英国選手権タイムトライヤルはイーサン・ヘイターが連覇。
ロードのほうは、2年連続でINEOS Grenadiersのベン・スウィフトが優勝している。チームは4人いるのでなんとか勝つように若い2人がアシストするのか、イーサン・ヘイターが狙うのか。
過去の優勝者は
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2021 ベン・スウィフト 今回出場
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2019 ベン・スウィフト 今回出場
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2018 コナー・スウィフト 今回出場
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2017 スティーヴン・カミングス 2019引退
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2016 アダム・ブライス 2019引退
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2015 ピーター・ケンノー 2019引退
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2014 ピーター・ケンノー 2019引退
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2013 マーク・カヴェンディシュ 今回出場
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2012 イアン・スタナード 2019引退
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2011 ブラットリー・ウィギンズ 引退
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2010 ゲラント・トーマス
キャッスルダグラス~キャッスルダグラス 201km

コースマップ photo velouk
長い22.9kmのサーキットを4周したあとに、短い13.7kmのローカルサーキットを8周。
ゴール前は、緩やかに上がっており登りスプリントになるコースだ。
注目されるライダーは
- INEOS Grenadiers ベン・スウィフト、イーサン・ヘイター、ベン・トゥレット、ベン・ターナー
- BORA-hansgrohe マシュー・ウォールズ
- EF Education-EasyPost オウィエン・ドゥール、サイモン・カー、ジェームス・ショー
- Bahrain Victorious ステューブン・ウィリアムズ、フレッド・ライド
- Quick-Step Alpha Vinyl Teamの マーク・カヴェンディシュ、ジェームス・ノックス、イーサン・バーノン
- Israel – Premier Tech アレックス・ダウセット
- Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト
スタート前

なんと英国は雨。レインウェーを着られると誰がだれだかわからない。女子レースもずっと雨の中だった。女子はLe COL Wahooのアリス・タワーズ19歳が独走勝利している。

雨の中スタート。

Team Arkéa Samsicのコナー・スウィフトが先頭でベースを上げる。
逃げにマーク・カヴェンディシュが

英国の放送は距離も名前も出ない。マーク・カヴェンディシュが2人の逃げにジョインした。

逃げは4人となった。

先頭の名前がようやく出る。タイム差はどれくらいなのだろう。
- マーク・カヴェンディシュ Quick-Step Alpha Vinyl Team
- ニコラス・クーパー(Sweden Cycling Academy)
- ダミアン・クレイトン(WiV Sungod)
- ダニエル・ビックハム

集団で落車が。

なんと、先頭にINEOS Grenadiersのイーサン・ヘイターも追いつく。TTチャンピオンが入ると逃げも長く続きそうだ。
だが、残り170kmもある。マーク・カヴェンディシュは早くから逃げすぎでは?
- マーク・カヴェンディシュ Quick-Step Alpha Vinyl Team
- イーサン・ヘイター INEOS Grenadiers
- ニコラス・クーパー Sweden Cycling Academy
- ダミアン・クレイトン WiV Sungod
- ジョン・アーチボルド(Unattached)

先頭から、一人切れてしまう。

INEOS Grenadiersがまた一人先頭に追いついた。これはベン・ターナーか。

集団の先頭には、相変わらずコナー・スウィフト(Team Arkéa Samsic)がいて引いている。

先頭は4人に。

マーク・カヴェンディシュはただ一人半そで、半パンで走っている。

集団とは14秒差。後ろには集団が見えている。

後方から追走がごっそと追いつく。
- ベン・ターナー (Ineos Grenadiers)
- アレクサンダー・リチャードソン (Le Col)
- Matt Bostock (WiV sungod)
- ジェイク・スチュワート(Groupama-FDJ)
- Finlay Pickering (Groupama-FDJ)
- Sam Culverwell(TRINITY Road Racing)
- Max Walker (TRINITY Road Racing)
- マーク・カヴェンディシュ Quick-Step Alpha Vinyl Team
- イーサン・ヘイター INEOS Grenadiers
- ダミアン・クレイトン(WiV Sungod)
- ジョン・アーチボルド(Unattached)

あ~、後ろに集団が見えてきた。マーク・カヴェンディシュの逃げもここまでか~。

集団は、200m後ろだけど、まだ先頭は頑張る。

集団から追いついたメンバーで更に先頭は大きくなった。追加された主なメンバーは
- コナー・スウィフト Team Arkéa Samsic
- オウィエン・ドゥール EF Education-EasyPost

単独で逃げを打つライダーも。
- Joe Hill (Spirit BSS)

わずかな登りでベン・ターナーが仕掛けて先頭が4人に絞られた。ここでもマーク・カヴェンディシュはしっかりと残っている。

ギリギリでついているどころか、マーク・カヴェンディシュは前を引いて追走を突き放す。

先頭のメンバーは
- マーク・カヴェンディシュ Quick-Step Alpha Vinyl Team
- ベン・ターナー INEOS Grenadiers
- ルイス・アスキー Groupama – FDJ
- サム・カルバーウェル TRINITY Road Racing

追走に対して40秒のタイム差で4人は逃げ続ける。

それにしてもマーク・カヴェンディシュは最初からずっと逃げ続けている。元気だ。

40秒で追う追走グループ。前に4人が見えてきた。

残り75kmで先頭の4人は捕まる。

ここで、イーサン・ヘイターがアタック!

