2023 ブエルタ・ア・アンダルシア第1ステージ　　またも異次元の走りをみせる男

スペインのステージレース、ブエルタ・ア・アンダルシア。Vuelta a Andalucia Ruta Ciclista Del Sol(2.Pro)。

ルタ・デル・ソル（Ruta del Sol) 太陽の道という別名もある。

歴代優勝者

2022：ワウト・プールス
2021：ミゲルアンヘル・ロペス
2020：ヤコブ・フルサン
2019：ヤコブ・フルサン
2018：ティム・ウェレンス
2017：アレハンドロ・バルベルデ
2016：アレハンドロ・バルベルデ
2015：クリス・フルーム
2014：アレハンドロ・バルベルデ
2013：アレハンドロ・バルベルデ
2012：アレハンドロ・バルベルデ

 

第1ステージ　プエンテ デ ジェナーベ～サンティアゴ デ ラ エスパーダ 179 km

 

初日から、5つの山岳ポイントのあるステージ。最後の山岳ポイントAlto de Despiernacaballosの1580mの頂上からゴールまでは約7km。

この時には、少人数でゴールに向かっていることだろう。初日から総合の行方がきまってきそうなステージだ。

 

1. 3級山岳　Alto Collado de los Yesos　4.7km・5.8%
2. スプリントポイント　Villarrodrigo
3. 3級山岳　Alto de Onsares   4.7km・5.4%
4. 1級山岳　Puerto de Navalperal　8.1km・6.9%
5. スプリントポイント　Hornos
6. 1級山岳　Garganta de Hornos  16.5km・4.5%
   
7. 1級山岳　Alto de Despiernacaballos 　10.6km・5.8%

 

注目のライダーは

 

スペインのグラベルロードレース、ハエン・パライソ・インテリオルで独走勝利したタデイ・ポガチャルを止めるライダーはいるだろうか?

 

スタート

さあ、スタート。

 

オフィシャルスタートから、アタックがかかる。

 

4人の逃げ

4人が最初から逃げている。

1. Alex Martin(EOLO-Kometa)
2. ゴッツォン・マルティン　Euskaltel – Euskadi
3. クレマン・アレノ　Burgos-BH
4. アーロン・ファンパウク　Team Flanders – Baloise

 

集団は、Movistar TeamとUAE Team Emiratesが引いている。

 

集団から、INEOS Grenadiersのオマール・フライレがアタック!

 

先頭までかなりの距離がある。

 

先頭からBurgos-BHのクレマン・アレノがきれる。

 

1級山岳　Garganta de Hornos  16.5km・4.5%

集団とは1分40秒差。

 

さらに、Team Flanders – Baloiseのアーロン・ファンパウクも切れた。

 

オマール・フライレが先頭から切れたライダーに追いつき、追い越す。

 

先頭二人はいいペースで登っている。オマール・フライレが追いつくと面白い。

1. Alex Martin(EOLO-Kometa)
2. ゴッツォン・マルティン　Euskaltel – Euskadi

 

オマール・フライレが追いついた。

 

オマール・フライレは、二人のお尻を叩いてついてこいと。カッコいい!

 

集団とは1分8秒差。なんとか、頂上まで逃げ切りたいところ。

 

集団はUAE Team Emiratesのシェード・バックスが先頭を引く。

 

スペイン人の3人はどこまで逃げれるか。

 

タデイ・ポガチャルは、チームの最後尾で足をためている。2日前に独走した疲れはないんでしょうね。

 

あと、1.5kmで頂上だ。オマール・フライレ固定で引き続ける。

 

ポイントをゴッツォン・マルティンがとりにいった。

1. ゴッツォン・マルティン　Euskaltel – Euskadi　10ポイント
2. オマール・フライレ　INEOS Grenadiers　8ポイント
3. Alex Martin(EOLO-Kometa)　6ポイント

 

集団も頂上を越えた。最後尾は、Alpecin-Deceuninckのドリース・デポンド。

 

タイム差46秒で下っている。

 

残り25.9kmでモトバイクが抜いていった。そろそろ捕まるころか。タイム差は22秒に縮まっている。

 

先頭は二人。もう、集団は後ろにいる。

 

集団が迫る。

 

あ～、捕まってしまった。登りまでは逃げられず。

 

1級山岳　Alto de Despiernacaballos 　10.6km・5.8%

この山岳でタデイ・ポガチャルが爆発するか?

