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2023 ドワルス・ドール・ヘット・ハーヘラント  マチュー・ファンデルプールの復帰レースの結果は?

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Photo credit: Rutger van der Maar on VisualHunt.com
この記事は約18分で読めます。

ベルギーのワンデイレース、ドワルス・ドール・ヘット・ハーヘラント。Duracell Dwars door het Hageland(1.Pro)

14の石畳のセクターのある非常に厳しいコース。コースの4分の1に当たる41kmは未舗装の道路。ほこりに、砂利、石畳の登りと大変だ。

 

過去の優勝者

  • 2022   オスカル・リースベーグ
  • 2021 ラスムス・ティレル 
  • 2020 ジョナス・リッカールト
  • 2019  ケネス・ヴァンビルセン
  • 2018  クリスツ・ニーランズ
  • 2017 マチュー・ファンデルプール
  • 2016 ニキ・テルプストラ
  • 2012  STEVENS Timothy
  • 2011  HABEAUX Grégory

 

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アールスコート~ディースト 177km

コースプロフィールマップ    photo dwarsdoorhethageland.bi

 

全長 177kmのコースうち、14 のストリップにまたがる合計 41kmの未舗装と石畳。

これらのうち、グルートブルックストラート(Grootbroekstraat) は 5,400 mで最長となる。

フィニッシュへの最後の登りは、オールセインツ・マウンテン(Allerheiligenberg) としても知られるディースト城塞(シタデル)に登ってゴールとなる。

ライダーは、石畳の小道を通ってディーストの村の中心部から出て、急な左カーブで斜面の最も急な部分を上がる。

最後の 700mは、登っているのでスプリンターには厳しいコースだ。

 

  1. グルートブルックストラート – 5,400m
  2. Demervallei Aarschot – 3,300m
  3. Demerdijk Zichem – 4,000m
  4. Grasbos  0.5km・5.8%
  5. ディースト城塞– 1,000 m
  6. ディースト城塞 0.5km・3.2%
  7. グルートブルックストラート – 5,400m  
  8. Demervallei Aarschot – 3,300 m
  9. Demerdijk Zichem – 4,000 m
  10. Grasbos  0.5km・5.8%
  11. ディースト城塞– 1,000 m
  12. ディースト城塞 0.5km・3.2%
  13. Prinsenbos
  14. Demerdijk Zichem – 4,000 m
  15. Citadel – 1,000 m  
  16. Prinsenbos – 1,800 m
  17. Demerdijk Zichem – 4,000 m
  18. Grasbos 0.5km・5.8%
  19. ディースト城塞– 1,000 m
  20. ディースト城塞 0.5km・3.2%
  21. Prinsenbos – 1,800 m
  22. Demerdijk Zichem – 4,000 m 
  23. Grasbos 0.5km・5.8%
  24. ディースト城塞– 1,000 m
  25. ディースト城塞 0.5km・3.2%

 

注目のライダーは

  • Alpecin-Deceuninck マチュー・ファンデルプール、ドリース・デポンド、ジャンニ・フェルメルシュ
  • Intermarché – Circus – Wanty ローレンツ・レックス、ローレンス・ハイス
  • Soudal – Quick Step イヴ・ランパールトルト、ルイス・フェルファーク
  • Cofidis シモーネ・コンソンニ
  • Lotto Dstny フロリアン・フェルメルシュ
  • Team Arkéa Samsic ユーゴ・オフステテール
  • Israel – Premier Tech ジャコモ・ニッツォーロ、セップ・ファンマルク
  • Uno-X Pro Cycling Team アレクサンダー・クリストフ、ラスムス・ティレル

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

久々の登場となるマチュー・ファンデルプール。今日は得意のコースだけどどうなるか。

 

Uno-X Pro Cycling Teamはベテランのアレクサンダー・クリストフがリーダー。

 

 

石畳ということでLotto-Dstnyはフロリアン・フェルメルシュに期待したい。

 

いい天気の中、スタート。

 

一度止まって、オフィシャルスタート。

 

3人の逃げ

中々逃げが出来なかったけれど、ようやく3人が逃げている。

  1. James Fouché(Bolton Equities Black Spoke)
  2. Meindert Weulink(ABLOC CT)
  3. ジャスパー・ヘイスト(VolkerWessels Cycling Team)

逃げているジャスパー・ヘイストは、ツール・ド・スロバキア第4ステージでマアチュアながら勝利している。

 

Alpecin-Deceuninckが猛烈に引き始めた。あっと言う間に先頭を捕まる。

 

グルートブルックストラート – 5,400m

Alpecin-Deceuninckのドリース・デポンドが先頭を引く。

 

さあ、マチュー・ファンデルプールが先頭に立った。

 

ドリース・デポンドが前に出ようとするが出れないほど。

 

マチュー・ファンデルプールが先頭を引く。Alpecin-Deceuninckで先頭を固めている。

 

マチューは、カーブで落車しそうになって足を外してクリアー。

 

後ろのカーブで、後続が落車している。

 

マチューは、早くも抜け出すのか?

