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2023 ツアー・オブ・オマーン第5ステージ 登りゴールで総合優勝となったのは?

海外情報
Photo credit: Marc Veraart on Visualhunt.com
この記事は約17分で読めます。

ツアー・オブ・オマーンも最終日。

このステージで総合優勝が決まる。マッテオ・ヨルゲルソンも5秒のリードでは心もとない。総合2位のディエゴ・ウルッシよりも、マウリ・ファンセベナントをマークして走ることになるだろう。

果たして、最後のアフダル山を制するのは誰だろうか?

 

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第5ステージ  サマイル~ジャバル・アル・アフダル 152.2km

コースプロフィール photo tour-of-oman.com

 

勝負を決するのはアフダル山。山脈を構成する石灰岩にちなんで名付けられグリーンマウンテンとして知られている。

二つ目のスプリントポイントを越えると、すぐに登り始める。後半にかけて勾配がきつくなり13%を越えてゴールへと向かう。

過去優勝者には、ミゲルアンヘル・ロペス、クリス・フルーム、ヴィンチェンツォ・ニバリなど名だたるクライマーがグリーンマウンテンを制覇している。

 

  1. スプリントポイント Wadi Squt
  2. スプリントポイント Birkat Al Mouz
  3. 山岳ポイント アルジサ  5.7km・10.5%

 

スタート前

Oman TV スクリーンショット以下同様

第5ステージのスタートでの4賞は

  • 総合 マッテオ・ヨルゲルソン Movistar Team
  • ポイント賞 ディエゴ・ウルッシ UAE Team Emirates
  • MOST ACTIVE RIDER Fredrik Dversnes(Uno-X Pro Cycling Team)
  • 新人賞 マウリ・ファンセベナント Lotto-Dstny

 

オフィシャルスタートから、アタックがかかる。

 

4人が少し抜け出した。JCL Team UKYOの石橋もいるぞ。

 

前のメンバーが変わりながら抜け出した。

 

あららっ、今日はあっさりと集団が容認した。昨日のアタック合戦で疲れたかな。

 

マッテオ・ヨルゲルソンはカメラに気づいて少しニッコリ。今日は最後の決戦まで力を温存だ。

 

逃げのメンバーは

  1. ローレンス・ナーセン AG2R Citroën Team
  2. セリエル・デサル Bingoal  WB
  3. アンヘル・フエンテス Burgos-BH
  4. AL-MAMARI Faisal (Oman)
  5. ペリー・ベンジャミン (Human Powered Health)
  6. LAKASEK Irwandie (Terengganu Polygon Cycling Team)
  7. ISHIBASHI Manabu (JCL Team UKYO)

 

残り75kmで1分30秒のタイム差。

 

スプリントポイント Wadi Squt

Omanのライダーだけ突進。

 

カメラに向かってガッツボーズだ。

  1. AL-MAMARI Faisal (Oman) 3ポイント・3秒
  2. ローレンス・ナーセン AG2R Citroën Team 2ポイント・2秒
  3. ペリー・ベンジャミン (Human Powered Health) 1ポイント・1秒

 

だが、登りとなって、Omanのライダーも切れていった。

 

石橋は残っている。

  1. ローレンス・ナーセン AG2R Citroën Team
  2. セリエル・デサル Bingoal  WB
  3. アンヘル・フエンテス Burgos-BH
  4. ペリー・ベンジャミン  Human Powered Health
  5. ISHIBASHI Manabu (JCL Team UKYO)

 

残り22km。あと10kmほどで最後のスプリントポイントとなる。

 

スプリントポイント Birkat Al Mouz

スプリントポイントを通過。

  1. セリエル・デサル Bingoal  WB 3ポイント・3秒
  2. ローレンス・ナーセン AG2R Citroën Team 2ポイント・2秒
  3. ISHIBASHI Manabu (JCL Team UKYO) 1ポイント・1秒

 

残り7km。

 

集団も追撃体制に入ってきた。

 

山岳ポイント アルジサ  5.7km・10.5%

先頭からBurgos-BHのセリエル・デサルがきれる。

 

石橋が厳しい。ここまでか。

 

先頭は3人に。

  1. ローレンス・ナーセン AG2R Citroën Team
  2. セリエル・デサル Bingoal  WB
  3. ペリー・ベンジャミン  Human Powered Health

 

逃げていたBurgos-BHのライダーが集団に吸収される。

 

石橋も集団に吸収だ。

 

先頭からペーリー・ベンジャミンも切れて二人となった。

 

先頭の二人も残り4kmを切って吸収。

 

先頭はIntermarché – Circus – Wanty。マッテオ・ヨルゲルソンはしっかりと前方にいる。

 

総合2位のディエゴ・ウルッシは先頭集団の最後尾。これは厳しい。

 

先頭集団は15人に絞られた。先頭はルイス・メンチェス。

 

先頭を引いていたルイス・メンチェスとBORA – hansgroheのベン・ツボィホフも切れた。

 

なんと、Astana Qazaqstan Teamのエース、アレクセイ・ルチェンコが切れた。

 

レイン・タラマエの引きで先頭集団が崩壊だ。

 

ついに先頭は4人。前から

  1. レイン・タラマエ Intermarché – Circus – Wanty
  2. マッテオ・ヨルゲルソン Movistar Team
  3. マウリ・ファンセベナント Soudal – Quick Step
  4. ジェフリー・ブシャール AG2R Citroën Team

 

残り1kmを切って、ジェフリー・ブシャールがスパート。

 

この攻撃で、レイン・タラマエが切れた。

 

今度は、マウリ・ファンセベナントがスパート。これには、ジェフリー・ブシャールが厳しくなるか。

 

今度は、マッテオ・ヨルゲルソンが先頭に立つ。

 

マッテオ・ヨルゲルソンは、受けてたつ感じか。

 

マウリ・ファンセベナントがスパート!

