アントワープ・ポート・エビックは、2018年からベルギーのアントワープで開催されるワンデイレース。Antwerp Port Epic / Sels Trophy(1.1)
原点は1921年。2014年に付近の道路工事があり、2018年から1クラスのレースとしてカレンダーに戻ってきている。
過去の優勝者
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2023 ドリース・デポンド
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2022 フロリアン・フェルメルシュ
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2021 マチュー・ファンデルプール
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2020 ジャンニ・フェルメルシュ
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2019 アイメ・デヘント
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2018 ギヨーム・ファンケイルスブルク
アントワープ~アントワープ 177.9km
アントワープ港を通ってアントワープ干拓地を走るコース。
スタブルク、ベレンドレヒト、ザンドヴリエット、フーヴェネンを通るループで、未舗装の道路と石畳の帯が次々と続く。
石畳が24km。未舗装道路32kmがある。合計で、56kmのグラベルロードとなる。
注目のライダーは
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Alpecin – Deceuninck ジャンニ・フェルメルシュ、トーン・ファンデボッシュ、スタン・ファントリヒト
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Arkéa – B&B Hotels ルーカ・モッツァート、フロリアン・セネシャル
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Intermarché – Wanty ビニヤム・ギルマイ、アンネ・マリット
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Team Visma | Lease a Bike ミラン・ファーダー、ペール・ストランド・ハーゲネス
- Lotto Dstny アルノー・デリー、ブレント・ファンムール
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TotalEnergies
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Uno-X Mobility アレクサンダー・クリストフ
スタート前
Lotto Dstnyはアルノー・デリーが狙う。
Team Visma | Lease a Bikeは、ペール・ストランド・ハーゲネスか。
スタート先頭には、Uno-X Mobilityのアレクサンダー・クリストフ、Intermarché – Wantyのビニヤム・ギルマイ、Lotto Dstnyのアルノー・デリーがならぶ。
ニュートラルスタート。
3人の逃げ
3人が逃げている。
- Nicklas Amdi Pedersen(TDT – Unibet Cycling Team)
- Alexander Arnt Hansen(Airtox – Carl Ras)
- Aksel Bech Skot-Hansen(Team ColoQuick )
逃げはつかまりグラベルでの高速走行に。
Lotto Dstnyが先頭で攻める。
石畳を高速で走る。
二人が少し前にでる。
舗装路ですぐに後ろがやってくる。
先頭の人数が増えていく。
TotalEnergiesのピエールアンドレ・コテがアタック。
先頭は二人に。Alpecin-Deceuninckのユーリ・ホルマンがジョイン。
- ピエールアンドレ・コテ Israel – Premier Tech
- ユーリ・ホルマン Alpecin-Deceuninck
集団は29秒離された。
ピエールアンドレ・コテが少し滑ってしまい、コースを外れる。
集団からBaloise – Trek Lionsのピム・ロンハールが追走に。シクロクロスでも活躍している選手だ。
カーブで二人が落車。
- スタン・ファントリヒト (Alpecin – Deceuninck)
- STAMPE Daniel (Airtox – Carl Ras)
残り33.6km。21秒差に。
Lotto Dstnyのアルノー・デリーが攻撃している時に、後方で落車。
