2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ　最後の山岳決戦の結果は?

第17ステージでは、またもJumbo-Vismaのワン・ツー・スリーの独占。

ただ、セップ・クスが二人から遅れた時に、プリモッシュ・ログリッチは待たなかった。タイム差的にいうと、ログリッチがステージ優勝してもセップ・クスには届かない。

ヨナス・ヴィンゲゴーは全く前に出なかったけれど、待たないというのは少し違和感があった。ログリッチはブエルタ3勝にジロも制覇。ヨナス・ヴィンゲゴーはツール連覇。

これを支えたのは、セップ・クスではないのだろうか。プレゼントはないのかもしれないけれど、心情的にはセップ・クスに頑張って貰いたい。

このステージの登りゴールでどうなるのか注目だ。

 

第18ステージ   ポーラ・デ・アリアンデ～ラ・クルス　178.9km

 

第18ステージには5つの山岳ポイントがある。今回のブエルタ最後の山岳ステージとなる。スタートは、ポーラ・ デ・ アランド。

総合勢の決戦となるのは2回登る1級山岳プエルト デ ラ クルス デ リナレスとなる。

 

1級山岳プエルト デ ラ クルス デ リナレス

 

登り始めから15%勾配。これを2回登るとなると決戦は最後となりそう。総合で順位を上げたければ最後のチャンスとなる。

 

1. 2級山岳　エスタカス峠　5.1km・7.5%
2. 1級山岳　プエルト デ サン ロレンソ 9.9km・8.6%
3. 3級山岳　テネブレド峠 　3.4km・9.5%
4. 1級山岳　プエルト デ ラ クルス デ リナレス　8.3 km、8.6%
5. スプリントポイント　Proaza
6. 1級山岳　プエルト デ ラ クルス デ リナレス　8.3 km、8.6%

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スタート前

セップ・クスのコメント

私がこの順位にいるのは、それに値するからである。私はチームのサポートに値する。私は多くを要求する人ではないが、時には自分のために立ち上がらなければならないことを学んだ。

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

飛行機に乗るのは難しいだろう。昨日はたくさんあげたが、気分もすっきりして元気も出てきた。まずは足を触ってから様子を見たいと思う。

ルイス・フェルファーク、ジェームス・ノックスなどの他の選手たちにも、今日は素晴らしいチャンスが与えられている。

 

第18ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　セップ・クス　Jumbo-Visma
• ポイント賞　カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates

DNSはなし

 

オフィシャルスタート。

 

登りとなり逃げたいメンバーが前に集まる。

 

Burgos-BHのオカミカ・アンデルがアタック。

 

今度はLidl-Trekのジュリアン・ベルナール。レムコは静観している。

 

Soudal – Quick Stepの誰だ?

 

ヘリからの映像なので誰が前にいるのかわからない。

 

Groupama – FDJのロレンゾ・ミレジにINEOS Grenadiersのエガン・ベルナルも前で展開している。

 

3人が前にでた。

1. エガン・ベルナル　INEOS Grenadiers
2. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ
3. ジュリアン・ベルナール　Lidl-Trek

 

3人は10秒ほどリード。

 

レムコが入った追走が追っている。

 

後ろから追走がきた。

 

レムコが先頭に合流。決まるか?

 

レムコも前で引きまくる。

 

Soudal – Quick Step、INEOS Grenadiers、Bahrain Victoriousは止めたがっている。

 

先頭は14人。レムコが最もタイムが良くて37分遅れ。逃がしても問題ないメンバー。

 

残り155.1km。タイム差は1分54秒となり逃げは容認された。

1. エガン・ベルナル　INEOS Grenadiers
2. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ
3. ジュリアン・ベルナール　Lidl-Trek
4. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
5. ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious
6. ルイス・アスキー　Groupama – FDJ
7. ニコ・デンツ　BORA – hansgrohe
8. ジェラド・ドリズナー　Lotto-Dstny
9. アンドレアス・クローン　Lotto-Dstny
10. アンドレア・ピッコロ　EF Education-EasyPost
11. イノマル・エルビティ　Movistar Team
12. マックス・プール　Team dsm – firmenich
13. ユーゴ・オフステテール　Team Arkéa Samsic
14. ポール・ウルスラン　TotalEnergies

 

残り154kmで4分48秒差に。

 

レムコ・エヴェネプールは、サポートカーを呼んでいる。

 

集団はJumbo-Vismaが引いているが、タイム差は5分11秒と拡大。

 

