ロードバイクの情報を発信しています!

2023 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ クイーンステージを制したのは?

海外情報
Photo credit: M'sieur Sub ! on Visualhunt.com
この記事は約20分で読めます。

クリテリウム・デュ・ドーフィネも大詰め。

ここまでの山岳ステージがかすんでしまうほどのコースとなっている。果たして最後のクロワ・ド・フェール峠のゴールに飛び込んでくるライダーは誰になるだろうか?

 

スポンサーリンク

第7ステージ  ポルト・ド・サヴォワ~クロワ・ド・フェール峠 147.7km

コースプロフィール photo: criterium-du-dauphine.fr/en/

 

獲得標高は4,000m。50kmの平坦のあと、アルプスの巨人マドレーヌ峠に向かう。

その先に、モラール峠。そして、最後のクロワ・ド・フェール峠は、ツール・ド・フランスにも、すでに 21回登場している。

ツールの山岳ステージを占う上でも興味深いステージと言えるだろう。

 

  1. スプリントポイント Grignon
  2. 超級山岳 マドレーヌ峠  25.1km・6.2%
  3. 超級山岳 モラール峠  18.5km・5.8%
  4. 1級山岳 クロワ・ド・フェール峠  13.1km・6.2%

 

スタート前

第7ステージスタート時の4賞ジャージは

  • 総合 ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  • ポイント賞 クリストフ・ラポルト Jumbo-Visma
  • 山岳賞 マチュー・ブルゴドー TotalEnergies
  • 新人賞 ミッケル・ビョーグ UAE Team Emirates

 

4人の逃げ

残り127kmで4人が逃げに。

  1.  レミ・カヴァニャ (Soudal – Quick Step)
  2.  マディス・ミケルス (Intermarché – Circus – Wanty)
  3.  アントニー・ペレス (Cofidis)
  4.  ヴィクトール・カンペナールツ (Lotto Dstny)

追走は4人。

  1. ルーベン・トンプソン Groupama – FDJ
  2. アントン・チャーミグ Uno-X Pro Cycling Team
  3. マテオ・ベルシェ TotalEnergies
  4. トビアス・バイアー Alpecin-Deceuninck

さらに、TotalEnergiesのピエール・ラトゥールも追っている。

 

スプリントポイント Grignon

スプリントポイント獲得順位は

  1. マディス・ミケルス (Intermarché – Circus – Wanty) 10ポイント・3秒
  2. ヴィクトール・カンペナールツ (Lotto Dstny) 6ポイント・2秒 
  3.  アントニー・ペレス (Cofidis) 4ポイント・1秒 

 

超級山岳 マドレーヌ峠  25.1km・6.2%

マドレーヌ峠をヴィクトール・カンペナールツが単独で通過。TTスペシャリストからアタッカー。そして、クライミングもこなせるようになってきたのか。

  1. ヴィクトール・カンペナールツ (Lotto Dstny) 15ポイント
  2. アントニー・ペレス (Cofidis) 12ポイント
  3. ピエール・ラトゥール TotalEnergies 10ポイント
  4. アントン・チャーミグ Uno-X Pro Cycling Team 8ポイント
  5. トビアス・バイアー Alpecin-Deceuninck 6ポイント
  6. レミ・カヴァニャ (Soudal – Quick Step) 5ポイント
  7. ルーベン・トンプソン Groupama – FDJ 4ポイント
  8. オマール・フライレ INEOS Grenadiers 3ポイント
  9. ジョナタン・カストロピエホ INEOS Grenadiers 2ポイント
  10. エガン・ベルナル INEOS Grenadiers 1ポイント

 

残り45.8kmで集団まで3分14秒差。エガン・ベルナルは3番手についている。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、マドレーヌ峠前から単独。追走まで1分30秒のリードを保っている。

 

逃げていたSoudal – Quick Stepのレミ・カヴァニャが集団に捕まる。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、2度目の逃げ。復帰明けとは思えないほどの復調ぶりだ。

 

超級山岳 モラール峠  18.5km・5.8%

逃げていたピエール・ラトゥールのグループが集団に捕まる。

 

