2024 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ　タデイ・ポガチャルVSマチュー・ファンデルプールとなったのか?

アルデンヌクラシックの最終戦、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ。Liège-Bastogne-Liège(1.UWT)

ここまでのアルデンヌクラシックの結果は 

さて、最終戦の勝利を飾るライダーが誰になるだろう。

 

過去の優勝者は

• 2023  レムコ・エヴェネプール
• 2022   レムコ・エヴェネプール
• 2021　タデイ・ポガチャル
• 2020　プリモッシュ・ログリッチ
• 2019　ヤコブ・フルサン
• 2018　ボブ・ユンゲルス
• 2017　アレハンドロ・バルベルデ
• 2016　ワウト・プールス
• 2015　アレハンドロ・バルベルデ
• 2014　サイモン・ゲランス
• 2013　ダン・マーティン

 

リエージュ～リエージュ　258.1km

 

スタートはアルデンヌ広場だったけど、サンランベール広場に戻っている。

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュは、5つのモニュメントの中で最も古く1892年から始まって、今回110回目を迎える。

 

 

公式の登りは11か所。獲得標高は4,500m。間違いなく足を削られていくコースだ。

 

1. Côte de Bonnerue (2.4 km・5.7%)
2. Côte de Saint-Roch (1 km・11.2%)
3. Côte de Mont-le-Soie (1.7 km・7.9%)
   
4. Côte de Wanne (3.6 km・5.1%)
   
5. Côte de Stockeu (1 km・12.5%)
6. Côte de la Haute-Levée(3km・6.3%)
7. Col du Rosier (4.4 km・5.9%)
   
8. Côte de Desnié (1.6 km・8.1%) 
9. Côte de la Redoute (2.1 km・8.9%)
10. Côte des Forges (1.3km・7.7%)
11. Côte de la Roche-aux-Faucons (1,3 km・10.1%)

 

注目のライダーは

• Soudal Quick-Step　ファウスト・マスナダ、マウリ・ファンセヴェナント
• INEOS Grenadiers　トム・ピドコック、エガン・ベルナル、ミハウ・クフィアトコフスキ
• Bahrain – Victorious　ペッリョ・ビルバオ、新城幸也、サンティアゴ・ブイトラゴ、アントニオ・ティベッリ
• Alpecin – Deceuninck　マチュー・ファンデルプール、セーアン・クラーウアナスン、クイントン・ヘルマンス
• EF Education – EasyPost　リチャル・カラパス、ベン・ヒーリー、リゴベルト・ウラン
• Groupama – FDJ　ダヴィ・ゴデュ、ロレンゾ・ミレジ、ヴァランタン・マデュアス
• Cofidis　ギョーム・マルタン、ヘスス・エラダ
• Team Visma | Lease a Bike　ティシュ・ベノート、アッティラ・ヴァルテル
• BORA – hansgrohe　アレクサンドル・ウラソフ、ジェイ・ヒンドリー、ボブ・ユンゲルス
• Lidl – Trek　マティアス・スケルモースイェンセン、バウケ・モレマ、トム・スクインシュ、アンドレア・バジオーリ
• UAE Team Emirates　タデイ・ポガチャル、フィン・フィッシャーブラック、ジョアン・アルメイダ、マルク・ヒルシ、ディエゴ・ウリッシ
• Lotto Dstny　マキシム・ファンジルス、アンドレアス・クローン
• Israel – Premier Tech　ディラン・トゥーンズ、ジョージ・ベネット、ステューブン・ウィリアムズ
• Team dsm-firmenich PostNL　ロマン・バルデ
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　ブノワ・コヌフロワ、フェリックス・ガル、オレリアン・パレパントル
• Astana Qazaqstan Team　アレクセイ・ルツェンコ、シモーネ・ヴィラスコ
• Intermarché – Wanty　ゲオルク・ツィンマーマン、ロレンツォ・ロタ
• Team Jayco AlUla　サイモン・イェーツ、マイケル・マシューズ、フィリッポ・ザナ、マウロ・シュミット
• Movistar Team　ダヴィデ・フォルモロ、オイエル・ラスカノ
• Uno-X Mobility　トビアスハラン・ヨハンネンセン
• TotalEnergies　マチュー・ブルゴドー
• Arkéa – B&B Hotels　ケヴィン・ヴォークリン

