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2022 シュヘルデプライス スプリンターのためのクラシックがまさかの展開に~

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Photo credit: Erf-goed.be on Visualhunt
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110回目の開催となるシュヘルデプライスは、フランダースクラシックが主催する最も古いクラシックで1907年から始まっている。

比較すると、ロンド・ファン・フラーンデレンは1913年、ヘント〜ウェヴェルヘムは1934年から開催。

その他のフランダースクラシックが主催するレースは第2次世界大戦以降に始まっている。

スプリンターの世界選手権とも言われており、クラシックの中でもスプリンターが勝利を狙うコースとなる。

 

過去の優勝者は

  • 2021 ジャスパー・フィリップセン
  • 2020  カレブ・ユアン
  • 2019 ファビオ・ヤコブセン
  • 2018 ファビオ・ヤコブセン
  • 2017 マンセル・キッテル
  • 2016 マンセル・キッテル
  • 2015 アレクサンダー・クリストフ
  • 2014 マンセル・キッテル
  • 2013 マンセル・キッテル
  • 2012 マンセル・キッテル

今年、歴代優勝者に名前を並べるスプリンターは誰になるだろう。

 

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テルネーゼン~スコーテン 198.7km

コースマップ photo scheldeprijs

 

スタート地点は、オランダ南西部のゼーラント州、ゼーウス・フラーンデレン地域の中部に位置するテルネーゼンから。

72 km後、アントワープのカペッレンにあるベルギーとの国境に到着。プッテ、ブラッススガート、ブレヒトの自治区を経由して、17.2kmのローカルサーキットに向かう。

オランダなので、全く高低差はない。だが、オランダなので風は強い。向かい風選手権というのがあるくらいだから。

 

コースプロフィール PHOTO procyclingstats

 

ローカルサーキットでは、1,700メートルの長さの石畳が4回出てくる。この石畳はかなり綺麗なので、ここで差がつくことは考えにくい。

ゴールは、凹凸もなくなっており路面は綺麗なので安全にスプリント出来る。

 

注目されるスプリンターは

  • Alpecin-Fenix ジャスパー・フィリップセン、ティム・メルリエ
  • Quick-Step Alpha Vinyl Team ファビオ・ヤコブセン
  • Lotto Soudal アルノー・デリー
  • Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux アレクサンダー・クリストフ
  • BORA – hansgrohe サム・ベネット
  • Team BikeExchange – Jayco ディラン・フルーネウェーヘン
  • Team DSM ケース・ボル
  • UAE Team Emirates パスカル・アッカーマン
  • Team Arkéa Samsic ナセル・ブアニ

 

大量の離脱

オランダといえば風。先頭はペースを上げまくる。

 

集団が見事に割れていく。この後、集団は3つに分裂する。

 

BORA – hansgroheが人数を揃えて攻撃を続ける。

 

17人が逃げている。ジャスパー・フィリップセン、ティム・メルリエ、サム・ベネットと優勝候補が乗っている。主なメンバーは

  1.  ジャスパー・フィリップセン Alpecin-Fenix
  2. ティム・メルリエ Alpecin-Fenix
  3. アレクサンダー・クリストフ Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
  4. サム・ベネット BORA – hansgrohe
  5. ダニー・ファンポッペル BORA – hansgrohe
  6. ヨルディ・メイウス BORA – hansgrohe
  7. ライアン・ミューレン BORA – hansgrohe
  8. リュデガー・ゼーリッヒ Lotto Soudal
  9. ドワード・トォーンス Trek-Segafredo
  10. ダニエル・マクレイ Team Arkéa Samsic
  11. WÆRENSKJOLD Uno-X Pro Cycling Team

 

ここで先頭最後尾にいたヘルベン・タイッセン(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)が落車してしまう。

 

後ろのサポートカーにあわやひかれる所だった。

 

先頭は、BORA – hansgroheがメインで引く。

 

ティム・メルリエは普通に先頭交代している。残り88kmでタイム差は58秒。

 

第2集団にファビオ・ヤコブセンがいる。20人がいる。主なメンバーは

  1. ファビオ・ヤコブセン Quick-Step Alpha Vinyl Team
  2. ミケル・モルコフ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  3. スティン・ステールス Quick-Step Alpha Vinyl Team
  4. ゼネク・スティバル Quick-Step Alpha Vinyl Teamは
  5. ギョーム・ファンケイルスブルク Alpecin-Fenix
  6. フロリアン・フェルメルシュ Lotto Soudal
  7. アルノー・デリー Lotto Soudal
  8. ブレント・ファンムール Lotto Soudal
  9. ルカ・メズゲッツ Team BikeExchange – Jayco
  10. ニルス・ポリッツ BORA – hansgrohe
 

 

第2集団の後方にファビオ・ヤコブセンがいる。チームメイトに頑張って逃げをつぶして貰うしかない。

 

先頭にいるライアン・ミューレンはチームカーと打ち合わせ。

 

Alpecin-Fenixはどちらがメインでスプリントするのか?