追走まで1分57秒。集団まで3分25秒。頂上まで16.9kmあるが、果たして単独でたどり着けるか。

 

追走は3人。中々ヴィクトール・カンペナールツに追いつかない。

  1. アントニー・ペレス (Cofidis) 12ポイント
  2. アントン・チャーミグ Uno-X Pro Cycling Team
  3. トビアス・バイアー Alpecin-Deceuninck

 

逃げていたピエール・ラトゥールは、すぐに集団からもドロップ。

 

先頭にいたINEOS Grenadiersのオマール・フライレもきれてしまった。仕事終了だ。

 

追走は二人となった。

  1. アントン・チャーミグ Uno-X Pro Cycling Team
  2. トビアス・バイアー Alpecin-Deceuninck

 

ヴィクトール・カンペナールツは、フロントシングルのClassified Power Shiftを使用しているのかなと思ったら、Shimano Dura-Aceでしたね。

 

集団はJumbo-Vismaが引く。頂上まで9.7kmでヴィクトール・カンペナールツと2分14秒差。先頭はネーサンファン・フーイドンク。

 

追走していたAlpecin-Deceuninckのトビアス・バイアーは集団に捕まってしまう。

 

あ~、アントン・チャーミグにも集団が迫る。

 

Uno-X Pro Cycling Teamのアントン・チャーミグも集団に捕まる。

 

山岳ポイントまで4.7km。しかし、タイム差は1分16秒となる。

 

集団に捕まったアントン・チャーミグはドロップ。

 

ポイントまで1.4km。まだタイム差は1分5秒あるのでポイントが取れそうだ。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、余裕なのか、まだ笑顔が出るほど。

 

ネーサンファン・フーイドンクが仕事終了。

 

ヴィクトール・カンペナールツは結構笑顔。

 

観客の前で大きくポーズ。

 

26秒差でポイント通過。これで山岳賞ジャージも獲得だ。

 

Soudal – Quick Stepのマウリ・ファンセベナントがジュリアン・アラフィリップを引いて前に出てくるが、すぐにJumbo-Vismaが先頭を奪い返す。

  1. ヴィクトール・カンペナールツ (Lotto Dstny) 15ポイント
  2. マウリ・ファンセベナント Soudal – Quick Step 12ポイント
  3. ジュリアン・アラフィリップ Soudal – Quick Step 10ポイント
  4. ダニエル・マルティネス INEOS Grenadiers 8ポイント
  5. ジェームス・ショー EF Education-EasyPost 6ポイント

 

ヴィクトール・カンペナールツは、15秒差で下っている。

 

1級山岳 クロワ・ド・フェール峠  13.1km・6.2%

16秒差でヴィクトール・カンペナールツが最後の1級山岳を登り始める。

 

7秒差となり集団が見えてくる。

 

残り12.4kmでヴィクトール・カンペナールツは捕まってしまった。

 

集団はJumbo-Vismaのディラン・ファンバーレが引いている。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、集団から切れていく。これから、クライマーとして山岳賞も狙っていくと面白いのだけど。

 

ディラン・ファンバーレ、アッティラ・ヴァルテル、ベン・オコナー、マウリ・ファンセベナントと続いている。4%勾配では30km/hオーバーで引いてる。

 

残り7.9km。ベン・オコナーのアシストはすでにいない。

 

残り6.5kmでディラン・ファンバーレからテッシュ・ベノートにスイッチ。

 

なんとGroupama – FDJのダヴィデ・ゴデュが切れてしまった。2022ツール・ド・フランス総合4位の実力者はどうした?

 

ここでアッティラ・ヴァルテルがアタック!

 

これにヨナス・ヴィンゲゴーが追いつく。

 

アッティラ・ヴァルテルの動きは集団を絞るためだった。

 

すぐにヨナス・ヴィンゲゴーが後ろにつく。

 

アッティラ・ヴァルテルが、もう引けないと横にずれると、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタック!

