2024 バロワーズ・ベルギーツアー第5ステージ　2秒差で迎えた最終ステージの総合優勝者は?

第4ステージのクイーンステージでも総合優勝の決着はつかなかった。

第3ステージでは、Uno-X Mobilityのソーレン・ヴァーレンショルトが3回のGolden KMを3回共トップ通過。

第4ステージでは、Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェクが3回ともGolden KMを制覇してタイム差を2秒差に戻している。

総合優勝はゴールでの着順ではなくGolden KMで決着をつけることになるかもしれない。もし、そうならば壮絶なアタック合戦となるかもしれない。

逃げを容認すれば、ソーレン・ヴァーレンショルトが総合優勝となるので、Lidl – Trekは激しい攻撃を仕掛けてくれると面白い。

 

第5ステージ   ブリュッセル～ブリュッセル　186.2km

 

アフリゲムとアッセを経由して、37.6kmのブリュッセルのローカル サーキットに向かい、このサーキットを4周して決戦となる。

ゴールに向かうコースは、少し登っており、500m離れたところに危険なコーナーがある。

 

1. スプリントポイント  Merchtem
   
2. スプリントポイント  Merchtem
   
3. Golden KM
4. Golden KM
5. Golden KM
6. スプリントポイント  Merchtem

 

スタート

スタート時には雨が。Uno-X Mobilityのソーレン・ヴァーレンショルトはリーダージャージを守れるか。

 

ジャスパー・フィリップセンは、最終ステージで2勝目を目指す。

 

 

ティム・メルリエも勝てばバロワーズ2勝目だ。ツール・ド・フランスを見据えた場合、ジャスパー・フィリップセンに勝つのは大きな意味を持つ。

 

スタート前。

 

9人の逃げ

ドリース・デポンドを含む9人が逃げに。

1. ドリース・デポンド　Decathlon AG2R La Mondiale Team
2. セリエル・デサル (Bingoal WB)
3. セバスチャン・グリニャール (Lotto Dstny)
4. Olivier Godfroid (Baloise – Trek Lions)
5. Kay De Bruyckere (Pauwels Sauzen – Bingoal)
6. Stijn Appel (Beat Cycling)
7. Tristan Scherpenbergh (Philippe Wagner/Bazin)
8. Mauro Verwilt (Tarteletto – Isorex)
9. Thimo Willems (VolkerWessels)

 

残り73kmで26秒差。

 

残り70kmで16秒と全くリードを与えて貰えない。

 

残り65km。ドリース・デポンドとセバスチャン・グリニャールがいるけれど、タイム差は与えられない。

 

集団はLidl – Trekがマティアス・ヴァチェクの逆転を目指して引いている。

 

残り52km。6秒と迫られる。

 

後ろに集団がきた状態で、ドリース・デポンドが最後のアタックに。

 

あ～、しかしGolden KM前に、Lidl – Trekのティム・デクレルクとダン・フールがドリース・デポンドを捕まえた。

 

Golden KM

最初のポイントをソーレン・ヴァーレンショルトが獲得した。

 

これでマティアス・ヴァチェクとの差は、4秒となる。

1. ソーレン・ヴァーレンショルト　Uno-X Mobility　3秒
2. アレクサンデル・アランブル　Movistar Team　2秒
3. マティアス・ヴァチェク　Lidl – Trek　1秒

 

まだ、Uno-X Mobilityは次のポイントのために攻撃。

 

Golden KM

2番目はアレック・セガートがトップ通過。

1. アレック・セガート　Lotto Dstny　3秒
2. ジョセフ・ブラックモア　Israel – Premier Tech　2秒
3. ピエールアンドレ・コテ　Israel – Premier Tech　1秒

 

Golden KM

3番目はサンデル・デペステルがトップ通過。

1. サンデル・デペステル　Decathlon AG2R La Mondiale Team　3秒
2. ピエールアンドレ・コテ　Israel – Premier Tech　2秒
3. ジョセフ・ブラックモア　Israel – Premier Tech　1秒

 

あっと落車だ。

 

なんと、Movistar Teamのゴンサロ・セラノにエリ・イーゼルビットも落車している。

•  WILLEMS Thimo (VolkerWessels Cycling Team)
•  エリ・イーゼルビット (Pauwels Sauzen – Bingoal)
• ゴンサロ・セラノ (Movistar Team)

 

残り44km。少しでもまったりするとアタックが。

 

BEAT Cycling Clubが少しだけ前を走る。

 

今度は二人がアタック。これも捕まる。

1.  リアム・スロック (Lotto Dstny)
2.  マルティン・スヴルチェク (Soudal Quick-Step)

 

残り1周

残り1周のジャンが鳴る。

 

大集団で通過。

 

残り35km。Uno-X Mobilityの後ろは、Alpecin-Deceuninck、Soudal – Quick Stepと続く。

 

残り33km。少しゆっくりになるとすぐに攻撃。

 

しかし、これも単独ではすぐに捕まる。

 

残り30km。集団はかなりの人数。

 

中間スプリントにむけて動きだす。

 

