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2023 ボルタ・リンブルグ・クラシック 獲得標高3,105mのアップダウンのコースを制したのは?

海外情報
Photo credit: Frans Berkelaar on Visualhunt
この記事は約14分で読めます。

オランダのセミクラシック、ボルタ・リンブルグ・クラシック。Volta Limburg Classic(1.1)

1993年までヘル・ファン・ヘット・メルヘラントと呼ばれていた。マアチュアレースから始まったが、1993年からプロレースに。

リンブルフのエネルギー会社であるVoltaLimburgが10年間レーススポンサーとなっている。

 

過去の優勝者

  • 2022  アルノー・デリー
  • 2019   MÜLLER Patrick
  • 2018   ヤン・トラトニク
  • 2017   CANOLA Marco
  • 2016   GERTS Floris
  • 2015 シュテファン・キュング
  • 2014   HOFLAND Moreno
  • 2013   SELIG Rüdiger
  • 2012   BRUTT Pavel
  • 2011  LIGTHART Pim
  • 2010 HUGUET Yann

 

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アイスデン~アイスデン  193.4km

コースプロフィール photo voltalimburgclassic

 

オランダのリンブルフ州アイスデンでスタートとゴールとなる。

途中で38か所以上の登りがあり、獲得標高は3,105mとなる。最初の100kmだけで、23か所の登りがある。

 

注目のライダーは

  •  Lotto Dstny パスカル・エーンクホーン、ミラン・メンテン、マキシム・ファンジルス
  •  Alpecin-Deceuninck ドリース・デポンド、カーデン・グローブス
  •  Jumbo-Visma ティモ・ローセン、ヨスファム・エムデン
  •  Team DSM オスカー・オンリー、アルベルト・ダイネーゼ
  •  Intermarché – Circus – Wanty ルーン・ヘレゴッツ
  •  Q36.5 Pro Cycling Team フィリッポ・コンカ

 

12人の逃げ

コンチネタルチームのメンバーが序盤から逃げつつけている。追走でAlpecin-Deceuninckのドリース・デポンドなどがいたが、先頭グループが、コースを間違えて進んでしまいレースは一時中断に。

その後、再開されている。タイム差は、ずっと1分前後。

  1. MARSMAN Tim(Metec – SOLARWATT p/b Mantel)
  2. DE JONG Timo(VolkerWessels Cycling Team)
  3. BOGERD Marien(Allinq Continental Cycling Team)
  4. WEULINK Meindert(ABLOC CT)
  5. KEUP Pierre-Pascal(Team Lotto – Kern Haus)
  6. VANDEVELDE Yentl(TDT-Unibet Cycling Team)
  7. BORRESCH Julian(Saris Rouvy Sauerland Team)

 

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

残り94kmで5人が合流。追いついたメンバーは

  1. DEHAIRS Simon(Alpecin-Deceuninck)
  2. ヨハネス・シュトーネ=ミテット(Jumbo-Visma)
  3. コルビー・シモンズ(Jumbo-Visma)
  4. ルーン・ヘレゴッツ (Intermarché – Circus – Wanty)
  5. SCOTT Jacob(Bolton Equities Black Spoke)

 

集団はJumbo-Vismaが引いている。前にヨハネス・シュトーネ=ミテットが逃げているのに何故?

 

Alpecin-Deceuninckのドリース・デポンドが追走に出た。先頭まで56秒。追いつくか。

  1. ドリース・デポンド Alpecin-Deceuninck
  2. BREGNHØJ Mathias(Leopard TOGT Pro Cycling)

 

メイン集団はLotto-Dstnyが先頭を固めて引いている。昨年のアルノー・デリーに続いて、ミラン・メンテンでスプリント勝利を狙う。

 

パスカル・エーンクホーンがチームメイトにレインブレーカーを預けてアタックだ。

 

パスカル・エーンクホーンは、すぐに前を走っていたドリース・デポンドに追いつく。

  1. パスカル・エーンクホーン Lotto-Dstny
  2. ミラン・メンテン Lotto-Dstny
  3. マキシム・ファンジルス Lotto-Dstny
  4. ドリース・デポンド Alpecin-Deceuninck
  5. BREGNHØJ Mathias(Leopard TOGT Pro Cycling)

 

パスカル・エーンクホーンは、グイグイと登りも引っ張る。追いついて勝ち逃げにしようとしている。

 

先頭グループで走る、ヨハネス・シュトーネ=ミテットはJumbo-Vismaの開発チームのメンバー。2024年からJumbo-Vismaに昇格する。良く逃げに乗るライダーだ。

 

追走集団の後ろに、メイン集団も見えている。先頭まで38秒。

 

追走は先頭まで19秒差に。もう先頭が見えている。

 

追走が合流。一人先頭から切れているので、全員で16人に。

 

登りで先頭がバラバラに。ドリース・デポンドも切れてしまう。

  •  ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)
  •  BOGERD Marien (Allinq Continental Cycling Team)

 

