2022 ティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ　初日の個人タイムトライヤルを制したのは?

ティレーノ〜アドリアティコ は、その名の通りイタリアのティレニア海沿岸をスタートし、イタリア半島を横断してアドリア海沿岸に至るステージレース。

 

 

イタリア半島を囲む2つの海を結ぶその行程から「コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ（二つの海のレース）」と呼ばれる。

海に因んだレースということからリーダージャージは青、優勝者にはトロフィーとしてギリシア神話の海神ポセイドンに由来する黄金の三叉槍が贈られる。

 

過去の優勝者は

今年トライデントを獲得するライダーは誰だろうか?

 

第1ステージ　リドディカマイオーレ～リドディカマイオーレ　13.9 km

 

通常は最終日にある個人タイムトライヤルが初日に移動。リドディカマイオーレからティレニア海沿岸に沿って行われる。

中間計測ポイントは6.2km地点。オープンタイムトライアルのプロファイルは完全にフラットであり、フォルテデイマルミの技術的な通路を除いて、重大な障害はない。

あるとしたら風かな。

 

個人タイムトライヤルで注目されるライダーは

優勝候補ナンバーワンは、INEOS Grenadiersの世界TTチャンピオン、フィリッポ・ガンナ。

今回はEF Education-EasyPostの天敵、シュテファン・ビッセガーがパリ～ニースに出ておりいない。なので、トップタイムを出すのは間違いないだろう。

総合での争いは、タデイ・ポガチャルとレムコ・エヴェネプールのタイムが注目される。ついにレムコはポガチャルとの全面対決だ。

将来は、ツールでも争うことになる二人のライバル関係の序章と言えるかも。

 

マーク・カヴェンディシュ　Quick-Step Alpha Vinyl Team

マーク・カヴェンディシュ登場。ティレーノ〜アドリアティコ でもスプリント勝利出来るだろうか?

 

TTもそこそこ速いマーク・カヴェンディシュ。まずは無難にスタートだ。

 

ティボー・ピノ　Groupama – FDJ

中々、調子の上がってこないティボー・ピノ。TTはあまり得意ではない。やはり山岳がメインだ。

 

砂浜にはNo War　Peceの文字が。

 

セップ・クス　Jumbo-Visma

少しずつタイムトライヤルを改善しているセップ・クス。山岳ステージでは活躍することが出来るだろうか?

 

ジュリアン・アラフィリップ　Quick-Step Alpha Vinyl Team

ストラーデビアンケでは大落車してしまったジュリアン・アラフィリップ。

 

だけど、上手く前転して大けがを回避した。

 

だが、流石にこのTTではふるわず。16分15秒、av51.292km/h。まだ、腰が痛いとのことで、しかたない。

 

ヨス・ファンエムデン　Jumbo-Visma

TT得意なヨス・ファムエムデン。15分50秒。av52.624km/h。暫定4位に食い込む。

 

ジェイ・ヒンドレー　BORA – hansgrohe

移籍したジェイ・ヒンドレー。TTは得意ではない。このティレーノ〜アドリアティコ ではウィルコ・ケルデルマンのアシストとして働くだろう。

 

ジャンニ・モスコン　Astana Qazaqstan Team

そろそろエンジンをかけて良い走りを見せて貰いたいジャンニ・モスコン。16分29秒。av50.593km/h。

 

リチャル・カラパス　INEOS Grenadiers

カラパスはエクアドルチャンピオンジャージで登場。16分4秒。av51.870km/h。

 

ティム・メルリエ　Alpecin-Fenix

ティム・メルリエもまだ勝利がない。スプリントで良いところが見せれるかな。

 

ウィルコ・ケルデルマン　BORA – hansgrohe

ウィルコ・ケルデルマンもTTは速い。総合で良い成績を出すためにも良いタイムで終えたいところだったが、暫定20位にも入れず。これは誤算だろう。

 

カスパー・アスグリーン　Quick-Step Alpha Vinyl Team

カスパー・アスグリーンが、長く暫定トップだったアレックス・ダウセットの記録を抜いた。

15分41秒22。av53.165km/h。ただ、1秒更新しただけなので、後続のTTスペシャリストに抜かれそうだ。

 

サガン　

 

サガンはなんとか出場。あまり体調は良くないみたいだ。エンジンがかかるにはもう少しかかりそうだ。

 

ヤコブ・フルサン　Israel – Premier Tech

総合を狙うヤコブ・フルサン。どこかのステージで優勝が欲しいところだ。

 

ミッケル・ビョーグ　UAE Team Emirates

U23では3回世界チャンピオンとなったミッケル・ビョーグ。期待されたが15分56秒で暫定5位。

 

フィリッポ・ガンナ　INEOS Grenadiers

 

世界チャンピオンのフッリッポ・ガンナ登場。

 

今日のガンナの体調はどうだろうか。コースはガンナ向きだ。

 

第1計測では早くも暫定トップに。

 

ガンナは24秒もカスパー・アスグリーンの記録を抜いた。これは凄い速さだ。流石としかいいようがない。

 

Not many people can live with Filippo Ganna when he hits numbers like these 😳
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🇮🇹 #TirrenoAdriatico pic.twitter.com/xyt8AZzTI3

— Velon CC (@VelonCC) March 7, 2022

 

Velon CCがガンナのTTデータを分析。なんというパワー。

もうひとつ。今回ガンナの乗ったバイクはホワイト。レインボージャージに合わせてある。

 

 

ヨナス・ヴィンゲゴー　Jumbo-Visma

今回Jumbo-Vismaのエースを務めるヨナス・ヴィンゲゴー。しかし、今回タイムはふるわず。16分10秒31。AV51.571km/h。

初日からタデイ・ポガチャルに差を付けられてしまった感じか。

 

レムコ・エヴェネプール　Quick-Step Alpha Vinyl Team

 

レムコはタデイ・ポガチャルとタイム差を開かれたくない。出来ればリードしたいはず。

 

レムコは第1計測でガンナから2秒遅れで通過。

 

レムコは、ガンナから11秒遅れの暫定2位でフニッシュ。15分28秒30でポガチャルのタイムを待つ。

 

リゴベルト・ウラン　EF Education-EasyPost

ベテラン、リゴベルト・ウラン。TTは得意だ。ウランのタイムは16分20秒42。av51.039km/h。それほど良いタイムではなかった。

 

タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates

タデイ・ポガチャルは。ストラーデビアンケの疲れは取れているのだろうか?

 

いよいよスタートだ。

 

タデイ・ポガチャルの第1計測のタイムは、レムコから10秒遅れの7分29秒80。暫定5位。

 

タデイ・ポガチャルのゴールタイムは、15分35秒38。av53.497km/h。3位でゴール。

ライバルとなるレムコとは7秒のタイム差だ。ストラーデビアンケの50km独走から、1日の休憩でこのタイムは凄いとしか言いようがない。

 

第1ステージの優勝はフィリッポ・ガンナ。世界チャンピオンの貫禄を見せてくれた。明日は、丘陵ステージなので、リーダージャージをキープ出来そうだ。

 

 

リザルト

第1ステージ　リザルト

フィリッポ・ガンナのコメント

ティレーノ〜アドリアティコは私にとって特別なレースだ。今回のトライアルはとてもやる気があり、本当に勝ちたかった。これは私とチームにとって重要な勝利だ。

タイムトライアルの前半は逆風が多かったが、ターニングポイント以降はより高速化が可能になった。今は順位表にいいバッファーがあるが、明日はまた別の日だ。

スプリントになる。ジャージをキープできるかどうかはまだ分からない。

私は数日中にチームのために運転する。私の目標は、リチャル・カラパスとリッチー・ポートをサポートすることだ。

しかし、2週間でミラノ〜サンレモに参加するので、私もエネルギーを節約したいと思う。特別なレースで、最初は良い足でそこにいたい。

 

総合

ポイント賞

新人賞