2023 ジロ・デ・シチリア第3ステージ　登りゴールでまさかの展開が～

シチリアの3日目もスプリンターにチャンスがある。

ただ、前半の山岳でどのような逃げを許容するかにあるだろう。第2ステージと同じようにコンチネタルチームだけの逃げならばスプリントで決着となりそう。

さあ、ニコロ・ボニファツィオに続いて勝利を得るスプリンターは誰になるだろうか?

 

第3ステージ 　エンナ～テルミニ イメレーゼ  150km

 

県都のエンナからスタート。エンナの街からは、海が一望できるお城もあるとか。ライダーは海なんて見てる暇はないでしょうけどね。

長い登りはあるけれど、勾配はそれほどでもない。ただ、ゴールは1.3km手前から5%勾配で登っている。パンチャーか、登れるスプリンターの戦いとなるか。

 

1. スプリントポイント　Ganji
2. 山岳ポイント　Portella di Bafurco 8.1km・3.6%

 

スタート前

第3ステージ時の4賞ジャージは

• 総合　フィン・フィッシャーブラック　UAE Team Emirates
• ポイント賞　ヴィンチェンゾ・アルバネーゼ　EOLO-Kometa
• 山岳賞　マイケル・ベレリ(Biesse – Carrera)
• 新人賞　トーマス・ペセンティ(Beltrami TSA – Tre Colli)

 

シチリアは今日も快晴の中スタート。

 

6人の逃げ

6人が逃げている。

1.  BELLETTA Pierelis (Biesse – Carrera )
2.  BERASI Michele (General Store – Essegibi – F.Lli Curia)
3.  GONZÁLEZ Roberto Carlos (Mg.K Vis – Colors for Peace)
4.  ジュエル・ズーター (Tudor Pro Cycling Team)
5.  GARAVAGLIA Giacomo (Work Service – Vitalcare – Dynatek)
6.  FARESIN Edoardo (Zalf Euromobil Désirée Fior)

 

スプリントポイント　Ganji

スプリントポイント通過。

1. GARAVAGLIA Giacomo (Work Service – Vitalcare – Dynatek)　5ポイント・3秒
2. GONZÁLEZ Roberto Carlos (Mg.K Vis – Colors for Peace)　3ポイント・2秒
3. BELLETTA Pierelis (Biesse – Carrera )　2ポイント・1秒
4.  FARESIN Edoardo (Zalf Euromobil Désirée Fior)　1ポイント 

 

山岳ポイント　Portella di Bafurco 8.1km・3.6%

山岳ポイント通過。

1. GARAVAGLIA Giacomo (Work Service – Vitalcare – Dynatek)　5ポイント
2. GONZÁLEZ Roberto Carlos (Mg.K Vis – Colors for Peace)　3ポイント
3. FARESIN Edoardo (Zalf Euromobil Désirée Fior)　2ポイント
4. BELLETTA Pierelis (Biesse – Carrera )　1ポイント 

 

残り57.3km。あと10kmくらいで下りおわる。集団はTeam Jayco AlUla、Intermarché – Circus – Wantyが先頭にメンバーを送っている。

 

Tudor Pro Cycling Teamのジュエル・ズーターは昨年までUAE Team Emiratesで走っていた。2022スイス選手権タイムトライヤル王者だ。

 

集団で一人落車。なんでもないカーブだけど、少し路面状態が良くないのかもしれない。

• DI FELICE Mattia(Mg.K Vis – Colors for Peace)　

 

残り36.5km。海岸線に入って集団先頭にEOLO-Kometaが二人先頭交代にはいる。

 

エリア・ヴィヴィアーニの弟、アッティリオ・ヴィヴィアーニ(Team Corratec)がパンク。キャリア2勝をあげている。

 

フィン・フィッシャーブラックのリーダージャージは、総合2位のヴィンチェンゾ・アルバネーゼが3位以内に入らなければキープのはず。

 

ジュエル・ズーターがトンネルに入る前からアタック。あっという間に先頭集団から抜け出した。アタックの瞬間は、トンネル前なので上空からの映像しかない。

 

残り12.5km。何故、Tudor Pro Cycling Teamは先頭に出てくるのだろうか。ジュエル・ズーターの逃げの意味がなくなる。

 

ファビアン・カンチェラーラは、サポートカーに乗っているのかな。

 

ジュエル・ズーター以外のメンバーは捕まりそう。

 

ジュエル・ズーター以外の逃げは捕まった。まだ、Tudor Pro Cycling Teamの選手が先頭で引いている。何故、自分のチームを追う?

 

残り7kmで46秒差。結構いい感じで逃げている。

 

残り5.8kmで43秒。これはギリギリまでいけるかも。

 

残り4.3kmで33秒差。

 

残り3.6kmだけど、まだ28秒ある。

 

残り2.8km。26秒差。2秒しか縮まっていない。これは行けたか?

 

残り1.7km。17秒と迫ってきた。

 

残り1.1kmで11秒。これはギリギリか。

 

ジュエル・ズーターが残り1kmのゲートを越えた。

 

集団は迫るが誰が先頭で追うか。

 

Intermarché – Circus – Wantyが先頭を引く。

 

先頭は昨日勝ったニコロ・ボニファツィオ。後ろは、Green Project-Bardiani CSF-Faizanèのフィリッポ・フィオレッリ。ダミアーノ・カルーゾが続いている。

 

ジュエル・ズーターが最後の粘りを見せる。

 

後ろのコーナーに集団が見えてきた。

 

あっと、先頭を走るBahrain Victoriousのダミアーノ・カルーゾが落車だ。

 

ジュエル・ズーターが最後のコーナーを曲がってきた。

 

ジュエル・ズーターがゴール前から勝利を確信。フィリッポ・フィオレッリは、追いつかないと首を振っている。後ろは、エリア・ヴィヴィアーニ。

 

ジュエル・ズーターが4秒差で逃げ切りだ～!

見事な逃げ切りを見せてくれた。最後に単独で抜け出していくのは予想がついていたけれど、まさかゴールまで逃げ切れるとは～。

しかも、最後の1kmは登りで10秒しか余裕はなかった。ジュエル・ズーターは、昨年のスイスTT王者に続いてキャリア2勝目を逃げ切りという最高の形で勝ちとった。

 

 

2位はフィリッポ・フィオレッリ。3位にはエリア・ヴィヴィアーニが入った。前日優勝のニコロ・ボニファツィオは7位。

ヴィンチェンゾ・アルバネーゼが5位でボーナスタイム獲得ならなかったので、総合はUAE Team Emiratesのフィン・フィッシャーブラックで変わらない。

明日の最終山岳ステージで、落車したダミアーノ・カルーゾがリベンジを果たすのか。それとも、UAE Team Emiratesがチーム力を生かして総合優勝を勝ち取るのか、注目の最終ステージとなる。

 

リザルト

ジュエル・ズーターのコメント

優勝できて超嬉しい。目標ではあったが、途中から「難しいな」と思っていた。でも、ステージの終わりには、とてもいい感じになっていたので、最後まで走りきることができた。

序盤のブレイクは、あなたとコンチネンタルチームの選手5名の計6名で構成されてましたが。

前方に他の大きなチームがいなかったので、いくつかのチームが追いかけてくることは分かっていた。残り1分というところで、十分なスピードが出なかったので、単独で行くことにした。

追いつかれると思ったからだ。言葉もない。

Tudor Pro Cycling Teamにとってはシーズン3勝目となりました。

すべての良い結果、すべての勝利は、チームとしてより良くなっていくために重要だ。

 

第3ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