 

スタート

マチュー・ファンデルプールもかなり寒そう。標高の高い部分は雪があるとのことで今日も寒さとの戦いとなりそうだ。

 

 

マチュー・ファンデルプールのコメント

石畳のレースの後、ここで続行するのは困難だ。今年はそれを試して、リエージュにすべてをかけるかどうかは数年後に分かるだろう。

積極的にレースができるかどうかは、自分の足次第だ。

 

タデイ・ポガチャルのコメント

険しくて厳しいレースになるだろう。多くのライダーは表彰台を目指しており、アムステル、フレッシュ・ワロンヌ、ツアー・オブ・ジ・アルプスから素晴らしい調子でやって来ている。

だからトップ5を争うオープンなレースになるだろうが、難しいだろう。

当然マチュー・ファンデルプールを警戒してますか?

これは彼が本当に獲得したいもう一つの記念碑だ。彼は順調に登っているが、彼が今シーズン初めのトップフォームを維持しているかどうかを確認する必要がある。

 

この二人の対決となるのか。

 

オフシャルスタート。

 

スタートから数キロして4人が逃げ。さらに合流してくる。

 

9人の逃げ

9人が合流して逃げている。

1. ギル・ゲルダー (Soudal Quick-Step)
2. レミ・ロシャス(Groupama – FDJ)
3. ライニェ・エンツォ　Team dsm-firmenich PostNL
4. クリスティアン・スカローニ　Astana Qazaqstan Team
5. イバン・ロメオ　Movistar Team
6. リリアン・カルメージャヌ (Intermarché – Wanty)
7. ファビアン・ドゥべ　TotalEnergies
8. ポール・ウルスラン (TotalEnergies)
9. ロイック・ヴリーヘン　Bingoal WB

 

集団はUAE Team Emiratesが引いている。みんな冬の恰好なのでチームがわからない。

 

Côte de Saint-Roch (1 km・11.2%)

先頭は2番目の登りに。タイム差は4分17秒。

 

集団はUAE Team Emiratesと、隣はAstana Qazaqstan Teamの冬ジャージなのかな。

 

残り115.9kmで3分12秒差。先ほどまで雨が降っていたけど、今は止んでいるようだ。

 

マチュー・ファンデルプールは、結構後方にいる。

 

落車。

•  ウィリアム・ジュニア・ルカーフ (Soudal Quick-Step)
•  CLYNHENS Toon (Team Flanders – Baloise)
•  クリス・ハミルトン(Team dsm-firmenich PostNL)

 

あっと、大きな落車。

 

マチュー・ファンデルプールは、足止め。

 

これは大渋滞に。

 

何人かがバイク交換に。

•  PEREZ Anthony (Cofidis)
•  VAN BOVEN Luca (Bingoal WB)
•  ALEOTTI Giovanni (BORA – hansgrohe)
•  TULETT Ben (Team Visma | Lease a Bike)
•  MADOUAS Valentin (Groupama – FDJ)
•  BARTA Will (Movistar Team)
•  JOHANNESSEN Tobias Halland (Uno-X Mobility)

 

マチュー・ファンデルプールは、第2集団で50秒離されている。

 

マチュー・ファンデルプールは、結構なペースで戻っている。ただ、チームメイトを消耗してしまいそうだ。第2集団には

• マチュー・ファンデルプール (Alpecin – Deceuninck)
• ペッリョ・ビルバオ (Bahrain – Victorious)
• ヴァランタン・マデュアス (Groupama – FDJ)
• アレクサンドル・ウラソフ (BORA – hansgrohe)
• サイモン・イェーツ　Team Jayco AlUla

 

Côte de Mont-le-Soie (1.7 km・7.9%)

先頭は捕まりそうだ。

 

先頭は5人に。

1. ギル・ゲルダー (Soudal Quick-Step)
2. レミ・ロシャス(Groupama – FDJ)
3. クリスティアン・スカローニ　Astana Qazaqstan Team
4. ファビアン・ドゥべ　TotalEnergies
5. ポール・ウルスラン (TotalEnergies)

 

Côte de Wanne (3.6 km・5.1%)

先頭は14秒差に。

 

先頭は捕まってしまった。

 

第2集団は1分9秒遅れ。さらに後ろにトム・ピドコックがバイク交換して続いている。

 

