スぺイン、フランス、ベルギーのオープニングウィークエンドの二つのクラシックに続いて、イタリアでもレースの開幕を告げるトロフェオ・ライグエーリアが始まる。Trofeo Laigueglia (1.Pro)
今年で59回目となるワンデイレースは、UCIヨーロッパツアーサーキットの一部であり、2015年から1.HCカテゴリーに昇格。
2020年のシーズンから、ライグエーリアはUCIプロシリーズとなっている。
過去10年の優勝者は
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2021 バウケ・モレマ
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2020 ジュリオ・チッコーネ
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2019 シモーネ・ヴェラスコ
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2018 モレーノ・ノモゼール(引退)
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2017 ファビオ・フェリーネ
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2016 アンドレ・アフェディ(引退)
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2015 ダヴィデ・チモライ
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2014 ホセロ・ドルフォセルバ
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2013 フィリッポ・ポッツァート(引退)
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2012 モレーノ・ノモゼール(引退)
なお、Gazprom-RusVeloは、このイタリアのレースから参加は出来なくなった。
ライグエーリア~ライグエーリア 202km
ライグエーリアでスタートとフィニッシュを行う、昨年と同じコースの202kmのセミクラシック。
コースは、イタリア北西部に位置するリグーリア州。
ミラノ~サンレモの後半のコースともなっている山岳地帯と海岸線を利用。実にイタリアらしい風景とアップダウンが楽しめるレースだ。
CimaParavennaとSanDamianoの登りもあるが、レースを決定するものではない。コースプロフィールマップを見てもわかる通り、後半の4周する周回コースでレースは決まる。
コッラミケリ(登坂距離2.0km・平均勾配8.2%)は、最大勾配が11%あり最も急な登りで勝負が決することが多い。
ここを単独で越えてくるとゴールまでは下りとなり逃げ切り勝利が見られる。
- 山岳 CimaParavenna 6.7km・5.7%
- 山岳 SanDamiano 7.2km・4.5%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
注目されるライダーは
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Trek – Segafredo バウケ・モレマ、ジュリオ・チッコーネ
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AG2R Citroën Team ナンズ・ピーターズ
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Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
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Cofidis ダヴィデ・チモライ
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Groupama – FDJ ダヴィ・ゴデュ
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INEOS Grenadiers ディラン・ファンバーレ、リッチー・ポート(van Baarle, Porte)
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ヤン・バークランツ
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UAE Team Emirates アレッサンドロ・コーヴィ、フアン・アユソー
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EOLO-Kometa ロレンツォ・フォルトゥナート
UAE Team Emiratesのメンバーがいい。ダヴィデ・フォルモロ、ディエゴ・ウリッシ、アレッサンドロ・コーヴィ、フアン・アユソーにヤン・ポランツと誰でも勝てそうな感じ。
対抗は過去優勝二人を揃えた、Trek-Segafredoかな。
スタート前
ジロ・デ・イタリアにワイルドカードで出場することになったDrone Hopper-Androni Giocattoliだけど、ジャージはウクライナを応援する特別な#nowarジャージで出走。
UAE Team Emiratesはメンバーがいい!
Astana Qazaqstan Team のジャンニ・モスコンの今日の走りはどうかな。
イタリアは12℃で走るにはちょうど良い気温。
物凄く狭い街中を走る。
リアルスタート
何故か、一回止まって正式にスタート。
スタートから物凄いペースで走りだす!