英国TT王者となったイーサン・ヘイターは、ロードとの2冠を目指しているのか?

追走から25秒のタイム差を持っていたが、残り50kmで捕まってしまう。これは勿体ない。仕掛けどころが速すぎのでは。
残り4周

先頭集団は、残りの短い周回にすでに入っている。

先頭には、INEOS Grenadiersが3人。Groupama – FDJが二人いる。

マーク・カヴェンディシュは最後尾で耐えている感じか。
残り3周

ベン・ターナーがGroupama – FDJのサムエレ・ワトソンと抜け出そうとする。

追走に追いつかれてもベン・ターナーは積極的に登りで仕掛ける。

ベン・ターナーのアタックに、マーク・カヴェンディシュは見事に追いつく。これほどまでに強いマーク・カヴェンディシュは久しぶりでは。
残り2周

マーク・カヴェンディシュはゴールラインでは、必ずと言っていいほど先頭を引く。観客へのアピールも忘れていない。

先頭集団は5人。
- マーク・カヴェンディシュ Quick-Step Alpha Vinyl Team
- ベン・ターナー INEOS Grenadiers
- サムエレ・ワトソン Groupama – FDJ
- アレクサンダー・リチャードソン Le Col
- マシュー・ボストック WiV Sungod

こちらは追走グループ。単独逃げをうったイーサン・ヘイターはきつそうだ。
残り1周

いよいよ残り1周。あと13.7kmだ。

ここでベン・ターナーがアタック!

ベン・ターナーは上手く抜け出しそうだ。

これは決まったか。サムエレ・ワトソンが先頭で追う。

このまま逃げ切ればベン・ターナーの新王者だ。

サムエレ・ワトソン先頭で追う。マーク・カヴェンディシュは、ここで切れたらおしまいだ。

あ~、ベン・ターナーは逃げ切れそうもない。少しずつ後ろの姿が大きくなる。

追いついた。これで先頭は4人に。

カウンターアタックをLe Colのアレクサンダー・リチャードソンがかける。

アレクサンダー・リチャードソンも捕まる。

だが、このカウンターアタックでベン・ターナーが切れてしまった。チャンスがなくなったか?

今度は、サムエレ・ワトソンが何度も仕掛ける。当たり前だ。スプリントになったら、マーク・カヴェンディシュにかなう相手は誰もいない。

ゴール前でも、執拗にスパートするサムエレ・ワトソン。だが、マーク・カヴェンディシュは切れない。

さあ、マーク・カヴェンディシュが腰を上げた。後は、ゴールを越えるだけだ。

マーク・カヴェンディシュは、前に出て一度後ろを振り返り勝利を確信!

マーク・カヴェンディシュの勝利だ~!
実に2013年以来2度目の英国チャンピオンに輝いた。これほど、強いマーク・カヴェンディシュは見たことがない。リードアウトもなし、最初から最後まで逃げ続けて勝ってしまうなんて。
何故、これほど強い男をツール・ド・フランスに連れていかないのだろう。間違いなくツール最多勝を達成する可能性は高い。勿体ない話だ。
リザルト
  
 
マーク・カヴェンディシュのコメント(公式サイトより)
信じられないくらい幸せだ。最初のジャージから9年、そしてスコットランドで再び2つ目のジャージを獲得することができた。素晴らしいことだ。
レースはとてもハードで、スタートからハイペースだった。逃げ集団の中にいて、追いつかれた後にもう一度行ったんだ。
あの逃げ切りではすべてを出し切り、自分を惜しむことはなかった。今日は一日中、目が輝いていたし、スプリントでは自分の脚に任せて走った。
この勝利はとても嬉しい。来年、チャンピオンジャージを誇りを持って着るのが待ちきれないよ。

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time | 
|---|---|---|---|---|
| 1 |  CAVENDISH Mark | Quick-Step Alpha Vinyl Team | 100 | – | 
| 2 |  WATSON Samuel | Equipe continentale Groupama-FDJ | 75 | – | 
| 3 |  RICHARDSON Alexandar | 60 | – | |
| 4 |  TURNER Ben | INEOS Grenadiers | 50 | – | 
| 5 |  BOSTOCK Matthew | WiV SunGod | 40 | – | 
| 6 |  ASKEY Lewis | Groupama – FDJ | 30 | – | 
| 7 |  SWIFT Connor | Team Arkéa Samsic | 20 | – | 
| 8 |  DOULL Owain | EF Education-EasyPost | 10 | – | 
| 9 |  HAYTER Ethan | INEOS Grenadiers | 5 | – | 
 
  
  
  
  

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