 

まだ、誰も追いつかない。しかし、ゴールまで70km以上あるので、これは流石に後ろを待つだろう。

 

後続は10秒差。

 

Lotto-Dstnyのフロリアン・フェルメルシュが追おうとすると、ジャンニ・フェルメルシュが邪魔をする。

 

 Demervallei Aarschot – 3,300 m

タイム差は17秒と変わらない。少人数で追いついて貰いたいところ。

 

前をバイクが走ると、もう見えない。

 

タイム差が10秒となり、後ろが見えてくる。

 

マチュー・ファンデルプールは、一旦捕まる。

 

カウンターで、ティモ・キーリッヒがアタック。

 

しかし、これは捕まる。

 

Alpecin-Deceuninckの攻撃がなくなると、お見合いになってしまう。

 

Soudal – Quick Stepのイヴ・ランパールトは集団の後方にいる。

 

集団はUno-X Pro Cycling Teamが引き始める。

 

Soudal – Quick Stepのキャスパー・ピーダスンはボトル運びの作業に。

 

Demerdijk Zichem – 4,000 m

Uno-X Pro Cycling Team先頭でグラベルに。

 

ここでは、動きがない感じか。

 

Lotto-Dstnyのフレデリック・フリソンがアタック。

 

ディースト城塞 0.5km・3.2%

マチュー・ファンデルプールが先頭で追う。

 

二人が登り終えた。

  1. ソーレン・ヴァーレンショルト Uno-X Pro Cycling Team
  2. フレデリック・フリソン Lotto-Dstny

 

残り2周

残り2周に。

 

マチュー・ファンデルプールが先頭で追う。

 

ティモ・キーリッヒなどが追走をつくる。イヴ・ランパールトもいる。

 

ジャンニ・フェルメルシュがサポートを呼んでいる。

 

先頭二人に後続が迫る。

 

まあ、差はない。

 

ジャンニ・フェルメルシュはパンクだ。これは痛い。

 

先頭二人が捕まった。

 

Citadel – 1,000 m

残り42.1km。まだ決定的な逃げは出来ない。

 

登りでペースが上がる。フロリアン・フェルメルシュがアタックだ。

 

しかし、決まらない。先頭はすでに30人いない。

 

Soudal – Quick Stepのキャスパー・ピーダスンがアタックだ。

 

これには誰も反応しない。

 

Soudal – Quick Stepが集団をおさえている。

 

キャスパー・ピーダスンは45秒稼ぎだした。

 

あららっ、キャスパー・ピーダスンの足が止まる。

 

ふともも裏の痙攣だ。

 

追走はUno-X Pro Cycling Team。

 

キャスパー・ピーダスンはボトルを貰って回復を図るが無理だろう。

 

Demerdijk Zichem – 4,000 m

キャスパー・ピーダスンは捕まり、再び集団に。

 

 Grasbos 0.5km・5.8%

さあ、登りに。

 

ここまで好調のAlpecin-Deceuninckのティモ・キーリッヒがパンクだ。

 

集団は登りをクリアー。

 

Soudal – Quick Stepのティム・デクレルがアタック。しかし、これは捕まる。

 

数人が前に出たのだけど、踏み込んでまでは逃げない。

 

決戦前に、ティモ・キーリッヒが戻ってきた。

 

ディースト城塞 0.5km・3.2%

イブ・ランパールトが先頭に。

 

イブ・ランパールトがスパート。後ろは、マチュー・ファンデルプール。

 

イヴ・ランパールト、マチュー・ファンデルプール、ラスムス・ティレルと続く。

 

残り1周

イヴ・ランパールト先頭で残り1周に。

 

9人ほどが前に出た。

 

Israel – Premier Techのトム・ファンアスブロックがパンク。

 

Soudal – Quick Stepが3人乗っている。

  1. イヴ・ランパールト Soudal – Quick Step
  2. キャスパー・ピーダスン Soudal – Quick Step
  3. スタン・ファントリヒト Soudal – Quick Step
  4. ラスムス・ティレル  Uno-X Pro Cycling Team
  5. ソーレン・ヴァーレンショルト Uno-X Pro Cycling Team
  6. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
  7. ロイック・ヴリーヘン Intermarché – Circus – Wanty
  8. サイモン・クラーク Israel – Premier Tech
  9. フロリアン・フェルメルシュ Lotto-Dstny

