午前中の女子ジュニアロードレースでは、ゾーイ・バクステッドが57kmの独走を決めて勝利。ジュニアTTに続いて2冠。
こちらも見てたのだけど、もう圧倒的でしたね。
2004年にパリ〜ルーベで優勝したマグナス・バクシュテットの娘さんだが、ジュニアのレベルではない。8月1日からEF Education-TIBCO-SVBのプロライダー。
来年はエリートですね。日本の垣田真穂も5位に入る大健闘!
さて、続いて女子ロードエリート。
過去の優勝者は
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2021 エリッサ・バルサモ
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2020 アナ・ファンデルブレーヘン
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2019 アネミエク・ファンフルーテン
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2018 アナ・ファンデルブレーヘン
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2017 VAN DEN BROEK-BLAAK Chantal
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2016 DIDERIKSEN Amalie
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2015 DEIGNAN Elizabeth
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2014 FERRAND-PRÉVOT Pauline
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2013 マリアンヌ・フォス
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2012 マリアンヌ・フォス
ヘレンズバラ~ウロンゴン 164.3km
女子ロードレースは、全長164.3km。獲得標高は2,400m。スタートからしばらくは、海岸沿いで行われる。
その後、ライダーたちは、ワールドカップコースで最長のクライムであるキーラ山に向かっていく。最高到達地点は海抜473m。頂上からゴールまでは125kmもある。
その後は、ウロンゴンで17.1kmのサーキットを6周回。マウントオースリー(700m・6.9%)とマウント・プレザント(1.1km・7.7%)のセットの登りが待ちかまえている。
スタート前
オランダのエースは、マリアンヌ・フォスだろう。
天気は快晴のようで良かった。
スタートからペースが上がる。
3人が上手く抜け出しそう。
軽く3人が抜け出したのだけど。
- DEMAY Coralie (France)
- TALBOT Josie (Australia)
- KOLLER Nicole (Switzerland)
3人は捕まりアタック合戦が続く。
オランダのアネミエク・ファンフルーテンは肘にサポート程度で出場。骨折しているのに~。
ベルギーのヴァレリー・デミー(Liv Racing Xstra)が、後ろをみていてホイールにヒットして落車。
パンツが破けているけど、走りだした。
フランスのグラディス・フェルハルスト(FDJ – SUEZ – Futuroscope)が単独アタック。
誰も追走が来てくれない感じか。
こちらは追走にでた二人。
- ダリナ・ナフリアック (Ukraine)
- ニーナ・バートン (Luxembourg) Andy Schleck – CP NVST – Immo Losch
更に、集団からデンマークのレベッカ・ケルナーがアタック。Uno-X Pro Cycling Teamに所属の22歳。
先頭のグラディス・フェルハルストがフニッシュラインを通過。
後続の二人は34秒差。タイム差が縮まっていない。
さらに後方のレベッカ・ケルナーは、1分2秒遅れ。早く追いつかないと登りでは厳しい。
追走は44秒と離れた。これは登りまで追いつかれそうにない。
第2追走のレベッカ・ケルナーは、集団に捕まった。個人TT6位の実力者なのだけど、少し追走に出るのが遅かったか。
キーラ山
追走は集団に捕まり単独に。集団とは39秒差と縮まる。
集団はオランダが中心となって追う。
なんとオランダ代表のシリンファン・ローイが遅れてしまう。20歳だけどエリートに出場。2020シクロクロス世界選手権ジュニア王者だ。TTでは13位となっている。
グラディス・フェルハルストがキーラ山をトップ通過。しかし、31秒差しかない。
集団は大集団のまま。下りで追いつくはず。
15秒差となってしまった。
結局、グラディス・フェルハルストは下りの上りかえしで捕まってしまう。
集団からアタックが。
3人はいい感じで集団を引き離す。
- ジュリー・ヴァン・デ・ヴェルデ ベルギー Plantur-Pura
- エリーナ・バクステット 英国 Trek-Segafredo
- キャロライン・アンダーソン スウェーデン Team Coop – Hitec Products
集団は静観で、すぐに1分22秒まで開いた。
集団はドイツ、オランダが前方で引いていく展開に。
市街地では大歓声の中を通過。
オーストラリアが集団を引いている。TT2位のグレース・ブラウン。ベテラン、アマンダ・スプラットでゴールを狙うだろう。
ベルギーのロッテ・コペッキーが落車。腰を押さえている。ベルギーチームのエースだ。
マウント・プレザント 1.1km・7.7%
51秒差で、マウント・プレザントに。
集団は、まとまっている。
フランスのオード・ビアンニックかアタック。Movistar Teamで走っている31歳。
単独で先頭まで追いつくか?