ずっとアタック合戦だ。
単発で抜け出す選手もいるのだけど。
逃げは5人
ようやく出来た逃げは5人。
- GELDERS Gil (Bingoal Pauwels Sauces WB)
- RODA Lorenzo (Biesse – Carrera )
- TOSIN Ricardo (General Store Essegibi F.lli Curia)
- CORTESE Jacopo (Mg.K Vis-Color for Peace-VPM)
- CAROLLO Francesco (Mg.K Vis-Color for Peace-VPM)
Trek-Segafredo先頭で引く。
山岳 SanDamiano 7.2km・4.5%
逃げグループは下りでUAE Team Emiratesの引く集団に捕まる。下りで22人の巨大な逃げが発生。
かなり良いメンバーで占められている。
- Samuele Battistella (Astana Qazaqstan)
- Fabio Felline (Astana Qazaqstan)
- Simone Velasco (Astana Qazaqstan)
- David Gaudu (Groupama-FDJ)
- Matthieu Ladagnous (Groupama-FDJ)
- Eddie Dunbar(Ineos Grenadiers)
- Carlos Rodriguez(Ineos Grenadiers)
- Salvatore Puccio(Ineos Grenadiers)
- Richie Porte (Ineos Grenadiers)
- Jan Bakelants(Intermarché-Wanty-Gobert)
- Théo Delacroix(Intermarché-Wanty-Gobert)
- Simone Petilli(Intermarché-Wanty-Gobert)
- Lorenzo Rota(Intermarché-Wanty-Gobert)
- Quinten Hermans (Intermarché-Wanty-Gobert)
- Davide Formolo(UAE Team Emirates)
- Ivo Oliveira(UAE Team Emirates)
- Jan Polanc(UAE Team Emirates)
- Alessandro Covi(UAE Team Emirates)
- Joel Suter(UAE Team Emirates)
- Juan Ayuso (UAE Team Emirates)
- Lukasz Owsian (Arkéa-Samsic)
フアン・アユソーいる。
下りでアレッサンドロ・コーヴィがアタック!
アレッサンドロ・コーヴィはいい感じで逃げていたけど。
さすがに残り38kmで捕まる。
集団は1分遅れで追っている。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
ダヴィデ・フォルモロがペースを上げ先頭の人数が少しずつ減っていく。
おっと下りで4人が落車だ。猛烈なペースで下っているので危ない。
- サムエーレ・バティステッラ (Astana Qazaqstan)
- ダヴィ・ゴデュ (Groupama-FDJ)
- ダヴィデ・フォルモロ(UAE Team Emirates)
- エディ・ダンバー(INEOS Grenadiers)
先頭は11人に減っている。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2% 2回目
先頭が登りで崩れ始める。
リッチー・ポートの引きで集団が割れた。
集団からはジュリオ・チッコーネがアタック!
先頭は7人に絞られた。
- Fabio Felline (Astana Qazaqstan)
- Carlos Rodriguez(Ineos Grenadiers)
- Richie Porte (Ineos Grenadiers)
- Lorenzo Rota(Intermarché-Wanty-Gobert)
- Jan Polanc(UAE Team Emirates)
- Alessandro Covi(UAE Team Emirates)
- Juan Ayuso (UAE Team Emirates)
頂上手前で、ロレンツォ・ロータ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)がアタック。先頭で下りだす。
下りで3人が追いつき4人の先頭グループに。
この4人の中から優勝者が出るのか?
- カルロス・ロドリゲス(Ineos Grenadiers)
- ロレンツォ・ロータ(Intermarché-Wanty-Gobert)
- アレッサンドロ・コーヴィ(UAE Team Emirates)
- フアン・アユソー (UAE Team Emirates)
後方からヤン・ポランツが追いついた。これでUAE Team Emiratesは3人となり断然有利。
先頭からもアタックが掛かり続ける。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2% 4回目
後方から追いついたヤン・ポランツがアタック!
UAE Team Emiratesの二人は追わないので、カルロス・ロドリゲスとロレンツォ・ロータが追わないと決まりとなるぞ。
後方はロレンツォ・ロータが先頭で追っている。
後ろに姿が見えてきた。本当にUAE Team Emiratesは有利。
ロレンツォ・ロータのアタックでカルロス・ロドリゲスとヤン・ポランツが切れる。
2対1だから、ロレンツォ・ロータは引かなくてもいいくらい。ただ、後ろからカルロス・ロドリゲスが追っているで回している。
カルロス・ロドリゲスは前に見えているけど追いつかない。
残り5.2km。この3人で決まりだ。あとはどちらが勝ちにくるのか?