数人が巻きこまれた。Alpecin-Deceuninckのジャンニ・フェルメルシュもいる。
- ジャンニ・フェルメルシュ (Alpecin – Deceuninck)
- GALVÁN Francisco (Equipo Kern Pharma)
- WILLEMS Thimo (VolkerWessels Cycling Team)
- ジョセフ・ブラックモア(Israel Premier Tech Academy)
- ユーゴ・パージ (Intermarché – Wanty)
アルノー・デリーがピム・ロンハールに追い付く。ビニヤム・ギルマイも一緒だ。
追走は5人。
- ビニヤム・ギルマイ Intermarché – Wanty
- アルノー・デリー Lotto Dstny
- パスカル・エーンクホーン Lotto Dstny
- サンディ・デュジャルダン TotalEnergies
- ピム・ロンハール Baloise – Trek Lions
追走から先頭が見えてくる。9秒差だ。
7秒差で二人が前で逃げ続ける。
あっとカーブで落車。
草なので大きなケガはなさそう。
- KRAMER Jesse (Team Visma | Lease a Bike)
- VANDENSTORME Dylan (Team Flanders – Baloise)
アルノー・デリーがアタック。
アルノー・デリーが先頭で引きまくる。
残り19.2km。先頭は100mも離れていない。
先頭からピエールアンドレ・コテが切れて、追走は6人になっている。
ユーリ・ホルマンが単独となった。
ユーリ・ホルマンが驚異的な粘りで逃げ続けている。残り8.2kmで12秒差。
ユーリ・ホルマンが最後の力を振り絞る。今年Movistar Teamから移籍しており、2024 ツール・ド・ロマンディで山岳賞を獲得している。
残り5.3kmで18秒差。
残り3.9kmで20秒差。プロ初勝利となるか。
残り2.9km。12秒差と迫られてきた。
残り2km。後ろに集団が迫ってくる。
ユーリ・ホルマンが集団にキャッチされた。
Team Visma | Lease a Bikeが攻撃。
単独で1.3kmは難しい。
最後の逃げも捕まった。あとはスプリントだ。
Team Flanders – Baloiseが先頭に。
各チームのリードアウトが先頭に集まる。
TotalEnergiesのエミリアン・ジャンニエールがスプリントを開始。
エミリアン・ジャンニエールに、Uno-X Mobilityのアレクサンダー・クリストフが並ぶ。
アルノー・デリーはポケットに入ってしまった。
アレクサンダー・クリストフが前に出る。
あ~、イライラしたアルノー・デリーがエミリアン・ジャンニエールを押しのけようとする。
気持ちはわからないことはないけど、手を出してはいけない。
アルノー・デリーは一瞬足を止める。
アレクサンダー・クリストフがのびる。
アルノー・デリーは、もがききれない。
アレクサンダー・クリストフが勝利を確信。
アレクサンダー・クリストフが勝利だ!
36歳の大ベテランが、エルフステッドロンデ・ブルージュに続いて連勝を飾った。
アレクサンダー・クリストフは、ツール・ド・フランスに向けて調子を上げている。
エミリアン・ジャンニエールは2位。エミリアン・ジャンニエールを押したアルノー・デリーは、失格とはならず、200スイスフランの罰金となった。
リザルト
アレクサンダー・クリストフのコメント
いい1日だったけど、砂利道は苦手なんだ。ストレートではまだうまくいったけど、どのコーナーでも苦労した。フロントタイヤの空気圧が高すぎたようで、グリップがかなり落ちてしまった。
結局、クラッシュしなかったのはとてもラッキーだった。ほとんどすべてのコーナーで順位を下げてしまったので、余計に難しくなってしまったが、決勝ではまだパワーが残っていた。
Alpecin-Deceuninckのユーリ・ホルマンがずっと前で逃げてましたが。
リードアウトには、マーカス・ホエルガードを残したかった。アルノー・デリーとギルマイに勝つためには、すべてが完璧に収まる必要があったからだ。
でも結局、ユーリ・ホルマンが前方でとても強かったから、誰も助けることができなかった。残っていた全員を食べなければならなかった。幸いなことに、自分のポジションを確保するのに十分な強さがあったので、ここで勝てて嬉しい。
早くも2勝目ですが、クラッシックでは良い結果が得られなかったようですが。
クラシックは期待外れだった。最大の理由は、ティレーノ〜アドリアティコの直後に体調を崩してしまったこと。そのせいで大きく後退してしまった。でも、そうでなければ、とても難しかったことも認めなければならない。
最近のクラシックのレベルは非常に高い。マチュー・ファンデルプールのような選手は本当にレベルが違う。私自身がトップだった数年前よりも、2024年の方がはるかに難しい。37歳になっても第一線で戦えるとは思えない。
ツール・ド・フランスに向けて自信になりましたか?