残り5周
先頭3人がフニッシュラインに。
続いてオード・ビアンニックが通過。
集団は1分15秒差で通過。登りで遅れたシリンファン・ローイが復帰して先頭を引いている。
マウント・プレザント 1.1km・7.7%
先頭は2回目のマウント・プレンザントに。追走と27秒。集団と54秒差。
オード・ビアンニックは、先頭からちぎれたキャロライン・アンダーソンと一緒に。この後、集団に捕まってしまう。
先頭は二人だ。
- ジュリー・ヴァン・デ・ヴェルデ ベルギー Plantur-Pura
- エリーナ・バクステット 英国 Trek-Segafredo
集団はイタリアが先頭に出て引く。
残り4周
二人は集団に58秒差でフニッシュラインを通過。
集団後方で落車。
- SHACKLEY Anna (Great Britain)
マウント・プレザント 1.1km・7.7%
2回目のマウント・ブレンザントで15秒差に。
集団が後ろに迫る。
集団からアタックをかけたイタリアのエレナ・チェッキーニが先頭に追いつく。
先頭は3人となったが、集団もすぐ後ろだ。
まだ、ゴールまで55kmもあるので集団も逃がせばよいのに。
結局、集団は逃げを捕まえてしまう。
カウンターアタックで、スロベニアのシュペラ・ケルンがアタック!
シュペラ・ケルンは上手く抜け出した。
残り3周
13秒差でフニッシュラインを通過。スロベニアはタデイ・ポガチャルの婚約者ウルシガ・ジガートが出場するのかと思っていたらTTだけだった。ウルシガ・ジガートはTTを28位。
流石に、単独では逃げ切れそうもない。
残り45.6kmで捕まってしまう。
マウントオースリー 700m・6.9%
集団のまま登りに。
マウント・プレザント 1.1km・7.7%
集団のまま頂上をクリアー。
昨年の世界チャンピオン、イタリアのエリッサ・バルサモは少し後方。
オーストリアのアマンダ・スプラットが先頭で集団を引きのばす。
ゴール手前で、オーストリアのサラ・ロイがアタック!
残り2周
サラ・ロイは、Canyon//SRAM Racingで走っており、ミックスリレーの銅メダルメンバーだ。
集団はイタリアチームが引く。
また、雨が降ってきたのがいけない。
サラ・ロイは残り26.9kmで捕まってしまう。
マウント・プレザント 1.1km・7.7%
ポーランドのカタルジーナ・ニウェドマのアタックで集団が崩壊!
2021王者のエリッサ・バルサモがクラックだ。
ドイツチャンピオンのリアン・リパートがアタック!
