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2022 ドワルス・ドール・フラーンデレン 石畳のクラシックを制したのはマチューかポガチャルか?

海外情報
Photo credit: Cindy Trossaert on VisualHunt.com
この記事は約18分で読めます。

ベルギー開催のワールドツアーレース、ドワルス・ドール・フラーンデレン。

ドワルス・ドール・フラーンデレンは、フランダースクラシックが主催するレース。クラシックの王様、ロンド・ファン・フラーンデレン前の前哨戦となる。

ここまでのレース結果とこれからの予定を記しておくと

 

歴代優勝者は

  • 2021 ディラン・ファンバーレ
  • 2020    コロナで中止
  • 2019 マチュー・ファンデルプール
  • 2018 イヴ・ランパールト
  • 2017 イヴ・ランパールト
  • 2016 ヨナス・ファンヘネヒデン
  • 2015 イェール・ワライス
  • 2014 ニキ・テルプストラ
  • 2013 オスカル・ガット 引退
  • 2012 ニキ・テルプストラ
  • 2011 ニック・ニュイエンス 引退
ディラン・ファンバーレに続いて歴代優勝者に名前を刻むクラシックハンターは誰になるだろう。

 

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ルーセラーレ~ワレヘム 183.7km

コースマップ photo ddvl.eu/

 

ロンド・ファン・フラーンデレン前のドレスリハーサルとしてルーセラーレからスタート。

昨年からコースに変更があり、下りの危険な箇所は削除されている。13のスリップウェイと5つのセクターが石畳の上にある。

最後には足のある選手が残って少人数のスプリントになるか、独走する選手が現れるのか注目だ。

 

  • K.Varenstraat  残り129 km
  • 1.Nieuwe Kwaremont 2000m・4.83% 最大10.4% 残り122 km
  • 2. Zeelstraat 3300m・3% 最大10.4% 残り113 km
  • 3. Knokteberg-Trieu 1100m・7% 最大11.8% 残り104 km
  • 4. Stooktestraat 900m・5.6%   最大10% 残り98 km
  • 5. Hotond 1200m・3.1% 最大6.5%  残り91 km
  • 6.Kortekeer 900m・6.5%  最大9.8%   残り84 km
  • K.Mariaborrestraat 残り 82 km
  • 7.Berg Ten Houte 1100m・6% 最大21%   残り 71 km
  • 8.Kanarieberg 1000m・7.7%  最大14%  残り65 km
  • 9.Knokteberg-Trieu 1100m・7%   最大11.8%  残り52 km
  • 10.Hotond 1200m・3.1%  最大6.5%   残り48 km
  • K. Mariaborrestraat 残り 42 km
  • 11.Ladeuze  1200m・5.6%  最大5.6%   残り 38 km
  • K. Doorn  残り29 km
  • 12.Nokereberg  500m・5.7%   最大6.7%  残り22 km
  • K. Herlegemstraat 残り12 km
  • 13.Holstraat 400m・5.7%  最大8.6%   残り8 km

 

注目されるライダーは

  • INEOS Grenadiers ディラン・ファンバーレ、トム・ビドコック
  • UAE Team Emirates タデイ・ポガチャル、マッティオ・トレンティン
  • Quick-Step Alpha Vinyl Team イヴ・ランパールト
  • AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート
  • Jumbo-Visma ティシュ・ベノート
  • Alpecin-Fenix マチュー・ファンデルプール
  • Trek – Segafredo マッズ・ピーダスン
  • Lotto Soudal ティム・ウェレンス、ヴィクトール・カンペナールツ
  • Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
  • Bahrain – Victorious 新城幸也
  • BORA – hansgrohe ニルス・ポリッツ、サム・ベネット
  • Cofidis ブライアン・コカール
  • EF Education-EasyPost アルベルト・ベッティオル、ミカル・ヴァングレン
  • Groupama – FDJ シュテファン・キュング
  • Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux タコ・ファンデルホールン
  • Israel – Premier Tech セップ・ファンマルク
  • Movistar Team イバン・ガルシア
  • Team BikeExchange – Jayco ディラン・フルーネウェーヘン
  • Team DSM セーアン・クラーウアナスン
  • Team Arkéa Samsic コロナー・スウィフト
  •  TotalEnergies アントニー・テュルジス

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、ようやくティム・デクレルが心臓の問題から帰ってきた。

ただ、イヴ・ランパールトも戻ってきたばかりだし、ファビオ・ヤコブセンもいるけど、スプリントになる可能性は低い。ウルフパックが活躍するには、病気のライダーが全て戻ってこないといけない。

今年クラシックを席捲しているJumbo-Vismaは、ワウト・ファンアールトとクリストフ・ラポルトがいない。二人は、すでに絶好調で調整する必要もない。エースはティシュ・ベノートだ。

こうなると注目は、やはりタデイ・ポガチャルとマチュー・ファンデルプールとなる。

特にマチューはかくれんぼしないと言っているし、タディも全開で走ると言っている。一騎打ちなるかな。

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

100%だというマチュー・ファンデルプール。どこでアタックをかけるだろう。

 

これは良い初体験になるだろうというタデイ・ポガチャル。U23ではすでに走っており、エリート初レースでどんな結果を出してくれるか。

 

 

マッズ・ピーダスンも勝利の狙えるクラシックライダー。残れるかが問題だ。

 

オリバー・ナーセンとティシュ・ベノートは談合か?

 

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのティム・デクレルは集団先頭でいきなりチームのために引けるかな。

 

トム・ビドコックは、胃腸の不調の原因がまだわかっていない。自分でもいつベストになるのかわからないと。

 

ディフェンディグチャンピオンのディラン・ファンバーレ。今日は決勝に残れるか?

 

ベルギーは曇り空で肌寒い感じかな。

 

マチュー・ファンデルプールは先頭でスタート。

 

さあ、オフィシャルスタート。

 

スタートして10kmも走らないうちに3人がリタイヤとなっていまう。

  1.  ミッケル・ビョーグ UAE Team Emirates
  2. ルーカス・ペストルベルガー BORA – hansgrohe
  3. アレックス・キルッシュ Trek-Segafredo

タデイ・ポガチャルは、平地担当のミッケル・ビョーグがDNF。6人で戦わないといけない。

 

 

5人の逃げ

残り150kmでようやく、5人の逃げができた。

  1. ニルス・ポリッツ BORA – hansgrohe
  2. ヨハン・ヤコブス Movistar Team
  3. ケランド・オブライエン Team BikeExchange – Jayco
  4. アーロン・フェルウィルスト Sport Vlaanderen – Baloise
  5. マティス・パースヘンス Bingoal Pauwels Sauces WB

 

Alpecin-Fenixが集団を先頭を固め、早くもマチュー・ファンデルプールが先頭でペースを上げる。

 

残り92kmで早くもマチュー・ファンデルプールがペースを上げて集団を引きのばす。

 

マチューは、後ろを確認しながらベースを保つ。

 

5. Hotond 1200m・3.1% 最大6.5%  残り91 km

メイン集団から、アタックが掛かり始める。

 

Team Arkéa Samsicのコナー・スウィフトもペースを作る。

 

6.Kortekeer 900m・6.5%  最大9.8%   残り84 km

先頭は4分8秒まで詰められてくる。

 

集団も登りではふるい落としが始まる。

 

まずはJumbo-Vismaが攻撃。

 

登りでちぎりにかかる。

 

6.Kortekeer 900m・6.5%  最大9.8%   残り84 km

ミック・ファンダイクは抜け出せるか?

 

後続が追いついてくる。まだまだだ。

 

K.Mariaborrestraat 残り 82 km

ヴィクトール・カンペナールツがベースアップで先頭に。

 

集団少しずつ割れてきている。

 

ルイス・アスキーのアタックに、コナー・スウィフトが張り付く。

 

3人が少し集団から抜け出す。

  1. ルイス・アスキー Groupama – FDJ
  2. ブレント・ファンムール Lotto Soudal
  3. コナー・スウィフト Team Arkéa Samsic

 

集団でクラッシュ。Alpecin-Fenixのクラッシュはジャンニ・フェルメールシュ。

 

カーブでクラッシュ。数人が立ち止まっている。

 

7.Berg Ten Houte 1100m・6% 最大21%   残り 71 km

イネオスのベン・ターナーが先頭で上がる。逃げていた3人をすぐに吸収。

 

イネオスの引きを利用してマチュー・ファンデルプールが前にきてペースを上げる!

 

タデイ・ポガチャルを含まない逃げが出来そうだ。

 

超強力な追走集団が出来る。あっという間に20秒のタイム差をつける。

  1. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
  2. シュテファン・キュング Groupama – FDJ
  3. ベン・ターナー INEOS Grenadiers
  4. トム・ピドコック INEOS Grenadiers
  5. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  6. ヴィクトール・カンペナールツ Lotto Soudal

 

タデイ・ポガチャルはチームメイトの引きに期待したいけど、誰が残っている?

 

8.Kanarieberg 1000m・7.7%  最大14%  残り65 km

グレッグ・ファンアーヴェルマート、後ろはハインリッヒ・ハウッスラーか。

 

さあ、タデイ・ポガチャルがアタックだ!

 

タデイ・ポガチャルは単独で前のマチュー・ファンデルプールを追わないといけない。

 

タデイ・ポガチャルからは前が見えている。11秒差だ。

 

追走はタデイ・ポガチャルに追いつかれると厄介だから、ペースを上げるだろう。

 

タデイ・ポガチャルから前をいく追走が見えなくなった。24秒まで開く。これでタディは学んだのでは。マチュー・ファンデルプールが動く時に、一緒に動かないと。

 

6人はタデイ・ポガチャルにプレゼントを与えない。先頭まで49秒と迫る。

 

タデイ・ポガチャルは集団に飲み込まれる。もう一度チャンスはあるかな。

 

集団で落車。数人が巻き込まれる。オリバー・ナーセンにフレデリク・フリソン。

 

集団はUAE Team Emiratesが引く。だが、すでに43秒のタイム差が。

 

9.Knokteberg-Trieu 1100m・7%   最大11.8%  残り52 km

メイン集団は少しずつ削られていく。

 

ヤン・トラトニク先頭で集団が追走を一気に追い詰めていく。後ろには、タデイ・ポガチャルとグレッグ・ファンアーヴェルマートの姿が見える。

 

第3集団ができた。登りでヤン・トラトニクが作り出した集団だ。これは前に追いつきそうだ。

  1. グレッグ・ファンアーヴェルマート AG2R Citroën Team
  2. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  3. セーアン・クラーウアナスン Team DSM
  4. ヤン・トラトニク Bahrain Victorious
  5. ブライアン・コカール Cofidis
  6. ヴァランタン・マディアス Groupama – FDJ

 

先頭は追走に追いつかれる。

 

追走が先頭に追いついた所で、ヴィクトール・カンペナールツがアタック!

 

先頭は11人。人数が多いが後ろに追いつかれると厄介だ。

 

K. Mariaborrestraat 残り 42 km

トム・ピドコックはかなり調子が戻っている。胃の調子が良くなったのかな。

 

最初から逃げていたメンバーは引かないけれど、それでも少しずつタイム差が開いていきつつある。INEOS Grenadiersのベン・ターナーはチームのルーク・ロウのような役割を担っている。

 

11.Ladeuze  1200m・5.6%  最大5.6%   残り 38 km

そろそろアタックがあるかな。

 

ティシュ・ベノートがペースを上げる。後ろシュテファン・キュング。

 

先頭は登りで8人に。

  1. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
  2. シュテファン・キュング Groupama – FDJ
  3. ベン・ターナー INEOS Grenadiers
  4. トム・ピドコック INEOS Grenadiers
  5. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  6. ヴィクトール・カンペナールツ Lotto Soudal
  7. ニルス・ポリッツ BORA – hansgrohe
  8. ケランド・オブライエン Team BikeExchange – Jayco

 

タデイ・ポガチャルは再度のアタックをいつかけるだろう。1分以上離れたら追いつくことは難しい。

 

K. Doorn  残り29 km

マチュー・ファンデルプールは結構後ろで足を溜めているように見える。ただ、このメンバーならばスプリントでいけるのではないかな。

 

ヴィクトール・カンペナールツは。なるべく石畳のない部分を選んで走る。

 

みんな端を走る中、タデイ・ポガチャルは真ん中を走り続ける。タイム差はあまり変わらず40秒程度。

 

追走は3人に。これは逆にタイム差を縮めるには厳しい。

  1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  2. ヤン・トラトニク Bahrain Victorious
  3. ヴァランタン・マディアス Groupama – FDJ

 

残り24km。まだ先頭の動きはない。

 

12.Nokereberg  500m・5.7%   最大6.7%  残り22 km

ここでアタックがかかるか?

 

マチュー・ファンデルプールがアタックをかける!

 

だが、きまらない。

 

ヴィクトール・カンペナールツがアタック!

