ツール・ド・スイスは、ツール・ド・フランスを狙うライダーが調整具合をはかるために出場するレース。
UAE Team Emiratesのアダム・イェーツとジョアン・アルメイダが圧倒的にコンデションが良いことは良く分かった。
あとは、表彰台の末端を狙う戦いが最終ステージの個人タイムトライヤルで行われた。
あきらめないこと
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第8ステージのスタート時点では、総合3位のエガン・ベルナルと4位のマティアス・スケルモースイェンセンとのタイム差は59秒だった。
第1計測では
- エガン・ベルナル 6分
- マティアス・スケルモースイェンセン 6分7秒
第1計測では、エガン・ベルナルが7秒も速いタイムで走っている。
第2計測では
- エガン・ベルナル 25分59秒
- マティアス・スケルモースイェンセン 25分26秒
ここでエガン・ベルナルは23秒負けている。しかし、まだ43秒もリードしていた。第2計測からゴールまでは3.2km。
1kmで10秒のタイムロスをしても余裕で勝てる計算だったのだけど。ゴールでは1分10秒も差がついてしまった。エガン・ベルナルは最初に突っ込みすぎだったのだろうか。
もしくは、マティアス・スケルモースイェンセンが後半に力配分を残していたということなのか。これについてエガン・ベルナルが語っている。
大変だった。このレースで表彰台をキープしたかったが、これがサイクリングだ。今日はバイクの調子が悪かった。
自分のベストは尽くしたけれど、ちょっと悲しいよ。チームのためにもね。この表彰台のために1週間頑張ってきたのに、結局、10秒差とかで負けてしまったんだから。
ツール・ド・スイスはいつもハードなレースだが、今回は登りでとても速く走れたと思う。レベルは非常に高く、今後のレースに向けて良いトレーニングができたと思う。
次のレースはどこか?
できればツールに出たいし、ツールに出れば幸せになれると思う。
そして、エガン・ベルナルは、Instagramでは以下のように投稿。
人生は気まぐれだ
時に黒く、時にピンクに
上昇することもあれば下降することもある
でも…それがどうした?
大事なのは、ビッチ、決してあきらめないこと。
エガン・ベルナルは、2022年初頭に命を脅かす事故に遭い、レースに復帰。
- パリ〜ニース 総合7位
- ボルタ・ア・カタルーニャ 総合3位
- ツール・ド・ロマンディ 総合10位
- ツール・ド・スイス 総合4位
間違いなく、全体的なコンディションが着実に改善している。ツール・ド・フランスの暫定リストにも入っており、出場するのはまず間違いないだろう。
以前のように爆発的なエガン・ベルナルが戻ってくることを期待したい。
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