先頭は4人となった。

  1. パスカル・エーンクホーン Lotto-Dstny
  2. マキシム・ファンジルス Lotto-Dstny
  3. カーデン・グローブス(Alpecin-Deceuninck)
  4. ルーン・ヘレゴッツ (Intermarché – Circus – Wanty)

 

残り69.5kmで後続に20秒差。まだ、距離があるのでこのまま行けるとは思えない。

 

後方からTeam DSMのオスカー・オンリーが追っている。いつの間に追いついてきたのか。

 

あっと言う間にオスカー・オンリーは追いついた。メイン集団から1分以上の差を一人で追いついてきた。さすがには、昨年ヨナス・ヴィンゲゴーと登りを争ったことのあるライダーだ。

 

残り62.2km。15秒差で逃げている。

 

タイム差は28秒と広がった。

 

追走は8人。Lotto-Dstnyのミラン・メンテンは最後尾で先頭交代には加わらない。これは先頭まで追いつくことはない。

 

追走とは38秒。メイン集団とは1分23秒差ある。このまま行くと、どこかでパスカル・エーンクホーンは、アタックをかけないといけない。スプリントではカーデン・グローブスにかなわない。

 

カーデン・グローブスがアタックか。

 

Schilbergerweg  0.9 km・6.9%

残り距離が長いので一人で行くことはないだろう。

 

しかし、後続を結構引き離している。

 

カーデン・グローブスは後ろを待っているような感じ。オスカー・オンリーは切れている。

 

残り43.6kmで再合流。カーデン・グローブスは、皆速く走れという合図だったのか?

 

残り42.3km。オスカー・オンリーがいなくなったので再び4人だ。

 

Crindaal  1.5 km・5.2%

少し長い登りに。

 

ここでパスカル・エーンクホーンがアタック。ここからカメラが乱れて見れない。Intermarché – Circus – Wantyのルーン・ヘレゴッツ が切れてしまう。

 

先頭は3人に。

  1. パスカル・エーンクホーン Lotto-Dstny
  2. マキシム・ファンジルス Lotto-Dstny
  3. カーデン・グローブス(Alpecin-Deceuninck)

 

ルーン・ヘレゴッツ は後ろに見えているけど、まずは完全に引き離すために飛ばしている。

 

Mheerelindje 0.6 km・6.5%

残り27.3km。どうやらメイン集団が追いつくこともない。追走のルーン・ヘレゴッツ とは26秒差。メイン集団は1分37秒離れている。

 

Intermarché – Circus – Wantyのルーン・ヘレゴッツは、ゴールまで追いつかれないように逃げ続けないといけない。4位でも60UCIポイントが獲得出来る。

 

このまま行くと二人いるLotto-Dstnyは有利だ。交互にアタックをかければいい。逆にカーデン・グローブスはゴール手前まで行ければスプリントで勝つことができる。

勝負は3人での勝利を決めてからだろう。

 

Moerslag  0.6 km・4%

かなりの登りをこなしてきた。

 

なんと、カーデン・グローブスがまたもアタックだ。パスカル・エーンクホーンが切れた。

 

カーデン・グローブス強いなあ~。このままゴールまでいけばOKだけど。今度はマキシム・ファンジルスはアタックをかけて逃げるしかない。

 

カーデン・グローブスは引き続けている。後ろのパスカル・エーンクホーンを引き離すためだ。

 

残り13.4kmまできた。

 

残り2周

カーデン・グローブス先頭で残り2周に。

 

しかし、マキシム・ファンジルスは全く前に出ない。もうパスカル・エーンクホーンが追いついてくることはないだろう。先頭交代しても良いころだと思うけど。

 

残り1周

パスカル・エーンクホーンは30秒差でファイナルラップに。

 

カーデン・グローブスは先頭交代を要求してもいいのではないだろうか。

 

パスカル・エーンクホーンは、すでに1分10秒離れた。

 

残り2.5km。ゴール前まで行くのだろうか。マキシム・ファンジルスは、クライマーなので石畳の登りなのでどうなるかわからない。

 

もうゴール前だ。

 

残り250m。カーデン・グローブスは、しきりに後ろのマキシム・ファンジルスのアタックを警戒している。

 

カーデン・グローブス先頭でスプリント開始。

 

マキシム・ファンジルスは、全く前に出ることが出来ない。かけた瞬間に差ができた。強い!

 

カーデン・グローブスは、最後まで引き続けてゴールラインを越えた!

本当に強かった。登りでアタックをかけてオスカー・オンリーをおとし、2度目のアタックで、パスカル・エーンクホーンを追い落といた。最後はマキシム・ファンジルスに全く前を引かせずに勝ってしまうなんて。

 

カーデン・グローブスは、ゴール後にカメラにグーポーズ。カタルーニャでも二つのステージを制した男は、とんでもないファイターだった。

なんという勝ち方なんだ。こんなカッコいい男前の勝利は本当に素晴らしい!