先頭はUAE Team Emiratesが引いている。

 

Côte de Stockeu (1 km・12.5%)

これはUAE Team Emiratesの思惑どうりとなるか。

 

第2集団からトム・ピドコックがアタック。ワウト・プールスが後ろにつく。

 

マチュー・ファンデルプールは、少し遅れている。

 

トム・ピドコックにマウリ・ファンセヴェナントもついた。

 

マチュー・ファンデルプールは、1分5秒遅れ。Team Jayco AlUlaのサイモン・イェーツ、アレクサンドル・ウラソフも一緒のグループだ。

 

トム・ピドコックは、マウリ・ファンセヴェナントと共にGroupama – FDJのレミ・ロシャス、ロマン・グレゴワールに合流。

 

トム・ピドコックのグループは人数が増えていく。あと29秒で先頭に追い付く。

 

残り71.3kmで、ようやく第2集団が第1集団に合流。しかし、無駄足を使った。

 

Movistar Teamのカルロス・キャナルが道路わきのポールに激突。これは係員の誘導が欲しいところだ。

 

Col du Rosier (4.4 km・5.9%)

先頭はロジエ峠に。

 

マチュー・ファンデルプールは、流石に先頭付近にいる。

 

UAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシが仕事終了となった。

 

Lidl – Trekのトム・スクインシュがボトル補給。フレッシュ・ワロンヌでも、最後のユイの壁でしっかりと前に残っていた。

 

フレッシュ・ワロンヌで大逃げをかました、Alpecin-Deceuninckのセーアン・クラーウアナスンもサポートカーで補給。

 

Bahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオも補給。先頭は約60人。

 

Alpecin-Deceuninckが先頭を引き出す。

 

フレッシュ・ワロンヌ優勝のステューブン・ウィリアムズは最後尾に。

 

Côte de Desnié (1.6 km・8.1%) 

デニエ峠に。そろそろアタックがあるか。

 

トム・ピドコックは、走りながらレッグウォーマーを脱いだ。

 

先頭は50人くらいか。

 

先頭付近にLidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセン、EF Education-EasyPostのベン・ヒーリーも上がってくる。

 

Côte de la Redoute (2.1 km・8.9%)

ドメン・ノヴァクが最後の引きを見せる。

 

ドメン・ノヴァクがはずれた瞬間。

 

タデイ・ポガチャルがアタック!

 

ベン・ヒーリーは、つけない。

 

後ろからリチャル・カラパスがきている。

 

リチャル・カラパスはついていけるか。

 

あ～、リチャル・カラパスが離れた。

 

マチュー・ファンデルプールは、タデイ・ポガチャルがアタックをかける前から10番手あたりだった。

 

完全に飛び立つか。

 

タデイ・ポガチャルは、後ろを確認して踏み込む。

 

もう、25秒離れている。

 

マチュー・ファンデルプールは、第3集団に。今日はマチューの日ではない。

 

追走からベン・ヒーリーとロマン・バルデが飛び出した。

 

追走が4人となる。

1. ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost
2. ロマン・バルデ　Team dsm-firmenich PostNL
3. ブノワ・コヌフロワ　Decathlon AG2R La Mondiale Team
4. ロマン・グレゴワール　Groupama – FDJ

 

残り24.2kmでタイム差は1分に。

 

Côte des Forges (1.3km・7.7%)

残り2つの登りだ。

 

マチュー・ファンデルプールは、1分29秒遅れの第3グループのまま。

 

また、雨が降ってきた。これは雨なのか、みぞれなのか。

 

雨は止んで晴れ間が。残り15.6kmで1分20秒差。

 

Côte de la Roche-aux-Faucons (1,3 km・10.1%)

タデイ・ポガチャルは、最後の登りに。

 

追走はベン・ヒーリーが先頭を引く。

 

ベン・ヒーリーの引きでロマン・バルデと少し抜け出す。

 

第3集団から INEOS Grenadiersのエガン・ベルナルがアタック。

 

エガン・ベルナルにリチャル・カラパスがついてくる。

 

ロマン・バルデがアタック。

 

タデイ・ポガチャルは、最後の登りをクリアー。

 

ロマン・バルデが後続を突き放す。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団の中だ。

 

タデイ・ポガチャルは、残り11kmで1分33秒差。

 

ロマン・バルデが単独でゴールまで行くのか難しいか。

 