 

アダム・イェーツが反応するが。

 

あっと言う間に、アダム・イェーツを引き離した。

 

もう、後ろはバラバラだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、すぐにタイム差を開き始めた。

 

アダム・イェーツは13秒差。

 

残り4.1kmで13秒差。ベン・オコナーまで34秒も離れた。

 

3番手グループはジェイ・ヒンドレーが引いている。

 

ベン・オコナーが先頭にたった。このまま、アダム・イェーツにタイム差を開かれると総合2位の座が危うい。

 

残り2.8km。アダム・イェーツは16秒差とあまり離れていない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、ベン・オコナーのグループに対して56秒差とタイム差を開いていく。

 

アダム・イェーツも29秒離れた。ペースが落ちている。

 

3番手にジェイ・ヒンドレー。ベン・オコナーとダニエル・マルティネスが追う。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーのペースは衰えない。

 

エガン・ベルナルは後続の集団に。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーはゴールに向かうのみだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、チームのアシストを存分に生かして独走勝利を決めた。ツール・ド・フランスに向けて、アシストも自身も万全のコンデションだ。

 

アダム・イェーツは、41秒遅れて2位でゴール。UAEツアーではタデイ・ポガチャルと同じくらいの登坂力を見せるのだが、この差はかなりある。

アダム・イェーツは、総合2位に躍進。ツール・ド・フランスではタデイ・ポガチャルのアシストとなる。

 

ジェイ・ヒンドレーがステージ3位に。総合順位を一つあげて4位に。

 

ベン・オコナーは、アダム・イェーツに総合を抜かれ3位に後退した。

ツール・ド・フランスで争うライバルとの現在の力関係も分かった感じだが、あと1か月で果たしてどうなるだろうか。

 

スポンサーリンク

リザルト

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント(チーム公式サイトより)

今日は本当にステージ優勝を狙いたかった。脚の調子も良かったし、みんなロードで頑張ってくれた。このようにすることも我々の計画だった。チームメイトの実行作業を終えることは、素晴らしい気分だ。

計画では、テッシュ・ベノートとアッティラ・ヴァルテルが最後の上りでハードに走ることになっていた。二人が限界に達したところで、自分の番が回ってきた。幸いなことに、すべて計画通りに進んだ。もちろん、私自身はかなり苦しんだ。でも、今は幸福感が勝っている。

残り1ステージで、総合優勝を狙える位置につけてますね。

クリテリウム・デュ・ドーフィネは世界最大のレースのひとつだ。その栄誉のリストに自分の名前を加えることができれば、とても光栄なこと。

その前に、明日は最終ステージが待っている。そこもまたトリッキーなステージだ。もしかしたら、またチャンスがあるかもしれないが、それについてはまだあまり言う勇気はない。いずれにせよ、黄色のリーダージャージを守り抜く。

第7ステージリザルト

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 60
10″
4:15:47
2
 YATES Adam
UAE Team Emirates 25
6″
0:41
3
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe 10
4″
0:53
4
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team     1:04
5
 POOLE Max
Team DSM     1:10
6
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     ,,
7
 MARTIN Guillaume
Cofidis     ,,
8
 TRÆEN Torstein
Uno-X Pro Cycling Team     ,,
9
 MARTÍNEZ Daniel Felipe
INEOS Grenadiers     ,,
10
 MEINTJES Louis
Intermarché – Circus – Wanty     ,,
11
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers     ,,
12
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ     1:16
13
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost     1:20
14
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     1:27
15
 JOHANNESSEN Tobias Halland
Uno-X Pro Cycling Team     1:46
16
 HARPER Chris
Team Jayco AlUla     1:48
17
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious     1:55
18
 CARAPAZ Richard
EF Education-EasyPost     2:10
19
 ALAPHILIPPE Julian
Soudal – Quick Step     2:15
20
 PEDRERO Antonio
Movistar Team     2:49
21
 MAS Enric
Movistar Team     ,,
22
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo     ,,
23
 GAUDU David
Groupama – FDJ     3:01
24
 SEPÚLVEDA Eduardo
Lotto Dstny     3:21
25
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe     3:32
26
 MAJKA Rafał
UAE Team Emirates     ,,
27
 SHAW James
EF Education-EasyPost     3:47
28
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic     4:50
29
 VALTER Attila
Jumbo-Visma     4:57
30
 GROßSCHARTNER Felix
UAE Team Emirates     5:20