リアン・リパートが先頭で登りを越える。
オランダのアネミエク・ファンフルーテンは遅れた。
リアン・リパートにイタリアのエリーザ・ロンゴ・ボルギーニが追走。
3人が先頭の二人を追う。
5秒なので追いつきそうだ。
残り19.3kmで追いついた。
- リアン・リバート ドイツ
- エリーザ・ロンゴ・ボルギーニ イタリア
- カタルジーナ・ニウェドマ ポーランド
- セシリエ・ウットラップ・ルードヴィッヒ デンマーク
- アシュリー・ムールマン 南アフリカ
残り1周
25秒差で先頭通過。
集団は、20人。残念ながら少し前から日本の与那嶺はいない。
集団が9秒差まで迫ってくる。これは捕まるか。
集団が後ろに迫る。
残り13.1kmで先頭5人は、捕まってしまう。
スイスのマーレン・ローセルがアタック
アネミエク・ファンフルーテンはブービーで走っている。
マーレン・ローセルは個人TT3位の独走力がある。
集団はイタリアが引く。
マーレン・ローセルは16秒差を稼ぎだす。
アネミエク・ファンフルーテンは前方に上がってきた。
最後の登りだ。
マウント・プレザント 1.1km・7.7%
20秒差あるがどうか。
だめだ。マーレン・ローセルは、追いつかれた。
アネミエク・ファンフルーテンはマリアンヌ・フォスをアシスト。
ここで、またもドイツ王者のリアン・リパートが仕掛ける。
やはり、登りに強いメンバーが前に。
リアン・リバートが先頭。メンバーは1周前と同じ。
- リアン・リパート ドイツ
- エリーザ・ロンゴ・ボルギーニ イタリア
- カタルジーナ・ニウェドマ ポーランド
- セシリエ・ウットラップ・ルードヴィッヒ デンマーク
- アシュリー・ムールマン 南アフリカ
5人が頂上を越えた。
後続は11秒差に下りで迫る。
なんとか5人でゴールまで逃げたいところ。
だが、追走との距離はあまりない。
残り3.6kmで13秒差。
後続のメンバーは8人。スプリントとなるとベルギーのロッテ・コペッキーが有利だ。
のこり3.3kmで8秒。誰が追っておいつくか。
先頭の5人は全開だ。
アネミエク・ファンフルーテンは追走の最後尾。オランダは彼女一人だ。
残り1.6km。ドイツのリアン・リパート先頭。
残り1.2kmで先頭が追いつかれそうだ。
残り1.1kmで追いつかれた。
残り1kmでアネミエク・ファンフルーテンは、先頭に追いついていない。流石に無理か?
と、思っていたら、なんと、ここで最後尾からアネミエク・ファンフルーテンが勢いをつけてアタック!
この超ロングアタックには誰もが意表を突かれた!
慌てて追うが、もうゴール手前300mまできた。本当に肘を骨折している?
アネミエク・ファンフルーテンは、最後までスピードが衰えない。
後続が追いこむが~。
アネミエク・ファンフルーテンが最後のもがき!
ゴールラインをみた。
アネミエク・ファンフルーテンが、このままゴールラインを越えた~!
なんという結末。まさにアンビリーバブルだ。3日前に落車して肘を骨折。確かに肘には包帯らしきものがあるけど、誰がこの勝利を予言出来ただろうか?
肘の痛みがあるため、ペダルの上に立てない。登りではダンシングも出来ない状態で、編み出したのが、このロングアタックだった。
しかも、この差だ。2020世界選手権でも手首を骨折していたのに2位。今回は肘の骨折でも優勝。これで2019世界選手権に続いて2度目のアルカンシェル獲得だ。しかも、最年長での獲得となる。
東京オリンピックの個人タイムトライヤル金メダル。凄いスーパーウーマンだ。2位には、ベルギーのロッテ・コペッキー。3位はイタリアのシルビア・ペルシコがはいった。
リザルト
アネミエク・ファンフルーテンのコメント
信じられない!
そんなことはないと言ってくれる人が現れる瞬間を、実は待っているんです。終盤は常にマリアンヌ・フォスを振り返っていました。もう戻ってこないと思っていた。肘の骨折でスプリントができないこともわかっていた。後ろから攻めるしかなかった。あれが唯一のチャンスだったんだ。
痛みは地獄だった。一日中サドルから降りられず、ずっと座ったままでなければならない。登り坂のたびに、脚が爆発した。水曜日には、今とはまったく違うプランを持っていた。
オープニングラップですでにマウント・キーラを攻めたいと思っていました。しかし、私のレースは今までとは全く違うものでした。マリアンヌは唯一の主演女優だった。肘を故障してアシストだった私が、世界チャンピオンになったんです!