 

あ~、なんとマチュー・ファンデルプールがパンク。

 

しかも、サポートカーがいない。Shimanoのサポートバイクのメカニックがきた。

 

前後のホイールが違う。

 

先頭は8人に。

 

Prinsenbos – 1,800 m

先頭はUno-X Pro Cycling Teamのラスムス・ティレル 。

 

マチュー・ファンデルプールは1分30秒差に。

 

残り16.3kmしかない。これは追いつかないのでは。

 

先頭は7人となった。

  1. イヴ・ランパールト Soudal – Quick Step
  2. キャスパー・ピーダスン Soudal – Quick Step
  3. スタン・ファントリヒト Soudal – Quick Step
  4. ラスムス・ティレル  Uno-X Pro Cycling Team
  5. ロイック・ヴリーヘン Intermarché – Circus – Wanty
  6. サイモン・クラーク Israel – Premier Tech
  7. フロリアン・フェルメルシュ Lotto-Dstny

 

残り14.5kmで24秒差に。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団後ろのサポートカーまで追いついた。

 

マチュー・ファンデルプールは、1分差を縮めて追走集団に追いついた。さすがに足を使ってしまっただろう。

 

残り10.5kmで24秒差と変わらない。

 

Prinsenbos – 1,800 m

Alpecin-Deceuninckはマチューを戻すために全開で引く。

 

Soudal – Quick Stepのキャスパー・ピーダスンがイヴ・ランパールトのために引く。

 

マチューのアシストは、ジャンニ・フェルメルシュだけに。

 

マチュー一人になった。後ろはティム・デクレルがふたをしている。

 

 Grasbos 0.5km・5.8%

さあ、先頭は登りに。

 

Soudal – Quick Stepのスタン・ファントリヒトがアタック。

 

イブ・ランパールトは、無理して追わない。

 

登りで3人となった。

  1. スタン・ファントリヒト Soudal – Quick Step
  2. ラスムス・ティレル  Uno-X Pro Cycling Team
  3. フロリアン・フェルメルシュ Lotto-Dstny

 

後続に24秒差。

 

スタン・ファントリヒトがあまり、引かないのでラスムス・ティレルが苦言を言っている。まあ、後ろにエースのイブ・ランパールトがいるので分からないでもない。

 

第3集団は追いつきそうにない。マチュー・ファンデルプールの奇跡は起こらなかった。

 

追走はイブ・ランパールトが最後尾について追いつかせない。

  1. イブ・ランパールト Soudal – Quick Step
  2. ロイック・ヴリーヘン Intermarché – Circus – Wanty
  3. サイモン・クラーク Israel – Premier Tech

 

ディースト城塞 0.5km・3.2%

ラスムス・ティレが先頭で石畳の登りを上がる。

 

スタン・ファントリヒトが前にでた。

 

だが、ラスムス・ティレがスパート!

 

ラスムス・ティレルが、先頭で上がった。

 

ラスムス・ティレルが、スタン・ファントリヒトを引き離す。

 

最後のカーブをラスムス・ティレルが先頭でクリアー。

 

ラスムス・ティレルが勝利だ~!

ノルウェー王者は、見事にチームの期待に応えてみせた。逆にSoudal – Quick Stepは、3人も最後の逃げに送り込みながら、最後は若いスタン・ファントリヒトに任せた。

これが、正解だったのかは良くわからない。

 

パリ~ルーベ以来のレースとなったマチュー・ファンデルプールは、結局バイクを3回交換している。パンク修理でサポートカーが近くにいなかったのは、本当に不運だ。

ホイール交換が終わった時にサポートカーが到着するというタイミングの悪さ。だが、これもレースだ。

 

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リザルト

ラスムス・ティレルのコメント

チームは非常に良い仕事をしてくれた。彼らは私を前にしっかりとキープしてくれた。そのグループに入ったとき、私はかなり自信を持っていた。

もちろんマチュー・ファンデルプールはパンクしていた。それは彼にとって悲しかった、なぜなら彼がそこにいなければ、もっと楽だからだ。彼に漏れがあったのは幸運だった。でも、とても幸せだ。

先頭グループにはまだSoudal – Quick Stepのライダーが3名いましたね。

チームの前に複数のライダーがいる場合は難しい。ソーレン・ヴァーレンショルトもいたが、彼はパンクしていた。その後、私は一人になった。

もちろんそれは難しいことだが、同時にプロトンが私たちを追いかけてきたので、彼らは乗らなければならなかった。

おそらくランパールトは3人の中で最も強かったでしょう。でも、前に出られたのは幸運だった。

厳しいレースだった?

