ロードバイクの情報を発信しています!

2022 ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージ  2回の超級山岳を制したライダーは?

海外情報
Photo credit: Skiwalker79 on Visualhunt.com
この記事は約18分で読めます。

ティレーノ〜アドリアティコも6日目で、クイーンステージを迎える。

超級山岳を2回連続で登る200kmを越えるステージ。前半は下り基調だが、後半はとても厳しい。

タデイ・ポガチャルとレレコ・エヴェネプールのタイム差は9秒。これに45秒差の4位につけるヨナス・ヴィンゲゴーも戦いに加わってくるだろう。

3人がゴールスプリントとなることはまずないのでは。誰が、このステージの勝利を得るだろうか。勝利したライダーが総合トップとなるはずだ。

 

スポンサーリンク

第6ステージ アペッキオ~カルペーニャ 213 km

コースプロフィール photo tirrenoadriatico

 

アペッキオでのスタート後、下りコースが続く。中間スプリントはウルビーノの頂上にある。

決戦は、超級山岳モンテカルペーニャ。

 

超級山岳 モンテカルペーニャ  photo tirrenoadriatico

 

最大勾配15%の部分があり、平均勾配は後半も10%以上が続くとても厳しい山岳だ。ここでは、レムコ・エヴェネプールの山岳能力が試される。

さらに、ゴールも3%勾配で登っており、最後まで勝負の行方はわからない。

 

  1. 山岳 Mombaroccio 4.7km、4.3%
  2. スプリントポイント  ウルビーノ  5.4km・4.3%
  3. 超級山岳 モンテカルペーニャ   6km・9.9%
  4. 超級山岳 モンテカルペーニャ   6km・9.9%

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

タデイ・ポガチャルは、ライバルを完膚なきまでに叩きのめすだろうか?

 

今日は、ポイント賞ジャージを着ているレムコ・エヴェネプール。厳しい登りでの真価が問われる。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーも注目だ。ツールで対決するタデイ・ポガチャルとの位置関係をみておきたい。

 

山岳賞ジャージのクイン・シモンズはジャージキープのために動いてくるかな。

 

INEOS Grenadiersで最もタイムが良いのは、今シーズンで引退するリッチー・ポート。総合6位で1分差。7位は2秒差でチームメイトのテイオ・ゲイガンハート。

 

気温は8℃。今日のスタートの4賞のライダーは

  •  総合 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  • ポイント賞 レムコ・エヴェネプール Quick-Step Alpha Vinyl Team
  • 山岳賞 クイン・シモンズ Trek-Segafredo
  • 新人賞 テイメン・アレンスマン Team DSM

 

9人の逃げ

4人の逃げに向かってジュリアン・アラフィリップがアタックかける。これで先頭は9人に。

  •  
  1. ブノワ・コヌフロワ AG2R Citroën Team
  2. マルコ・ハーラー BORA – hansgrohe
  3. ダビデ・ベイス EOLO-Kometa
  4. アレクサンデル・アランブル Movistar Team
  5. ルイス・マス Movistar Team
  6. ジュリアン・アラフィリップ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  7. ミッケルフレーリク・ホノレ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  8. アレクサンダー・コニシェフ Team BikeExchange – Jayco
  9. クイン・シモンズ Trek-Segafredo

 

山岳 Mombaroccio 4.7km、4.3%

クイン・シモンズは後続を大きく引き離して山岳ポイントをゲット。

 

 

先頭では、ミッケルフレーリク・ホノレ (Quick-Step Alpha Vinyl Team)が積極的に引く。

 

スプリントポイント  ウルビーノ  5.4km・4.3%

山岳賞のクイン・シモンズはここまでの山岳ポイントを独占。山岳賞を確実なものにしていく。

 

タイム差は、残り69.2kmで4分8秒と縮まってきた。

 

メイン集団では、先頭付近のアシスト同士で話をしている。引く時間とか話しているのかな。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、完全にチームに守られて進む。

 

ここで、先頭からミッケルフレーリク・ホノレ(Quick-Step Alpha Vinyl Team)がドロップ。ジュリアン・アラフィリップに託す。

 

先頭は5人となった。

  1. アレクサンデル・アランブル Movistar Team
  2. ブノワ・コヌフロワ AG2R Citroën Team
  3. ルイス・マス Movistar Team
  4. ジュリアン・アラフィリップ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  5. クイン・シモンズ Trek-Segafredo

 

先頭は一度ゴールラインを越えていく。

 

超級山岳 モンテカルペーニャ   6km・9.9%

ジュリアン・アラフィリップは何故、逃げに乗ったのだろう。チームから、二人も逃げに乗せる必要があったのだろうか?

 

先頭から、ルイス・マスが切れる。

 

先頭は3人となった。

  1. アレクサンデル・アランブル Movistar Team
  2. ジュリアン・アラフィリップ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  3. クイン・シモンズ Trek-Segafredo

 

峠の海賊、マルコ・パンターニの写真が。

 

あ~、なんとレムコ・エヴェネプールがクラックだ。これはどうしたことか~?