2023年に長いキャリアを終えますが、2度目の世界ロードタイトルですね。
どちらのタイトルにもストーリーがありますが、全く異なるものです。特別なピアス(亡き父から贈られたもの)をつけるかどうか迷ったのです。でも、幸運をもたらすものだから、そうした。
実は今日、ヨークシャーの2.0をやりたかったんです。しかし、肘の骨折でそれは叶わなかった……。
決勝戦では唯一のチャンスをものにしましたね。
ラスト1kmのアタックでは、まったく違う展開になる。今、私はキャリアの最後の年に世界チャンピオンになりました。
だから、最初はあの肘にがっかりしたんです。ヨークシャーの後、COVIDイヤーにレインボージャージを着ました。あの美しいジャージを着るには、最高の、そして最も美しい季節ではなかった。でも、これで思いっきり楽しめます。
エリートの後には、U23女子の表彰もされていた。女子のU23の個人TTもロードもエリートと一緒におこなれる。アルカンシェルは貰えるけど、UCIポイントはエリートの結果のポイントとなる。
男子はU23があるのに女子がないのは残念。
アルカンシェルは、ニュージーランドのフィッシャー・ブラック・ニアム。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
VAN VLEUTEN Annemiek
|
Netherlands | 600 | 4:24:25 |
2 |
KOPECKY Lotte
|
Belgium | 475 | 0:01 |
3 |
PERSICO Silvia
|
Italy | 400 | ,, |
4 |
LIPPERT Liane
|
Germany | 325 | ,, |
5 |
LUDWIG Cecilie Uttrup
|
Denmark | 275 | ,, |
6 |
SIERRA Arlenis
|
Cuba | 225 | ,, |
7 |
LABOUS Juliette
|
France | 175 | ,, |
8 |
NIEWIADOMA Katarzyna
|
Poland | 150 | ,, |
9 |
CHABBEY Elise
|
Switzerland | 125 | ,, |
10 |
LONGO BORGHINI Elisa
|
Italy | 100 | ,, |
11 |
MOOLMAN Ashleigh
|
South Africa | 85 | ,, |
12 |
FISHER-BLACK Niamh
|
New Zealand | 70 | ,, |
13 |
REUSSER Marlen
|
Switzerland | 60 | 0:11 |
14 |
VOS Marianne
|
Netherlands | 50 | 0:13 |
15 |
MANLY Alexandra
|
Australia | 40 | ,, |
16 |
GEORGI Pfeiffer
|
Great Britain | 35 | ,, |
17 |
BERTIZZOLO Sofia
|
Italy | 30 | ,, |
18 |
JACKSON Alison
|
Canada | 30 | ,, |
19 |
GHEKIERE Justine
|
Belgium | 30 | ,, |
20 |
BAUERNFEIND Ricarda
|
Germany | 30 | ,, |
21 |
CHAPMAN Brodie
|
Australia | 30 | ,, |
22 |
BOILARD Simone
|
Canada | 20 | ,, |
23 |
EWERS Veronica
|
United States | 20 | ,, |
24 |
VAN DIJK Ellen
|
Netherlands | 20 | ,, |
25 |
GARCÍA Mavi
|
Spain | 20 | ,, |
26 |
SHACKLEY Anna
|
Great Britain | 20 | ,, |
27 |
SPRATT Amanda
|
Australia | 20 | 1:25 |
28 |
PATIÑO Paula Andrea
|
Colombia | 20 | 4:50 |
29 |
YONAMINE Eri
|
Japan | 20 | ,, |
30 |
SANTESTEBAN Ane
|
Spain | 20 | ,, |
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