ロレンツォ・ロータがベースを上げるが離れない。
後ろから少し離れて、アレッサンドロ・コーヴィがアタック!
まあ、中々決まらない。
牽制している間に後ろが追いつきそうだ。
カルロス・ロドリゲスとヤン・ポランツが追いついてきた。
ヤン・ポランツが追いつきざま、そのままアタック!
カルロス・ロドリゲスがわずかに追おうとしたが、他は誰も反応しない!
あ~、なんと決まった~。
ヤン・ポランツは後ろを確認。
勝利の雄たけびだ~!
最後の山岳でもアタックをかけ、諦めずに最後まで追走したのが勝因と言ってもよい。まあ、カルロス・ロドリゲスに追いつくまで引かせていたのだろうけど。
だが、これもUAE Team Emiratesが多く残っていたのが有利に働いている。UAE Team Emiratesの今回のメンバーは突出していた。
若い、フアン・アユソーとアレッサンドロ・コーヴィが、どちらかが捨て身でアタックしていれば、決まっていたかもしれない。だが、これもレースだ。
誰もがアシストと考えていたヤン・ポランツが勝利するとは~。これでヤン・ポランツはキャリア4勝目。嬉しい勝利だ。
リザルト
ヤン・ポランツのコメント
レース全体で気分が良かったし、アレッサンドロ・コーヴィが最速の選手の1人であることを知っていた。だから私たちは彼を小さなグループでフィニッシュさせるというアイデアで離脱に取り組んだ。
私は決勝で解放されたが、降下に戻ることができ、彼らが牽制しているのを見た。彼らはトップグループでお互いを見ていたので、私はアタックすることにした。
それはうまくいった。この勝利を家族に捧げたいと思う。普段はあまり勝てない僕ですが、チャンスがあったのでとても特別な気持ちになった。
ヤン・ポランツの勝利は2017スロベニア選手権TT以来だ。
UAE Team Emiratesは表彰台独占の快挙! 7位にはディエゴ・ウリッシが入っておりベスト10に4人だ。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
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1 |
POLANC Jan
|
UAE Team Emirates | 200 | 5:02:25 |
2 |
AYUSO Juan
|
UAE Team Emirates | 150 | 0:02 |
3 |
COVI Alessandro
|
UAE Team Emirates | 125 | ,, |
4 |
ROTA Lorenzo
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 100 | ,, |
5 |
RODRIGUEZ Carlos
|
INEOS Grenadiers | 85 | 0:08 |
6 |
LAFAY Victor
|
Cofidis | 70 | 0:24 |
7 |
ULISSI Diego
|
UAE Team Emirates | 60 | 0:32 |
8 |
CICCONE Giulio
|
Trek – Segafredo | 50 | ,, |
9 |
PACHER Quentin
|
Groupama – FDJ | 40 | ,, |
10 |
CHAMPOUSSIN Clément
|
AG2R Citroën Team | 35 | ,, |
11 |
POZZOVIVO Domenico
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 30 | ,, |
12 |
PORTE Richie
|
INEOS Grenadiers | 25 | 0:34 |
13 |
REICHENBACH Sébastien
|
Groupama – FDJ | 20 | ,, |
14 |
FELLINE Fabio
|
Astana Qazaqstan Team | 15 | 1:13 |
15 |
VENDRAME Andrea
|
AG2R Citroën Team | 10 | 1:16 |
16 |
OWSIAN Łukasz
|
Team Arkéa Samsic | 5 | 1:18 |
17 |
THOMAS Benjamin
|
Cofidis | 5 | 1:30 |
18 |
BOUET Maxime
|
Team Arkéa Samsic | 5 | 1:35 |
19 |
LAPEIRA Paul
|
AG2R Citroën Team | 5 | ,, |
20 |
VELASCO Simone
|
Astana Qazaqstan Team | 5 | ,, |
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