 

先頭3人では、ジュリアン・アラフィリップがキツソウだ。

 

ジュリアン・アラフィリップは切れてしまった。

 

ついに先頭は二人に。

  1. アレクサンデル・アランブル Movistar Team
  2. クイン・シモンズ Trek-Segafredo

 

UAE Team Emiratesは安泰だ。ヨナス・ヴィンゲゴーのアシストは、もういない。

 

クイン・シモンズはアレクサンデル・アランブルを切り離す。

 

先頭はクイン・シモンズ一人となる。後続とは39秒離れている。

 

クイン・シモンズは、1回目の超級山岳ポイントも獲得。

 

ジュリアン・アラフィリップは集団後方まで落ちてしまう。

 

下りでは、オーバーランで危ない場面も、なんとか足を外してクリアー。

 

クイン・シモンズの後ろに集団が見えてきた。

 

クイン・シモンズは下り終わった所で、後続に捕まる。

 

ペリョ・ビルバオはクイン・シモンズを抜いた勢いで先頭に。

 

ペリョ・ビルバオはそのままアタックに出る。

 

ペリョ・ビルバオは、先頭でゴールラインを通過する。後続も追いつきそうだ。

 

超級山岳 モンテカルペーニャ   6km・9.9%

ビルバオは後続に捕まった。1回目の超級山岳で絞られた先頭集団のライダーは

  1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  2. マルク・ソレル UAE Team Emirates
  3. ペリョ・ビルバオ Bahrain Victorious
  4. ミケル・ランダ Bahrain Victorious
  5. ダミアーノ・カルーゾ Bahrain Victorious
  6. ジェイ・ヒンドレー BORA – hansgrohe
  7. リッチー・ポート INEOS Grenadiers
  8. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  9. ティボー・ピノ Groupama – FDJ
  10. エンリク・マス Movistar Team
  11. ロマン・バルデ Team DSM
  12. テイメン・アレンスマン Team DSM
  13. ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo
 

ミケル・ランダが先頭でペースを上げる。

 

ランダの引きで、ジェイ・ヒンドレー、ティボー・ピノ、リッチー・ポートが切れていく。

 

先頭は4人に。

  1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  2. ミケル・ランダ Bahrain Victorious
  3. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  4. エンリク・マス Movistar Team

 

ミケル・ランダがアタックをかけると、すぐにタデイ・ポガチャルが反応。

 

タデイ・ポガチャルのアタックに、誰もついていけない!

 

え~、もう単独で上がってしまうのか~。残り15.9kmもあるに。これで決まってしまったから、タデイ・ポガチャルは強すぎると言わざるを得ない。

 

タデイ・ポガチャルは雪が残る中、すでに43秒も後続に差をつけた。これは誰もタデイ・ポガチャルの領域に立ち入ることは出来ないということか。

 

ラスト15.6kmでリッチー・ポートが追いついてきた。

 

リッチー・ポートが先頭を引く。ツールでタディのライバルとなるはずのヨナス・ヴィンゲゴーはどうした。全く反撃ののろしを上げない。

 

総合2位のレムコ・エヴェネプールは3分35秒も遅れた。チームメイトは誰もいない。二人を逃げに送り込むことがなければ、もう少しタイムを抑えることが出来ていたのに。

多分、寒さと調子の悪さがあったのか。逃げに二人を送り込んだのは、これが分かっていたからかもしれない。

 

タデイ・ポガチャルは凄いスビードで超級山岳頂上をクリアー。後続には1分27秒ものタイム差をつけた。

 

後続4人もクリアー。もう2位争いでしかない。ゴールまで10.8kmの下りだが、タイトな道なので追いつくことはない。

  1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates 15ポイント
  2. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma 10ポイント
  3. リッチー・ポート INEOS Grenadiers 7ポイント
  4. エンリク・マス Movistar Team 5ポイント
  5. ミケル・ランダ Bahrain Victorious 3ポイント
  6. ジェイ・ヒンドレー BORA – hansgrohe 2ポイント
  7. ティボー・ピノ Groupama – FDJ 1ポイント

 

なんと、下りでエンリク・マスが落車。ギリギリでランダはよけていく。

 

リッチー・ポートも曲がり切れずに、突っ込みそうになる。路面に少し水分があるようで滑りやすい。

 

後続は、ミケル・ランダとヨナス・ヴィンゲゴーが二人となってしまう。

 

ポガチャルは、少しタイムを削られているけど、問題ないレベルだ。残り2.9kmで1分もあれば十分だ。

 

リッチー・ポートは4番手で追っている。若手が伸びて来ない中、引退してもいいのかな。

 

二人も残り3kmを切った。あとは2位争いだけだ。

 