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 10
20″
25:22:18
2 4 ▲2
 YATES Adam
UAE Team Emirates  
6″
2:11
3 2 ▼1
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team     2:24
4 5 ▲1
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe  
4″
2:36
5 6 ▲1
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     3:04
6 7 ▲1
 MARTÍNEZ Daniel Felipe
INEOS Grenadiers     3:27
7 3 ▼4
 ALAPHILIPPE Julian
Soudal – Quick Step  
18″
3:48
8 8
 MARTIN Guillaume
Cofidis     4:14
9 11 ▲2
 MEINTJES Louis
Intermarché – Circus – Wanty     4:19
10 13 ▲3
 TRÆEN Torstein
Uno-X Pro Cycling Team     4:21
11 12 ▲1
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost     4:31
12 18 ▲6
 POOLE Max
Team DSM     4:32
13 19 ▲6
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers     4:33
14 15 ▲1
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     4:43
15 10 ▼5
 JOHANNESSEN Tobias Halland
Uno-X Pro Cycling Team  
4″
4:53
16 22 ▲6
 HARPER Chris
Team Jayco AlUla     5:26
17 29 ▲12
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ     5:35
18 20 ▲2
 CARAPAZ Richard
EF Education-EasyPost  
6″
5:36
19 17 ▼2
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo     6:10
20 24 ▲4
 MAS Enric
Movistar Team     6:43
21 14 ▼7
 MAJKA Rafał
UAE Team Emirates     6:48
22 25 ▲3
 GAUDU David
Groupama – FDJ     6:58
23 27 ▲4
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe     7:40
24 16 ▼8
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic     8:11
25 21 ▼4
 GROßSCHARTNER Felix
UAE Team Emirates     8:58
26 26
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious     9:50
27 23 ▼4
 QUINN Sean
EF Education-EasyPost     11:45
28 31 ▲3
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo     12:46
29 45 ▲16
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious     15:10
30 41 ▲11
 SHAW James
EF Education-EasyPost     15:20

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 78
2 2
 TRENTIN Matteo
UAE Team Emirates 58
3 3
 ALAPHILIPPE Julian
Soudal – Quick Step 55
4 4
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 52
5 14 ▲9
 YATES Adam
UAE Team Emirates 30
6 5 ▼1
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 30
7 6 ▼1
 ZINGLE Axel
Cofidis 30
8 15 ▲7
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe 27
9 7 ▼2
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic 24
10 16 ▲6
 POOLE Max
Team DSM 22

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1  
 CAMPENAERTS Victor
Lotto Dstny 30
2 2
 LATOUR Pierre
TotalEnergies 21
3 3
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 18
4 1 ▼3
 BURGAUDEAU Mathieu
TotalEnergies 13
5  
 VANSEVENANT Mauri
Soudal – Quick Step 12
6  
 PEREZ Anthony
Cofidis 12
7 10 ▲3
 YATES Adam
UAE Team Emirates 10
8  
 ALAPHILIPPE Julian
Soudal – Quick Step 10
9 8 ▼1
 SHAW James
EF Education-EasyPost 9
10  
 MARTÍNEZ Daniel Felipe
INEOS Grenadiers 8

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 4 ▲3
 POOLE Max
Team DSM 25:26:50
2 5 ▲3
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers 0:01
3 2 ▼1
 JOHANNESSEN Tobias Halland
Uno-X Pro Cycling Team 0:21
4 7 ▲3
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ 1:03
5 3 ▼2
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic 3:39
6 6
 QUINN Sean
EF Education-EasyPost 7:13
7 11 ▲4
 VALTER Attila
Jumbo-Visma 11:48
8 10 ▲2
 ZAMBANINI Edoardo
Bahrain – Victorious 16:18
9 8 ▼1
 ONLEY Oscar
Team DSM 22:25
10 1 ▼9
 BJERG Mikkel
UAE Team Emirates 27:49
こちらはハイライト動画

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました