2022 クラシカ・デ・アルメニア　スペインのワンデーレースを制したスプリンターは?

クラシカ・デ・アルメリアの歴史は1986年から始まる。

過去10年の優勝者を見てみると

2021：ジャコモ・ニッツォーロ
2020：パスカル・アッカーマン
2019：パスカル・アッカーマン
2018：カレブ・ユアン
2017：マグナス・コルトニールセン
2016：リー・ハワード
2015：マーク・カヴェンディッシュ
2014：サム・ベネット
2013：マーク・レンショー
2012：マイケル・マシューズ

見事にスプリンターが並んでいる。今年もスプリンターの戦いとなるかな。

エルエヒド～ロケタスデマール188.2 km

コースマップ 　photo clasicadealmeria

スタートから40km後にある、アルトデセリンの2級山岳が海抜530mとなっておりレース全体の最高点となる。

20kmほど降下すると、3級山岳が連続する。ここで、遅れてもゴールまでは70kmあるのでスプリンターもアシストの力を使えば集団に戻ってこれる。

昨年とコースはほぼ一緒。5kmほど長くなっているだけだ。

1. スプリントポイント　Las Norias de Daza
2. 2級山岳 アルトデセリン   6.8km・4.7％
3. スプリントポイント　Adra
4. 3級山岳 Alto de La Alqueria   1.6km・6.1％
5. 3級山岳   Alto de Fuente Marbella   1.4km・7.1%
6. スプリントポイント　Berja
7. 4級山岳  Cuesta de Almerimar    1.1km・5.7%
8. スプリントポイント　Roquetas de Mar

スタート前

モビスターはまたもアレハンドロ・バルベルデなしで戦う。

ディフェンディグチャンピオンのジャコモ・ニッツォーロは連覇なるか?

UAEは、フアン・モラノ、マッテオ・トレンティンでスプリントを狙う。ブランドン・マクナリティ、アレッサンドロ・コーヴィと良いメンバーが揃っている。

ナセル・ブアニは脳震盪からようやく回復して、今シーズンの初レースとなる。

 

ナセル・ブアニは落車により意識を失う　キャリアは大丈夫なのか?

Team Arkéa Samsicのエーススプリンター、ナセル・ブアニがスペインキャンプで落車して脳震盪に見舞われている。落車した際に、意識を失っており、更に眉毛の上を縫っている。このクラッシュが、初戦であるサウジツアーに影響するのか今の所...

chan-bike.com

2022.01.22

スタート

スタート。

リアルスタートからモビスターが飛ばす。

ルーカス・ペストルベルガーのアタックに、二人がジョインして逃げが完成。

1. ルーカス・ペストルベルガー(BORA – hansgrohe)
2. ジルス・デウェルド(Sport Vlaanderen – Baloise)
3. シャビエル・アスパレン(Euskaltel – Euskadi)

3級山岳 Alto de La Alqueria   1.6km・6.1％

3人は3級山岳を通過。

1. シャビエル・アスパレン(Euskaltel – Euskadi)　3ボイント
2. ジルス・デウェルド(Sport Vlaanderen – Baloise)　2ボイント
3. ルーカス・ペストルベルガー(BORA – hansgrohe)　1ポイント

3人をリードするのは、ルーカス・ペストルベルガーだ。

逃げは二人に。

1. ルーカス・ペストルベルガー(BORA – hansgrohe)
2. シャビエル・アスパレン(Euskaltel – Euskadi)

残り33.3kmでタイム差は、1分34秒。

スプリントポイント　Roquetas de Mar

ルーカス・ペストルベルガー先頭でスプリントポイントを越える。

集団もアルケア・サムシック先頭でスプリントポイントのゴールラインを越えていく。

集団が見えてきた所で、二人はグータッチして健闘を称えあう。

二人は残り18.7kmで捕まってしまう。これは順当にスプリントだ。

中根英登もプラントの前方に位置している。

中根英登が集団先頭を引く。

EF Education-EasyPostの先頭は中根英登だ。

残り6km。

残り4.5kmで落車発生。

中央分離帯に突っ込んだZURITA Ricardo Alejandro(Drone Hopper – Androni Giocattoli)は、係員に抱き起される。

大丈夫かな。モビスターはオイエル・ラスカノ。

ラスト2.5kmで、ジャコモ・ニッツォーロのためにIsrael Start-Up Nationが前で固まっている。

最後のカーブを曲がった。ジャコモ・ニッツォーロはカーブを大回りして位置取りが悪くなる。

ラスト150m。誰が伸びてくるか?

左からシモーネ・コンソンニ、ジャコモ・ニッツォーロ、フアン・モラノと突っ込んでくる。

横一線で誰が勝ったのか?

勝ったのは、アレクサンダー・クリストフだ～!

UAE Team Emiratesから、 Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxに移籍してチームに貴重な1勝をプレゼントした。

ツール3勝、ミラノ～サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレンなども制しており、これでキャリア82勝。34歳となったが、まだまだ勝てるスプリンターだ。

アレクサンダー・クリストフはゴール後のインタビューで

決勝では、私たちはなんとか一緒にいることができた。ラウンドアバウトとコーナーがたくさんあるテクニカルファイナルだったが、常に正しい位置にいた。

私たちは、逃亡者をすぐ近くに保つために1日中リードしており、決勝ではパスクアロン、プチ、クレイズからサポートを受けた。

最後のストレートをベストポジションでスタートした。逆風があり、スプリント自体を開始することは困難だった。しかし、私はまだ良い足を持っていた。

昨年は2回しか勝利しなかった。このように始めることは、これからのレースとクラシックに自信を与えてくれる。

私はこの勝利をとても嬉しく、誇りに思っている。スペインでの初めての勝利でもある。

リザルト

脳震盪から復帰したナセル・ブアニは2位。ジャコモ・ニッツォーロが3位となった。