 

残り63kmで43秒差に。少しずつ詰めてきたか。

 

すでに先頭は周回コースに入っている。石畳のコースの端を選んで走っている。

 

タイム差は縮まらない。

 

残り3周回

先頭はBORA – hansgroheが、ひいて残り3周回に。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは頑張っていたけど、なんかスピードが落ちている。タオルを投げたかなあ~。

 

あ~、タイム差が広がった。再び1分5秒差に。先頭は13人になった。

 

雨が降ってきたので、石畳では慎重に走らないといけない。タイム差は、更に広がって2分に。もう、この中から勝者が出るのは間違いない。

 

残り1周

もう、残り1周だ。ゴールは少しカーブしているので雨で滑らないといいのだけど。

 

第2集団は、本当に追いつかなかった。ファン攻撃があるのはわかっていたと思うけど、まさか追いつかないとは誰も思わなかっただろう。

 

サム・ベネットは先頭集団の最後尾で足をためている。

 

4人が少し前にでてベースを上げている。この調子だとAlpecin-Fenixはジャスパー・フィリップセンで勝負だ。

 

Team DSMの開発チームにいる、キャスパー・ヴァン・ユーデンがアタック!

 

なんと、サム・ベネットは切れてしまう。なんのためにチームメイトが引いてくれたのか~。

 

さあ、12人がゴールに向かう。

 

石畳からアレクサンダー・クリストフがアタック!

 

誰も反応しない。後ろを振り向いて更に踏み込むアレクサンダー・クリストフ。ゴールまで7kmアルが逃げ切るのか。

 

アレクサンダー・クリストフが逃げに出るとは~。何故、スプリントにかけないのだろうか?

 

先頭はバラバラになってきた。

 

3人は切れてしまった。

  1. ヨルディ・メイウス BORA – hansgrohe
  2. ライアン・ミューレン BORA – hansgrohe
  3. リュデガー・ゼーリッヒ Lotto Soudal

 

アレクサンダー・クリストフは、後ろがお見合いしている間にギャップを増やす。

 

16秒まで開いた所で、二人が前に出て追う。だが、これも後ろに吸収される。

 

残り3.5kmで21秒まで開いた。これはいったか?

 

追走が回らない。

 

あ~、決まりかな。

 

残り1kmのゲートをアレクサンダー・クリストフが越えた。

 

アレクサンダー・クリストフが単独で帰ったきた。

 

アレクサンダー・クリストフが勝った~!

スブリンターのためのクラシックで逃げてスプリンターが勝つという本当に珍しいレース展開となった。

多分、ソロでかえってきて勝ったことなどないのでは。これでアレクサンダー・クリストフは、クラシカ・デ・アルメリアに続いて、今シーズンの2勝目となった。

2位には、頑張ったBORA – hansgroheからダニー・ファンポッペルが入った。何とか面目を保った形か。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

アレクサンダー・クリストフのコメント

私たちは素晴らしいシーズンを過ごしている。ソロで勝った勝利を思い出せないので、これも私にとってはとてもいい勝利だ。

BORA-hansgroheとAlpecin-Fenixが絶えず攻撃しているので非常に厳しかった。

最終ラップの石畳の後、自分で試してみるべきだと思った。誰もフォローしなかったので、持っているものを全て出した。信じられないほどの苦しみだったけどね。

私は一日中気分が良かった。通常、私はスロースターターだ(笑)。

しかし、今日は最初から準備ができていた。だから、すぐにヘルベン・タイッセンと一緒に座った。彼がグループから脱落したので、それを一人でやらなければならないと覚悟した。

彼に感謝しないといけない。彼がいたからファンも生き残れたからね。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 KRISTOFF Alexander
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 200 4:06:02
2
 VAN POPPEL Danny
BORA – hansgrohe 150 0:24
3
 WELSFORD Sam
Team DSM 125 ,,
4
 VAN UDEN Casper
Team DSM 100 0:26
5
 THEUNS Edward
Trek – Segafredo 85 ,,
6
 VANBILSEN Kenneth
Cofidis 70 0:28
7
 MCLAY Daniel
Team Arkéa Samsic 60 ,,
8
 PHILIPSEN Jasper
Alpecin-Fenix 50 ,,
9
 MERLIER Tim
Alpecin-Fenix 40 ,,
10
 MULLEN Ryan
BORA – hansgrohe 35 ,,
11
 SELIG Rüdiger
Lotto Soudal 30 ,,
12
 MEEUS Jordi
BORA – hansgrohe 25 ,,
13
 BENNETT Sam
BORA – hansgrohe 20 ,,
14
 DE LIE Arnaud
Lotto Soudal 15 3:32
15
 JAKOBSEN Fabio
Quick-Step Alpha Vinyl Team 10 ,,
16
 POLITT Nils
BORA – hansgrohe 5 ,,
17
 ANDRESEN Tobias Lund
Team DSM 5 ,,
18
 MOZZATO Luca
B&B Hotels – KTM 5 ,,
19
 SAJNOK Szymon
Cofidis 5 ,,
20
 LIEPIŅŠ Emīls
Trek – Segafredo 5 ,,

 

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