル、シリン・ファンアンローイや、フェム・ファンエンペルとの戦いを期待したい。




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