2級山岳　エスタカス峠　5.1km・7.5%

残り133kmで7分12秒と拡大。Jumbo-Vismaは、最後の決戦に向けてアシストの力を温存する作戦か。

 

レムコの狙いは山岳賞ポイントとステージ優勝の二つだ。

 

集団はロベルト・ヘーシンクが引いている。後ろはアッティラ・ヴァルテル。

 

エガン・ベルナルは補給。

 

レムコ先頭でクリアー。これでレムコは96ポイントとなっている。ヨナス・ヴィンゲゴーは51ポイントなので決まりかな。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　5ポイント
2. ユーゴ・オフステテール　Team Arkéa Samsic　3ポイント
3. ニコ・デンツ　BORA – hansgrohe　1ポイント

 

リーダーについては、チーム内で話がついているというけれど、どうみてもちぐはぐに見えるJumbo-Vismaの走り。このステージで答えが出るのか。

 

マックス・プールが補給中。20歳の英国人。今年Development Teamから昇格している。

 

残り113.9km。タイム差は9分14秒に。先頭はディラン・ファンバーレ。

 

1級山岳　プエルト デ サン ロレンソ 9.9km・8.6%

残り100.1kmで10分9秒差。

 

頂上まで6.7km。レムコが先頭でペースを作る。

 

先頭から、ユーゴ・オフステテール、ロレンゾ・ミレジが切れて12名となっている。

 

ベルナルは一番後ろで走っている。

 

レコム先頭でクリアー。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　10ポイント
2. ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious 6ポイント
   
3. ルイス・アスキー　Groupama – FDJ　4ポイント
4. アンドレアス・クローン　Lotto-Dstny　2ポイント
5. マックス・プール　Team dsm – firmenich　1ポイント

 

残り73.6km。タイム差は9分47秒。この中からステージ優勝が出る。

 

3級山岳　テネブレド峠 　3.4km・9.5%

後方からGroupama – FDJのルイス・アスキーが切れている。

 

レムコの引きに、BORA – hansgroheのニコ・デンツも切れた。

 

レムコのスタイルだけど、少し前を引き過ぎだ。

 

先頭は8人となっている。

 

アンドレア・ピッコロとベルナルが切れそうだ。

 

エガン・ベルナルはなんとか踏み込んで再接続。

 

レムコ先頭でクリアー。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　10ポイント
2. ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious 6ポイント
   
3. ルイス・アスキー　Groupama – FDJ　4ポイント
4. アンドレアス・クローン　Lotto-Dstny　2ポイント
5. マックス・プール　Team dsm – firmenich　1ポイント

 

集団は11分27秒離れている。

 

下りでアンドレア・ピッコロやジュリアン・ベルナールが戻ってきて先頭は8人に。

 

1級山岳　プエルト デ ラ クルス デ リナレス　8.3 km、8.6%

ブエルタ初登場となるリナレスの登りに入った。

 

エガン・ベルナルが厳しい。

 

Lotto-Dstnyのアンドレアス・クローンがアタック。

 

しかし、レムコに逆においていかれる。

 

先頭は3人に絞られた。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　
2. ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious
3. マックス・プール　Team dsm – firmenich　

 

集団は横一線で走っている。

 

またも、Bahrain Victoriousが集団先頭を引き始めた。

 

Jumbo-Vismaの並びは、セップ・クス、ヨナス・ヴィンゲゴー、プリモッシュ・ログリッチとなっている。何故、リーダーが先頭なのか?

 

Bahrain Victoriousは、ワウト・プールスとサンティアゴ・ブイトラゴも先頭に上がってきた。

 

レムコが加速。

 

マックス・プールがついていけない。

 

レムコは、マックス・プールとダミアーノ・カルーゾを追い払ってしまった。残りの距離を単独で逃げ切るつもりだ。

 

レムコは、下りでも追いつかれることはないだろう。

 

Bahrain Victoriousは、昨日に続てアントニオ・ティベッリから引き始める。次は、ワウト・プールスか。

 

マックス・プールは、52秒引き離された。それでも、ステージ2位に入れば快挙だ。

 

レムコは、昨日も独走。そして今日も。

 

レムコはトップ通過。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　10ポイント・6秒
2. マックス・プール　Team dsm – firmenich　6ポイント・4秒
3. ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious 　4ポイント・2秒
4. アンドレアス・クローン　Lotto-Dstny　2ポイント
5. ジュリアン・ベルナール　Lidl-Trek　1ポイント

 

下りは慎重に下って貰いたい。危険をおかす必要はなくなった。

 