ロマン・バルデを各チームのエースが追ってくる。タイム差7秒しかない。

 

ロマン・バルデは11秒差で逃げている。

 

タデイ・ポガチャルは、一人でタイム差を広げ続けている。

 

マチュー・ファンデルプールは、先頭を引かされている。前まで10秒のタイム差だ。

 

ロマン・バルデは全開だ。

 

マチュー・ファンデルプールが追走に追い付きそうだ。

 

残り3.6km。タデイ・ポガチャルの勝利は固い。

 

ロマン・バルデは逃げ切りそうだ。21秒と引き離した。

 

タデイ・ポガチャルがゴールエリアに。

 

タデイ・ポガチャルは、天を指さしゴール。これは、ウルシガ・ジガートのなくなった母へのメッセージだ。

 

タデイ・ポガチャルは、今シーズン10レース走って6回目の優勝。

 

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュは、2021年に続いて2回目の勝利。

 

これで6回目のモニュメントを獲得。マチュー・ファンデルプールと並んで、現役最多勝に並んだ。歴史を作る二人だ。

 

ロマン・バルデは、カメラに向かって笑顔を。逃げ切った。

 

ロマン・バルデは、最後はサングラスを取ってゴール。涙をぬぐっていたようだ。モニュメントでの2位は初めてでは。まだ、キャリアを続けて貰いたいライダーだ。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団の先頭からスプリントを開始。

 

見事に頭を取り、表彰台獲得となった。この展開でとれる最高の順位をきっちりと獲得した。

 

リザルト

タデイ・ポガチャルのコメント

ウルシガ・ジガードのお母さんのことを一日中考えていたよ。2年前は家に帰らなければならなかったし、昨年は手を骨折してしまった。

天候のせいで厳しいコースでしたか?

とても悲惨な一日だった。一日中、チームと一緒に暖かくして走った。レース前半はとても寒かったので、暖かくしてエネルギーを節約することに集中した。昨年の転倒の経験から、可能な限り安全に走ることを心がけていた。

リエージュでの勝利は2度目だが、単独での勝利は初めてですね。

これだけ長いレースで勝てたのは特別なこと。ナショナルチャンピオンジャージを着て勝てたことも嬉しい。このような形でフィニッシュできてとてもうれしい。

 

2位のロマン・バルデ

 

3位のマチュー・ファンデルプールのコメント

落車によって、長い時間追いかけなければならなりませんでしたね。

レッグウォーマーとグローブを脱いでいたら、その瞬間に目の前に落ちてきたんだ。道がふさがれていたんだ。レースに戻るのは無理だと思った。

それでもなんとかなったけれど、僕にとってベストは尽きてしまった。ロンドとルーベの後の減圧は、予想よりも少し大きかった。

とにかく、あの脚を持ってしても、タデイ・ポガチャルには何もできなかった。ルドゥーテでは、自分のペースで走り、自分を爆発させないことが重要だった。その後でもそれは重要だった。

冷静でいられたし、そうすることでレースに参加することができた。どうして表彰台に上れたのか自分でもよくわからないけど、この表彰台にはとても満足している。

このレースと石畳クラシックを組み合わせるのは難しいとみんなが言う理由がわかったよ。ただ、現実的に考えて、ポガチャルについていくことはできないだろうね。

それは将来のために考えるべきことだ。今は、しばらくベルトを外せて嬉しい。長い間準備してきたんだ。

ホリデーが終わったら、次は何が待っているんだろう？

自分でもまだわからない。もうすぐ静かに一緒に座ることになる。

 

4位のマキシム・ファンジルスのコメント

表彰台まであと少しだったのに。モニュメントはいつも特別なレースだ。でも誇りに思うよ。水曜日は3位(フレッシュ・ワロンヌ)で、今日は4位だった。

コート・ド・ラ・ルドゥットに向かう下りで、アンドレアス・クローンと僕は自分の道を選んだ。結局、いいポジションでゴールできた。脚はあまり良くなかったから自信はなかったけど、VIPテントからはいい感じだった。

その差を埋めるために、小集団でトップに立とうとした。とにかく小集団の方がうまく回れるんだ。小集団でカラパスに向かい、ポガチャルとの差を縮めたかったが、その差はすでに大きすぎた。

 

こちらはハイライト動画