スプリントポイント  Merchtem

バロワーズには、中間スプリント賞がある。Team Flanders – Baloiseの二人をまくったのはVolkerWessels Cycling Teamのヤゴ・ウィレムス。

 

ヤゴ・ウィレムスは、中間スプリント賞を確定。

 

残り16km。これは各チーム共にスプリントに向かっている。

 

BEAT Cycling Clubのミチェル・コペンスがアタック。

 

ミチェル・コペンスは、12秒を稼ぎ出す。

 

残り10km。12秒差を保っている。

 

一人が追いついて抜いていく。

 

残り6.4km。8秒差を稼ぎだす。

1. LECLAINCHE Gwen (Philippe Wagner/Bazin)

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのドリース・デポンドは集団後方で背伸びをしていた。

 

残り4.5km。各チームがまとまりだす。

 

残り3.9kmで9秒差あったが、残り3.5kmで捕まる。

 

残り2.6km。Uno-X Mobilityが先頭に。

 

残り2.4km。ソーレン・ヴァーレンショルトは、スプリントでLidl – Trekのマティアス・ヴァチェクが3位以内に入らなければ総合優勝だ。

 

残り2km。

 

あっとカーブで落車。

 

バイクが折り重なっている。

 

あ～、なんとオラフ・コーイだ。

 

オラフ・コーイは最後のスプリントに参加できない。

• オラフ・コーイ　Team Visma | Lease a Bike
• ミック・ファンダイク　Team Visma | Lease a Bike

 

残り1.4km。Team Visma | Lease a Bikeが先頭に。オラフ・コーイが落車したので誰で狙う?

 

残り1kmのゲートをくぐった。

 

Soudal – Quick Stepが先頭に。Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェクが後ろにいる。

 

Alpecin-Deceuninckのロッベ・ヒスがジャスパー・フィリップセンをリードアウト。

 

ジャスパー・フィリップセンがロッベ・ヒスから発射!

 

だが、ティム・メルリエがジャスパー・フィリップセンを抜いた。

 

 

ジャスパー・フィリップセンが敗れるのか。

 

ティム・メルリエが猛烈にもがいてゴールに～。

 

ティム・メルリエは、最終ステージも勝利で飾った。

 

ティム・メルリエは、3度腕を振り下ろす。バロワーズでは、ジャスパー・フィリップセンをおさえて2勝目をあげる大活躍。

 

これはツール・ド・フランスに向けて、二人の戦いが本当に面白くなりそうだ。

 

マティアス・ヴァチェクはわずかに届かず4位。3位ならばボーナスタイム4秒があったのだけど。

 

2位はジャスパー・フィリップセン、3位はIsrael – Premier Techのトム・ファンアスブロック。

 

この差だ。ティム・メルリエのスプリント力はジャスパー・フィリップセンを上回るのか。

 

リザルト

ティム・メルリエのコメント

3回あったスプリントのうち、これが僕のベストスプリントだった。2回目のスプリントのとき、僕は閉じ込められてしまった。その後、うまくスプリントを見極めたんだけど、残念ながら抜け出せなかった。今日はいいスプリントができた。

バロワーズ・ベルギー・ツアーの3つのスプリントチャンスのうち、どれが一番楽しかった?

2km地点で、ベルト・ファンレルベルフと僕はいいポジションにいた。それからは最終コーナーまで、あそこをうまく抜けるためのタイミングを計っていた。理想的なポジションで通過できたし、思い通りのスプリントに乗ることができた。

来週はベルギー選手権ですが、狙いますか?

ジロの後と同じように、来週はできるだけフレッシュな状態で臨みたい。昨日も可能な限り頑張ったけど、コンディションは大丈夫だけど、フレッシュさが欠けていると言わざるを得ない。

 

 

2位　Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセン

勝ちたかったけど、今日はティムの方が速かったというのが正直なところ。

またも2位だったことについては?

それ自体は、ツールに向けて順調だよ。今、自分のベストレベルに到達していることを実感している。グリーンジャージとステージ優勝が目標だ。

来週、フィレンツェで開催されるグランデパールに向かう前に、最後のテストであるベルギー選手権が待ってますが。

選手権は常に勝つために走る。全体的に強いチームがあるので、優勝を争いたい。

 

第5ステージ　リザルト

総合

総合優勝したソーレン・ヴァーレンショルトのコメント

ゴールデンキロメーターは激戦でしたね。

最初のスプリントで勝って、マティアス・ヴァチェクについて行こうとしたんだけど、最後のスプリントでもヴァチェクが迫ってきた。彼より先に3人がゴールしたのはとてもラッキーだった。とてもうれしい。このチームは素晴らしい。

みんなに感謝したい。彼らは素晴らしい走りを見せてくれた。簡単じゃなかった。最後の数日は疲れた。このことは間違いなく自信になる。でも本当にすべてを捧げて、1秒1秒を争った。

他の選手もとても強かったが、自分の仕事をし続けなければならない。明日はたくさん休んで、今夜はザベンテムでビールを飲むよ。ハハ!

 

総合2位　Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェク

 

 

総合3位　Movistar Teamのアレクサンデル・アランブル

 

ポイント賞

新人賞