 

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リザルト

カーデン・グローブスのコメント

これはとても嬉しいことだ。カタルーニャで良い1週間を過ごし、良い状態でここに来れたと思っていた。

幸いにも私の冬からのハードワークがこうしてとにかく報われた。でも、本当にチームに感謝しなければならない。結果が出るまで時間がかかったが、彼らは我慢してくれた。

 

2位のマキシム・ファンジルスのコメント

もちろん、私たちは2人で、彼だけでした。しかし、このコースで、特にこの天候では、主に足が問題だった。他のことに挑戦するのは難しかった。パスカル・エーンクホーンは試みたが、グローブスは自分で行った。

グローブスがリードしていたので、私は従わなければならなかった。それは大きなメリットだった。かなり回復できたので、スプリントの前に再び元気になった。しかし、グローブスの方が強かった。

リンブルフ・クラシックについてどう思いますか?

とてもいいレースだが、天気は最悪だった。一日中寒くて雨。今日も大変な一日だった。

いいシーズンを過ごしている。今日は2位でそれを証明したが、常に勝ちたいと思っている。うまくいかなかったのは残念だ。

 

3位のパスカル・エーンクホーンのコメント

Moerslagで攻撃しようとしたが、非常に激しく反撃された。ちょうど終わったところだった。

その後、グローブスがマキシムをハンドルに乗せて20kmも運転し続けていることがわかったが、それに対してできることはほとんどなかった。

私たちはチームとしてうまく走ったが、カタルーニャでも2つのステージで優勝している強い男に会うことができた。チームには非常に良い雰囲気があり、多くのことがお互いにとって良いことになっいてる。

このようなレースをドライブするのは素晴らしいこと。私は間違いなくこのチームに満足している。また、彼らは自分のチャンスのために運転する機会を与えてくれるだけだとも言っている。

これはフランダースのツアーではないかもしれないが、私にとっても、このように乗れることはとても楽しいことなんだ。

もちろん、準備はできていたが、すぐにコースになり、5人の男性が先頭グループに向かってジャンプした。カーデンもいた。でも、ホームロードでレースができてとても良かった。

 

表彰式は最後は女子と一緒に写真撮影。女子も独走勝利だった。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 GROVES Kaden
Alpecin-Deceuninck 125 4:57:18
2
 VAN GILS Maxim
Lotto Dstny 85 ,,
3
 EENKHOORN Pascal
Lotto Dstny 70 1:32
4
 HERREGODTS Rune 
Intermarché – Circus – Wanty 60 2:33
5
 MENTEN Milan
Lotto Dstny 50 3:15
6
 TEUGELS Lennert
Bingoal WB 40 3:18
7
 BONNEU Kamiel
Team Flanders – Baloise 35 ,,
8
 DE JONG Timo 
VolkerWessels Cycling Team 30 ,,
9
 STOCKMAN Abram 
TDT-Unibet Cycling Team 25 3:21
10
 BREGNHØJ Mathias
Leopard TOGT Pro Cycling 20 ,,
11
 STEWART Mark
Bolton Equities Black Spoke 15 3:31
12
 MARSMAN Tim 
Metec – SOLARWATT p/b Mantel 10 3:48
13
 MORGADO António
Hagens Berman Axeon 5 4:37
14
 STAUNE-MITTET Johannes
Jumbo-Visma 5 ,,
15
 VAN DER MEULEN Max
Team DSM 5 ,,
16
 ONLEY Oscar
Team DSM 3 9:41
17
 SIMMONS Colby
Jumbo-Visma 3 14:08
18
 LEYSEN Senne
Alpecin-Deceuninck 3 ,,
19
 SCOTT Jacob
Bolton Equities Black Spoke 3 ,,
20
 STOKBRO Andreas
Leopard TOGT Pro Cycling 3 ,,
21
 ROELEN Jaap
Metec – SOLARWATT p/b Mantel 3 ,,
22
 MARIT Arne
Intermarché – Circus – Wanty 3 ,,
23
 MEENS Johan
Bingoal WB 3 ,,
24
 GOEMAN Andreas
Tarteletto – Isorex 3 ,,
25
 JOHANNINK Jelle
ABLOC CT 3 ,,
26
 GELDERS Gil
Soudal – Quick-Step Devo Team   ,,
27
 SAJNOK Szymon
Q36.5 Pro Cycling Team   ,,
28
 VAN DER BEKEN Aaron
Bingoal WB   ,,
29
 BORRESCH Julian 
Saris Rouvy Sauerland Team   ,,
30
 VAN HEMELEN Vincent
Team Flanders – Baloise   ,,

 

 

 

コメント

  1. べるげん より:

    グローブス、今日の走りなら将来的にアムステルゴールドレース勝てるかも……??

    • ちゃん より:

      確かに~。Alpecin-Deceuninckは、ジャスパー・フィリップセンもそうですが、スプリンターといいながらもファイターでもある。
      チームメイトの助けが、後半全くない中でここまでの走りをするとは~。凄すぎますね。

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