 

マッテオ・ヨルゲルソンは、しっかりとついている。

 

牽制していると、ジェフリー・ブシャールが追いついてきた。

 

さあ、ゴール前で並んだ。誰が仕掛けるか?

 

仕掛けたのは、マッテオ・ヨルゲルソンだ。

 

マッテオ・ヨルゲルソン先頭でゴールへ。

 

後方から、マウリ・ファンセベナントがまくりに出る。

 

マウリ・ファンセベナントが、マッテオ・ヨルゲルソンを抜いた。

 

マウリ・ファンセベナントが先頭だ。

 

マウリ・ファンセベナントが勝利!

最終ステージで、見事に勝利をたぐり寄せた。2021年のラルチャーノインダストリア&ハンディクラフトグランプリの勝利以来、2年振りの勝利だ。

ボーナスタイムも獲得して、1秒差の総合2位。そして、この勝利はSoudal – Quick Stepの900勝目の節目の勝利でもある。

マッテオ・ヨルゲルソンは、ギリギリで総合優勝を飾った。最後は若い二人の対決となり、オマーンのステージの幕を下ろした。

 

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リザルト

マウリ・ファンセベナントのコメント

その日の勝利を第一に考えていたが、どうやら総合で 1 秒遅れているようだ。それはとても残念だが、自分自身を責めることはほとんどできない。

できる限りのことをして、最後まで戦った。最後の登りは本当に難しく、特に最後の 2 キロは急勾配だった。それはすべて自分のためであり、最強が勝ったと思う。

もちろん、最終順位で2位に終わったことは残念だ。ダブルブローを期待していたが、コンディションは良好だ。自信を持って次のレースに行くことができる。

第5ステージリザルト

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 VANSEVENANT Mauri
Soudal – Quick Step 20
10″
3:53:51
2
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 15
6″
,,
3
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team 10
4″
0:12
4
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Circus – Wanty 5   0:22
5
 VAN GILS Maxim
Lotto Dstny 3   0:37
6
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates     ,,
7
 RODRÍGUEZ Cristián
Team Arkéa Samsic     0:58
8
 HERRADA Jesús
Cofidis     ,,
9
 VERONA Carlos
Movistar Team     1:00
10
 UIJTDEBROEKS Cian
BORA – hansgrohe     1:12
11
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe     1:21
12
 EG Niklas
Uno-X Pro Cycling Team     ,,
13
 ZWIEHOFF Ben
BORA – hansgrohe     1:30
14
 LANGELLOTTI Victor
Burgos-BH     1:35
15
 HIRT Jan
Soudal – Quick Step     1:41
16
 TEUGELS Lennert
Bingoal WB     1:55
17
 MONIQUET Sylvain
Lotto Dstny     1:58
18
 RIES Michel
Team Arkéa Samsic     2:01
19
 MEINTJES Louis
Intermarché – Circus – Wanty     2:03
20
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team     2:14
21
 DE TIER Floris
Bingoal WB     2:35
22
 SVESTAD-BÅRDSENG Embret
Human Powered Health     2:39
23
 TEJADA Harold
Astana Qazaqstan Team     ,,
24
 ROCHAS Rémy
Cofidis     2:51
25
 ADRIÀ Roger
Equipo Kern Pharma     2:53
26
 CASTRILLO Pablo
Equipo Kern Pharma     2:56
27
 DELAPLACE Anthony
Team Arkéa Samsic     3:01
28
 CARBONI Giovanni
Equipo Kern Pharma     ,,
29
 SCHELLING Ide
BORA – hansgrohe     3:12
30
 WOOD Harrison
Cofidis     3:14

総合

マッテオ・ヨルゲルソンのコメント

うまくいっただけで、こんなことは本当に普通じゃない。本当にトリッキーな決勝戦だった。最後の登りまでは、平坦だったこともあり、まだかなりリラックスして走ることができた。

自信満々に走り回っているように見えるかもしれないが、スタート前は内心とても緊張していた。私はかなり体が大きいので、登りでは本当に限界に挑戦しなければならなかった。できるだけ上手に登って、効率よく取り組むことが大事だったんだ。

この勝利がどれほど特別なものであるか、誰も想像していない。2日前にはプロ初優勝を記録し、今度はすぐに総合優勝を果たした!