スプリントポイント　Proaza

レムコがスプリントポイントを通過。

 

 

世界TT王者は疲れ知らずだ。

 

集団は、ヤン・トラトニクが戻ってきて先頭を引いている。

 

1級山岳　プエルト デ ラ クルス デ リナレス　8.3 km、8.6%

レムコが10分47秒差で最後の山岳に入った。今日は追いつかれない。

 

レムコはすでに山岳賞を決定した。残りポイントでヨナス・ヴィンゲゴーが上回ることはない。

 

BORA – hansgroheのニコ・デンツがアレクサンドル・ウラソフを引いている。少し集団の前に出ている。

 

4人が集団の20秒前を走る。

1. ニコ・デンツ　BORA – hansgrohe
2. アレクサンドル・ウラソフ　BORA – hansgrohe
3. ルイス・アスキー　Groupama – FDJ
4. ペライヨ・サンチェス　Burgos-BH

 

レムコは残り5.3kmに。

 

昨日と同じようにワウト・プールスが引く。違うのは霧がないだけだ。

 

アレクサンドル・ウラソフは集団の10秒前を走っているが、ワウト・プールスに追いつかれそうだ。

 

ワウト・プールスが、アレクサンドル・ウラソフを捕らえる。

 

UAE Team Emiratesのアルメイダが遅れた。

 

レムコは残り2.8km。

 

ワウト・プールスの引きで集団は11人まで絞られた。

 

ワウト・プールスが外れて、ミケル・ランダがアタック。後ろは、フアン・アユソー。

 

ワウト・プールスが最後の力を振り絞る。

 

ワウト・プールスが一瞬先頭に戻ってきた。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが先頭を引きだした。

 

プリモッシュ・ログリッチは、アタックをかけるのか。

 

ミケル・ランダとフアン・アユソーが前にでた。

 

しかし、ヨナス・ヴィンゲゴーがペースで追ってきている。

 

集団は6人となった。

 

レムコは単独でゴールに戻ってきた。

 

レムコはヘルメットを何度も指さしている。途中もカメラに向かってヘルメットを指さしていた。

 

これは何の意味だろうか?

 

最後は、ハートマークを作ってゴール。レムコは節目となるキャリア50勝目も達成。ブエルタのステージ3勝に山岳賞もゲットだ。

 

ミケル・ランダとフアン・アユソーは捕まる。

 

総合2位、8秒差のヨナス・ヴィンゲゴーが引く。これはもうマイヨロホが守られるということだろう。

 

フアン・アユソーもミケル・ランダも逃げられない。

 

ゴールまで1.9km。セップ・クスが切れなかければ決まりだ。

 

フアン・アユソーがアタック。

 

しかし、これはセップ・クス自らが封じ込める。

 

再びヨナス・ヴィンゲゴーが先頭に。

 

また、フアン・アユソーがスパート。

 

エンリク・マスが最後にスパートをかけたが、セップ・クスはにがさなかった。セップ・クスは、ツールとジロの優勝者の承認を受けてブエルタで勝利することになる。

 

リザルト

レムコ・エヴェネプールのコメント

先頭グループの中で自分が一番強いと感じていた。時間を無駄にせず、やり遂げなければならなかった。脚の調子はとても良く、第14ステージで優勝した時よりも良い一日を過ごせた。

これもまた素晴らしい勝利であり、山岳ポイントを獲得する絶好のチャンスでもあった。もうステージ3勝目…こんな形でブエルタを終えることができて最高だ。

トゥールマレーでのオフの日の後、ページをめくってステージに向かう必要があった。このブエルタで山岳ジャージ。それに、3つの美しいステージで優勝した。

ここ数週間をどう振り返っていますか？

ランキングでは何もなかったが、素晴らしいブエルタだった。私たちは誇りに思うことができる。まだ良い感触と良い脚を持っており、それは私が成長し続けていることを示している。2週目の悪い週末を過ごしただけだ。

 

2位のダミアーノ・カルーゾのコメント

大変な一日だった。レムコがトップグループで一番強いことは誰もが知っていた。彼もそれを示しました。もちろん彼は勝利に値する。

私に関する限り、彼のようなチャンピオンに次ぐこの2位には大きな意味がある。満足している。

これ以上のことはできなかったでしょう。

今日レムコをフォローしなければならないのはどんな感じでしたか？

彼を追うのはスクーターを追うようなものだ。彼のペースは私にとって速すぎたが、他の多くのライダーにとっても速すぎた。

 

第18ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