 

しかし、ヴィクトール・カンペナールツも捕まってしまう。これは決まらないパターンか。

 

ケラント・オブライエンは東京オリンピック出場。チームパーシュートで銀メダルを獲得している。最初から逃げているけど、スプリントとなると要注意人物だ。

 

K. Herlegemstraat 残り12 km

最後の石畳だけど、決定的な要素にはならない。

 

ヴィクトール・カンペナールツは最後のアタックのために足を溜めているかな。

 

タデイ・ポガチャルは追いつかない。ほぼ、ヤン・ポランツと二人で引いているのでタイム差は広がる傾向にある。すでに48秒まで開いた。

 

13.Holstraat 400m・5.7%  最大8.6%   残り8 km

ここで決まらなかったら、ゴールスプリントだ。

 

ヴィクトール・カンペナールツがアタック!

 

これは二人いるINEOS Grenadiersが追わないといけないのでは。

 

カンペナールツにティシュ・ベノートとトム・ピドコックが追いつく。

 

3人に対してマチュー・ファンデルプールが追走をかけて捕まえる。

 

後ろも逃がさない。

 

残り3.8kmでまたも、ヴィクトール・カンペナールツがアタック!

 

後続は誰が追いかけるのか?

 

ヴィクトール・カンペナールツに、ティシュ・ベノートが張り付いたままゴールに向かう。

 

二人は後続から逃げようとするが。

 

ここで、追いついたトム・ピドコックがアタック!

 

トム・ピドコックのアタックから、ティシュ・ベノートがカウンターアタック!

 

すぐに、マチュー・ファンデルプールが反応する。

 

ティシュ・ベノートが、一人で抜けたところにマチュー・ファンデルプールがジョイン。

 

これは決まった!

 

マチュー・ファンデルプールは後方との距離を確認。

 

二人は先頭交代して後続との差を保つ。後方はINEOS Grenadiersのベン・ターナーがトム・ピドコックの為に引く。

 

ゴール前のカーブからマチュー・ファンデルプールが先頭。

 

マチュー・ファンデルプールがロングスプリント!

 

もう、ティシュ・ベノートが早くから足を止めてしまう。

 

マチュー・ファンデルプールがティシュ・ベノートを下して、2019年に続いて2度目の優勝だ~!

レース前から100%と言っていたけど、その言葉に嘘はなかった。最後のスプリントまで待つことなくすべてのアタックに反応。自分で全ての相手をねじ伏せてしまった。

これは、日曜日のドレスリハーサルとなっただろうか。間違いなく、マチューを優勝候補の一人としてあげて良いだろう。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

 

マチュー・ファンデルプールのコメント

自分は、主要なグループの中で最強を感じていなかった。トム・ピドコックとティシュ・ベノートは確かに印象に残ったが、いつも自分がしなければならないことをしていた。

チームメイトをすぐに失ったので、少し早すぎたのかもしれない。でも、終わらせてよかった。完璧な決勝戦をドライブしたと思う。

ティシュ・ベノートが、残り1.5kmでアタックをかけました。その時、どう思いましたか?

そこからスプリントを始めるつもりはなったが、最後のコーナーの後にギャップがあることがわかった。

足がいっぱいで、まだティシュの前輪が近くに見えたので、彼は長いスプリントでそれを乗り越えるかもしれないと思った。しかし、その後、私はそれをうまくかわした。テッシュは非常に強く、確かに2位に値した。

日曜日のフランダースツアーはどうですか?

それは別のゲーム、特に距離だね。今日は良かったし、確かに素晴らしかった。これから、日曜日のために休憩する。それは最高の状態で行くために必要だからだ。

 

 

RnkRiderTeamUCITime
1
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix3004:05:39
2
 BENOOT Tiesj
Jumbo-Visma2500:01
3
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers2150:05
4
 CAMPENAERTS Victor
Lotto Soudal175,,
5
 POLITT Nils
BORA – hansgrohe120,,
6
 KÜNG Stefan
Groupama – FDJ115,,
7
 O’BRIEN Kelland
Team BikeExchange – Jayco95,,
8
 TURNER Ben
INEOS Grenadiers750:12
9
 TRATNIK Jan
Bahrain – Victorious602:08
10
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates50,,
11
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ40,,
12
 PASQUALON Andrea
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux353:48
13
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic30,,
14
 STEIMLE Jannik
Quick-Step Alpha Vinyl Team25,,
15
 SHEFFIELD Magnus
INEOS Grenadiers20,,
16
 VAN AVERMAET Greg
AG2R Citroën Team20,,
17
 KRAGH ANDERSEN Søren
Team DSM20,,
18
 LE GAC Olivier
Groupama – FDJ20,,
19
 LOUVEL Matis
Team Arkéa Samsic20,,
20
 GOUGEARD Alexis
B&B Hotels – KTM20,,

 

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