それは一種のアイデアだった。今のところ、ツールのセレクションは高地トレーニングが中心なんだ。でも、チームには、もう少しレースをこなしたほうがいいと言ったんだ。
もしそのレースで勝つことができれば、そしてスプリントでいい走りができれば、それは大きな力になる。そして今、まさにそれを実行に移している。つまり、計画はうまくいっているんだ。
ツールはこの夏の主な目標になるだろう。あのレースはすべてのチームにとって重要だ。もしそこで優勝できれば、チームにとって夢のようなことだ。
でも、あそこで勝つのがどれだけ難しいかは知っている。これまで勝てなかったツールはたくさんある。その中で優勝したのは3回だけなんだ。僕らのボス(トル・フースホフト)は、ツールで10勝しているからね(笑)。
4位のアルノー・デリーのコメント
タフなレースだったけど、タフさが足りなかった。結局はスプリントになったし、僕はクリストフのホイールの中にいた。でも、僕は本当のスプリンターじゃないし、前のギャップに飛び込まなかったのがよかった。そんなことをしたら、みんな転んでしまうからね。4位はとても残念だけど、そういうものなんだ。
1日中グラベルで全力を尽くしてましたね。
何度も先頭を走ったこと?(笑)。ハードに走って加速するのが好きなんだ。もちろん、その試みに多くのエネルギーを費やすけど、後ろにいる選手にとっては、自分よりもその瞬間の方が大変なことが多いんだ。
何よりも、またいいフィーリングが戻ってきたことが嬉しい。少ない春とライム病も終わり、コンディションはいい。チームのパフォーマンスにはとても満足している。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
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1 |
KRISTOFF Alexander
|
Uno-X Mobility | 125 | 4:01:45 |
2 |
JEANNIÈRE Emilien
|
TotalEnergies | 85 | ,, |
3 |
KOGUT Oded
|
Israel Premier Tech Academy | 70 | ,, |
4 |
DE LIE Arnaud
|
Lotto Dstny | 60 | ,, |
5 |
HAGENES Per Strand
|
Team Visma | Lease a Bike | 50 | ,, |
6 |
DUJARDIN Sandy
|
TotalEnergies | 40 | ,, |
7 |
GALVÁN Francisco
|
Equipo Kern Pharma | 35 | ,, |
8 |
LOOCKX Lander
|
TDT – Unibet Cycling Team | 30 | ,, |
9 |
GIRMAY Biniam
|
Intermarché – Wanty | 25 | ,, |
10 |
SÉNÉCHAL Florian
|
Arkéa – B&B Hotels | 20 | ,, |
11 |
MIQUEL Pau
|
Equipo Kern Pharma | 15 | ,, |
12 |
VAN TRICHT Floris
|
Israel Premier Tech Academy | 10 | ,, |
13 |
RONHAAR Pim
|
Baloise – Trek Lions | 5 | ,, |
14 |
VANHOOF Ward
|
Team Flanders – Baloise | 5 | ,, |
15 |
NICOLAU Joel
|
Caja Rural – Seguros RGA | 5 | ,, |
16 |
VAN ROOY Kenneth
|
Bingoal WB | 3 | ,, |
17 |
VERWILT Mauro
|
Tarteletto – Isorex | 3 | ,, |
18 |
HESTERS Jules
|
Team Flanders – Baloise | 3 | ,, |
19 |
ANDERSEN Mads
|
Airtox – Carl Ras | 3 | ,, |
20 |
AERTS Toon
|
Team Deschacht – Group Hens – Containers Maes | 3 | ,, |
21 |
BAK Simon
|
Team ColoQuick | 3 | ,, |
22 |
GELEIJN Owen
|
TDT – Unibet Cycling Team | 3 | 0:03 |
23 |
OOSTERLINCK Joes
|
Bingoal WB | 3 | ,, |
24 |
VANDEVELDE Yentl
|
Team Flanders – Baloise | 3 | ,, |
25 |
COLMAN Alex
|
Team Flanders – Baloise | 3 | ,, |
26 |
VERMOTE Julien
|
Team Visma | Lease a Bike | ,, | |
27 |
VAN HOECKE Gijs
|
Intermarché – Wanty | 0:08 | |
28 |
HOELGAARD Markus
|
Uno-X Mobility | 0:31 | |
29 |
HOLLMANN Juri
|
Alpecin – Deceuninck | 0:46 | |
30 |
BRAET Vito
|
Intermarché – Wanty | 1:00 |
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