はい。グラベルは非常に乾燥していたため、非常に滑りやすかった。さらに、かなり暑かった。昨年も暑かったけど、今回はさらに暑かったように思う。それがさらに難しくした。

よく食べてよく飲むことが大切だった。水のボトルと必要なものをすべて持っている人々がどこにでもいた。チームのために完走できてとてもうれしい。

 

2位のスタンファンスタン・ファントリヒトのコメント

最後の数キロで少しでもプレーできるよう、リードを保とうと努めなければならなかった。イブは私に、グラスボスでそれを試してみて、彼が後ろで運転する必要がなく、私が前で運転する必要がない状況を作り出すことができるように言った。

それが理想的でしたし、それが現実になった。他の選手たちはフロントで少し混乱を招いたが、はい、それがレースに勝つためのチーム戦術だ。

先週日曜日のブリュッセル・サイクリング・クラシックでも逃げて11位でしたね。好調は続いてますか?

ミュール・ファン・ヘラールツベルゲンとボズベルグで最高の選手の一人だった。その後のスプリントは少し不運で、右側に引っかかってしまった。

そうでなければ、私はすでにそこにいたかもしれない。しかし、昨年の4位以来、ここでその目標に応えることができてうれしい。

このレースが自分に合っていること、そして自分がチームの一員として決勝に出場できる人間であることを示すことができてうれしいです。

 

3位のフロリアン・フェルメルシュのコメント

このような結果になって残念だ。しかし、ラインから250mの直角カーブを越えたところで、数メートル離れていた。まだ課題は残っているが、乗り越えたわけではない。

少し諦めた気持ちが残る。幸せになるべきだが、今はそうではない。

あのカーブで何が間違ったのでしょうか?

あそこで一番鋭いラインを取れると思うので、スピードは3人の中で一番遅いです。でも、それは結局自分のせいなんだ。このような到着では残念だが、通常はできるはずだ。しかし、最終的には自分のレースに満足している。

完走者は28人と厳しいレースとなった。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 TILLER Rasmus
Uno-X Pro Cycling Team 200 4:09:02
2
 VAN TRICHT Stan
Soudal – Quick Step 150 ,,
3
 VERMEERSCH Florian
Lotto Dstny 125 ,,
4
 LAMPAERT Yves
Soudal – Quick Step 100 0:10
5
 CLARKE Simon
Israel – Premier Tech 85 ,,
6
 VLIEGEN Loïc
Intermarché – Circus – Wanty 70 0:19
7
 WÆRENSKJOLD Søren
Uno-X Pro Cycling Team 60 0:26
8
 BIERMANS Jenthe
Team Arkéa Samsic 50 0:28
9
 VAN ASBROECK Tom
Israel – Premier Tech 40 ,,
10
 KOPECKÝ Matyáš
Team Novo Nordisk 35 ,,
11
 DE PESTEL Sander
Team Flanders – Baloise 30 0:30
12
 RESELL Erik Nordsæter
Uno-X Pro Cycling Team 25 ,,
13
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Deceuninck 20 ,,
14
 FRISON Frederik
Lotto Dstny 15 0:36
15
 HOFSTETTER Hugo
Team Arkéa Samsic 10 0:38
16
 HUYS Laurens
Intermarché – Circus – Wanty 5 ,,
17
 PEDERSEN Casper
Soudal – Quick Step 5 0:41
18
 DECLERCQ Tim
Soudal – Quick Step 5 0:45
19
 KRISTOFF Alexander
Uno-X Pro Cycling Team 5 1:01
20
 PAASSCHENS Mathijs
Lotto Dstny 5 1:07
21
 CONSONNI Simone
Cofidis 5 1:13
22
 KIELICH Timo
Alpecin-Deceuninck 5 2:11
23
 CARVALHO Andre
Cofidis 5 2:36
24
 COLMAN Alex
Team Flanders – Baloise 5 2:50
25
 RONHAAR Pim
Baloise – Trek Lions 5 4:09
26
 VERMEERSCH Gianni
Alpecin-Deceuninck 5 5:00
27
 SCOTT Jacob
Bolton Equities Black Spoke 5 5:10
28
 MACLEOD Callum
ABLOC CT 5 5:26

 

 

 

 

 

 

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