 

集団後方では、すでにマテイ・モホリッチも切れている。切れたメンバーは

•  JUUL-JENSEN Christopher (Team Jayco AlUla)
•  ENGELHARDT Felix (Team Jayco AlUla)
•  EENKHOORN Pascal (Lotto Dstny)
•  MOHORIČ Matej (Bahrain – Victorious)
•  PASQUALON Andrea (Bahrain – Victorious)
•  JUARISTI Txomin (Euskaltel – Euskadi)

 

アレッサンドロ・コーヴィ、ティム・ウェレンス、ラファウ・マイカと続いてタデイ・ポガチャルを引いている。

 

アレッサンドロ・コーヴィが引き終わって降りて行った。

 

ティム・ウェレンスがアシストだなんて、贅沢なチームだ。

 

カルロス・ロドリゲスは何があったのか、後方から追い上げている。

 

UAE Team Emiratesの引きで、集団は絞られた。

 

あっと、アシストが外れた瞬間にタデイ・ポガチャルがアタック!

 

鋭いアタックで、後ろは反応出来ない。

 

あっと言う間に集団崩壊。

 

後ろからきたのは、Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴだ。

 

サンティアゴ・ブイトラゴが張り付く。

 

あ～、だが、サンティアゴ・ブイトラゴが切れた～。

 

異次元の強さだ。

 

残り11.6km。もう、間違いなく最後まで行く。

 

エンリク・マスはカルロス・ロドリゲスとミケル・ランダと一緒だ。

 

サンティアゴ・ブイトラゴが、降りて先頭を引く。

 

エンリク・マスもまだ調子は上がっていない。まあ、初戦だし仕方ない。

 

なんと、エンリク・マスが止まった。チェーンがロックしている。これは不運。

 

もうすぐ頂上だ。

 

さあ、タデイ・ポガチャルが頂上を越える。あとは追いつかれないようにゴールまでいくだけだ。38秒のタイム差を保てるか。

1. タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates　10ポイント
2. ミケル・ランダ　Bahrain Victorious　8ポイント
3. カルロス・ロドリゲス　INEOS Grenadiers　6ポイント
4. サンティアゴ・ブイトラゴ　Bahrain Victorious　4ポイント

 

残り5.7km。下りは速い。

 

今年は何度、この独走を見ることになるのか。すでに2戦連続だ。

 

残り1km。

 

残り1kmから登っているのだけど、この男には関係ない。

 

余裕でゴールに向かう。

 

ゴール前から観客をあおる。

 

余裕の独走で勝利だ。全く息が乱れているようには見えない。笑顔でゴールだ。まさにカンニバル。全てのステージで勝利するかもしれない。

 

2位にはミケル・ランダが入った。

 

リザルト

タデイ・ポガチャルのコメント

今日はチームワークが良かった。最後の上りでハイペースで走るまで、みんなが僕を守ってくれた。とても嬉しかったよ。本当に楽しめたよ。

これまでの、UAEツアーと違うプログラムを選択してますが、100%のスコアですね。

自分のフォームに少し驚いている。自分の調子が良いことは分かっていたが、まさかもう2回も勝つとは思っていなかった。

ミケル・ランダ、カルロス・ロドリゲス、サンティアゴ・ブイトラゴに対するリードは、現在38秒でですが。

最後までリーダージャージを維持するのは難しいでしょう。でも、僕を信頼してくれている強いチームに頼ることができる。

第1ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