タデイ・ポガチャルを脅かすライダーは誰もいなかった。これだけの長い距離。しかも超級山岳を2回越えるステージでも、単独で逃げ切る力があるのだから、太刀打ちしようがない。

マチュー・ファンデルプールの長距離攻撃とは異質で、山岳でも攻撃出来るタデイ・ポガチャルは、最強だと言わざるを得ない。

ポガチャルに叶うのは、同じスロベニア人、プリモッシュ・ログリッチだけなのだろうか。それはツール・ド・フランスの直接対決でわかるだろう。

 

こちらはハイライト動画

 

スポンサーリンク

リザルト

第6ステージ リザルト

タデイ・ポガチャルのコメント

まず、チームとチームメイトに感謝します。彼らは一日中素晴らしく、最高のポジションでファイナルクライミングを開始することができた。

アタックの時点で、自分のペースで一番上まで行き、それに全力を尽くすことに決めた。とても寒かったので、私も暖かく過ごした。

この勝利は私にとって重要でしたか?

今日、チームメイトは逆風でパックの前で200キロも苦戦したので、このステージで優勝できて良かった。

あと1日しか残っていないので、落ち着いて静かにしていなければなりません。うまくいけば、パスカル・アッカーマンは過去の段階でのチームの努力から回復し、彼は良いスプリントを行うことができ。いずれにせよ満足するだろう。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 60 5:28:57
2
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 25 1:03
3
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious 10 ,,
4
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers   1:34
5
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious   1:49
6
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe   ,,
7
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ   ,,
8
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo   2:23
9
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious   ,,
10
 ARENSMAN Thymen
Team DSM   ,,
11
 BARDET Romain
Team DSM   ,,
12
 POZZOVIVO Domenico
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   3:42
13
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team   4:01
14
 RODRÍGUEZ Cristián
TotalEnergies   4:19
15
 MAJKA Rafał
UAE Team Emirates   ,,
16
 LAFAY Victor
Cofidis   5:00
17
 FORTUNATO Lorenzo
EOLO-Kometa   ,,
18
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic   5:02
19
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost   ,,
20
 SOLER Marc
UAE Team Emirates   5:17

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 10 23:45:55
2 4 ▲2
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma   1:52
3 15 ▲12
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious   2:33
4 6 ▲2
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers   2:44
5 8 ▲3
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe   3:05
6 3 ▼3
 ARENSMAN Thymen
Team DSM   3:16
7 14 ▲7
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious   3:20
8 19 ▲11
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ   3:37
9 12 ▲3
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious   3:51
10 18 ▲8
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo   4:03
11 2 ▼9
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team   4:20
12 23 ▲11
 BARDET Romain
Team DSM   4:29
13 16 ▲3
 POZZOVIVO Domenico
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   5:16
14 13 ▼1
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost   6:33
15 11 ▼4
 SOLER Marc
UAE Team Emirates   6:42
16 9 ▼7
 MAS Enric
Movistar Team   ,,
17 20 ▲3
 LAFAY Victor
Cofidis   6:52
18 28 ▲10
 RODRÍGUEZ Cristián
TotalEnergies   7:10
19 25 ▲6
 FORTUNATO Lorenzo
EOLO-Kometa   7:28
20 10 ▼10
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe   7:48

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 44
2 5 ▲3
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 24
3 2 ▼1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 19
4 3 ▼1
 MERLIER Tim
Alpecin-Fenix 18
5 4 ▼1
 KOOIJ Olav
Jumbo-Visma 18
6 17 ▲11
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers 13
7 7
 GANNA Filippo
INEOS Grenadiers 12
8 6 ▼2
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic 12
9 30 ▲21
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious 11
10 8 ▼2
 MEURISSE Xandro
Alpecin-Fenix 11

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 35
2 8 ▲6
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 25
3 10 ▲7
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 14
4 2 ▼2
 BAIS Davide
EOLO-Kometa 13
5  
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious 10
6  
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious 10
7 3 ▼4
 MEURISSE Xandro
Alpecin-Fenix 9
8 4 ▼4
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic 9
9 5 ▼4
 GAVAZZI Francesco
EOLO-Kometa 8
10  
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers 7

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 23:45:55
2 3 ▲1
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 3:16
3 2 ▼1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 4:20
4 11 ▲7
 CEPEDA Jefferson Alexander
Drone Hopper – Androni Giocattoli 19:56
5 8 ▲3
 TESFATSION Natnael
Drone Hopper – Androni Giocattoli 25:03
6 5 ▼1
 SOBRERO Matteo
Team BikeExchange – Jayco 29:31
7 4 ▼3
 STANNARD Robert
Alpecin-Fenix 33:10
8 10 ▲2
 FERRON Valentin
TotalEnergies 37:28
9 14 ▲5
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 42:14
10 13 ▲3
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team 47:05

コメント

タイトルとURLをコピーしました