 

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 200
16″
19:56:21
2 3 ▲1
 VANSEVENANT Mauri
Soudal – Quick Step 150
16″
0:01
3 4 ▲1
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team 125
8″
0:28
4 7 ▲3
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Circus – Wanty 100   0:46
5 2 ▼3
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates 85
14″
0:48
6 5 ▼1
 VAN GILS Maxim
Lotto Dstny 70
6″
0:58
7 6 ▼1
 HERRADA Jesús
Cofidis 60
10″
1:20
8 10 ▲2
 RODRÍGUEZ Cristián
Team Arkéa Samsic 50   1:22
9 9
 UIJTDEBROEKS Cian
BORA – hansgrohe 40   1:36
10 12 ▲2
 VERONA Carlos
Movistar Team 35   1:37
11 8 ▼3
 LANGELLOTTI Victor
Burgos-BH 30   1:59
12 14 ▲2
 EG Niklas
Uno-X Pro Cycling Team 25   2:01
13 17 ▲4
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe 20   2:07
14 15 ▲1
 HIRT Jan
Soudal – Quick Step 15   2:21
15 24 ▲9
 ZWIEHOFF Ben
BORA – hansgrohe 10   2:40
16 16
 TEUGELS Lennert
Bingoal WB 5   2:41
17 21 ▲4
 MONIQUET Sylvain
Lotto Dstny 5   2:44
18 18
 MEINTJES Louis
Intermarché – Circus – Wanty 5   2:49
19 13 ▼6
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team 5   2:52
20 11 ▼9
 TEJADA Harold
Astana Qazaqstan Team 5   3:07
21 20 ▼1
 DE TIER Floris
Bingoal WB 5   3:21
22 26 ▲4
 RIES Michel
Team Arkéa Samsic 5   3:27
23 19 ▼4
 ROCHAS Rémy
Cofidis 5   3:37
24 23 ▼1
 CARBONI Giovanni
Equipo Kern Pharma 5   4:00
25 22 ▼3
 HÄNNINEN Jaakko
AG2R Citroën Team 5   4:47
26 25 ▼1
 FORMOLO Davide
UAE Team Emirates 5   5:20
27 27
 PETILLI Simone
Intermarché – Circus – Wanty 5   ,,
28 31 ▲3
 SCHELLING Ide
BORA – hansgrohe 5
4″
5:38
29 30 ▲1
 KULSET Magnus
Uno-X Pro Cycling Team 5   5:41
30 33 ▲3
 CASTRILLO Pablo
Equipo Kern Pharma 5   6:01

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 34
2 4 ▲2
 VANSEVENANT Mauri
Soudal – Quick Step 33
3 1 ▼2
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates 31
4 7 ▲3
 VAN GILS Maxim
Lotto Dstny 22
5 3 ▼2
 ZINGLE Axel
Cofidis 21
6 5 ▼1
 HERRADA Jesús
Cofidis 20
7 11 ▲4
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team 18
8 6 ▼2
 MERLIER Tim
Soudal – Quick Step 17
9 10 ▲1
 RODRÍGUEZ Cristián
Team Arkéa Samsic 14
10 8 ▼2
 DEKKER David
Team Arkéa Samsic 12

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 19:56:21
2 2
 VANSEVENANT Mauri
Soudal – Quick Step 0:01
3 3
 VAN GILS Maxim
Lotto Dstny 0:58
4 4
 UIJTDEBROEKS Cian
BORA – hansgrohe 1:36
5 5
 MONIQUET Sylvain
Lotto Dstny 2:44
6 6
 RIES Michel
Team Arkéa Samsic 3:27
7 9 ▲2
 SCHELLING Ide
BORA – hansgrohe 5:38
8 8
 KULSET Magnus
Uno-X Pro Cycling Team 5:41
9 10 ▲1
 CASTRILLO Pablo
Equipo Kern Pharma 6:01
10 13 ▲3
 SVESTAD-BÅRDSENG Embret
Human Powered Health 6:35

チーム賞

Rnk Prev ▼▲ Team Class Time
1 1  BORA – hansgrohe WT 59:55:12
2 5 ▲3  Soudal – Quick Step WT 2:36
3 3  Intermarché – Circus – Wanty WT 2:46
4 4  Team Arkéa Samsic WT 2:47
5 2 ▼3  AG2R Citroën Team WT 4:52
6 8 ▲2  Lotto Dstny PRT 5:49
7 11 ▲4  Movistar Team WT 7:28
8 6 ▼2  UAE Team Emirates WT 9:15
9 7 ▼2  Burgos-BH PRT 9:30
10 9 ▼1  Equipo Kern Pharma PRT 10:03
11 10 ▼1  Bingoal WB PRT 12:11
12 13 ▲1  Cofidis WT 12:22
13 12 ▼1  JCL Team UKYO CT 17:03

コメント

  1. べるげん より:

    マウリ君、プロ3年目にして親父の勝利数を超えてしまいましたな(笑)。
    親子で脚質が正反対なのも面白いですね。

  2. ちゃん より:

    親父さんは、1995年から2008年までプロとして走り、最後はLottoでしたね。
    Soudal – Quick Stepは、若手がぐんぐん伸びているので、強い。マウリもクライマーとして順調ですね。

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