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2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ まさかプリモッシュ・ログリッチが~

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Photo credit: Cayetano on VisualHunt.com
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第1週の休息日明けの第10ステージは、最後に登りが待っているコース。

スプリンターが越えられる登りではないので、逃げが決まりそうだ。前半のアタック合戦は凄いことになりそう。

スタート地点では、風が強く吹いているので、ファン攻撃もありそうなステージとなっている。

 

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第10ステージ ロケタス・デ・マル〜リンコン・デ・ラ・ビクトリア 189㎞

第10ステージ photo lavuelta

 

アルダルシア地方の海岸線を走るコース。ルートは主に平坦な道路を西に向かって進む。

ただ、スペイン基準の平坦なので、獲得標高は2.327mにもなる。南海岸に沿ってファンが形成される可能性も高い。

ただ、150kmほど走行して、トレデルマールの中間スプリントを通過すると、ベレスマラガ沿岸道路を出て、アンダルシアの内陸部に入る。

2級山岳の平均勾配は5%となっているが、頂上手前5kmの平均勾配は8%を越えている。実際には、10%が3km続いておりスプリンターが越えられるコースではない。

つまり、スプリンターチームが逃げを追うことはないだろう。

 

  1. スプリントポイント トレデルマール
  2. 2級山岳 プエルトデアルマチャル 10.6km・5.0% ボーナスタイム

 

逃げが成功するには、Team Jumbo-Vismaが見逃してくれるメンバーとなることが条件となりそうだ。

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第10ステージ スタートでの4賞

  • 総合 プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  • ポイント賞   ファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-Quick-Step)
  • 山岳賞 ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain – Victorious)
  • 新人賞 エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

山岳賞は、第9ステージで逃げ切ったダミアーノ・カルーゾに変わっている。

 

30人の逃げ

 

最初の1時間はav49.3kmという猛烈なスピード。だけど、アタック合戦は全く見れず。放送が始まると、もう30人が逃げている状態。

  1. ジョフリー・ブシャール AG2R-Citroen
  2. リリアン・カルメジャーヌ AG2R-Citroen
  3. クレモン・シャンプッサン AG2R-Citroen
  4.  フローリス・デ・ティア Alpecin-Fenix
  5. アレクサンデル・アランブル Astana-Premier Tech
  6. ルイスレオン・サンチェス Astana-Premier Tech
  7. チェザーレ・ベネティティ Bora-Hansgrohe
  8. マキシミリアン・シャフマン Bora-Hansgrohe
  9. ジョナタン・ラストラ Caja Rural – Seguros RGA
  10. フレン・アメスケタ Caja Rural – Seguros RGA
  11. ギヨーム・マルタン Cofidis
  12. ヘスス・エラダ Cofidis
  13. アンドレア・バジオーリ Deceuninck-Quick Step
  14. マウリ・ファンセヴェナント Deceuninck-Quick Step
  15. ローソン・クラドック EF Education-Nippo
  16. イェンス・クークレール EF Education-Nippo
  17. マグナス・コルトニールセン EF Education-Nippo
  18. シャビエル・アスパレン Euskaltel-Euskadi
  19. オリヴィラ・ルガック Groupama-FDJ
  20. ディラン・ファンバーレ Ineos Grenadiers
  21. ジョナタン・ナルバエス Ineos Grenadiers
  22. オドクリスティアン・エイキング Intermarché-Wanty-Gobert
  23. フロリアン・フェルメルシュ Lotto Soudal
  24. ダミアン・ホーゾン BikeExchange
  25. ニック・シュルツ BikeExchange
  26. テイメン・アレンスマン Team DSM
  27. マイケル・ストーラー Team DSM
  28. マーティン・トゥスフェルト Team DSM
  29. ケニー・エリッソンド Trek-Segafredo
  30. ルイ・オリヴィラ UAE
  31. マッティオ・トレンティン UAE

最もタイムが良いはオドクリスティアン・エイキングの9分10秒。ギヨーム・マルタンが9分39秒。これならば逃げても大丈夫だ。

 

集団は、Team Jumbo-Vismaがひくがタイム差ドンドン広がっていく、現在、79.2kmで6分25秒。更に広がりそうだ。逃げ集団は贈り物が貰えそうだ。

 

新城幸也はチームの先頭を走る。

 

ポイント賞のファビオ・ヤコブセンは30人の逃げが決まる前に逃げていた。今日の出番はないが、ご機嫌で投げキッスまでしていたほど。

 

逃げ集団は、人数が多いので順調にタイム差を広げていく。間違いなく、この中からステージ優勝が出る。

 

山岳賞のダミアーノ・カルーゾはメイン集団の最後尾にいる。流石に第9ステージの逃げ切りの疲れがあるのかな。

 

イネオスのディラン・ファンバーレとジョナタン・ナルバエスも積極的に回している。多分、31人もいると引いていないライダーもいるはず。

 

プリモッシュ・ログリッチは、スポーツディレクターのニールマンと話込んでいる。そろそろバーチャルリーダーがかわるタイム差となってきたが、逃げを容認するようだ。

 

さあ、ついにオドクリスティアン・エイキングがバーチャルリーダーに。どこまでTeam Jumbo-Vismaは、ボーナスをくれるだろう。

 

スプリントポイント トレデルマール

先頭から、スプリントポイントを1位通過した、マッティオ・トレンティンと、アレクサンデル・アランブルがアタック!

 

これに2人がジョインして先頭は4人に。

  1.  フローリス・デ・ティア Alpecin-Fenix
  2. アレクサンデル・アランブル Astana-Premier Tech
  3. ヘスス・エラダ Cofidis
  4. マッティオ・トレンティン UAE

 

2級山岳 プエルトデアルマチャル 10.6km・5.0% ボーナスタイム

残り27.8kmでタイム差は、12分42秒に。パーチャルでオドクリスティアン・エイキングが3分12秒リード。ギヨーム・マルタンも29秒のリードで総合2位。

 

先頭の4人は29秒差をつけたが、登りなので後ろに追走集団が見える。クライマーがそろそろ牙をむいてくる頃だ。

 

まずは、登りで4人が追いついてくる。次々と追いついてきそうだ。

 

先頭は フローリス・デ・ティア(Alpecin-Fenix)だが、次々に代わりそうだ。

 

今度は、ルイ・オリヴィラがアタック!

 

ルイ・オリヴィラはプロ初勝利に向けて爆走するが、後ろからケニー・エリッソンドが8秒差で追っている。

 

画面が切り替わると、もうケニー・エリッソンドがルイ・オリヴィラを抜いてトップに。

 

だが、後続が追いついて先頭集団が出来上がりそうだ。

 

追いついてきたマイケル・ストーラーがアタック。ブエルタ2勝目を狙っている。

 

メイン集団は、モビスターとイネオスが引き始める。流石にこのタイム差はいけないだろう。

 

先頭のマイケル・ストーラーを追う追走は7人。更に絞られそうだ。

バーチャルリーダーのオドクリスティアン・エイキングもいる。間違いなく、今日でマイヨ・ロホ獲得だ。

 

ギヨーム・マルタンは、バーチャルリーダーのオドクリスティアン・エイキングをマーク。

 

マイケル・ストーラーは、後続に36秒のタイム差をつける。下りで追いつかれない為にも、もっと稼いでおきたい。

 

ギヨーム・マルタンが頂上手前1kmからアタックをかけて、振り切ろうするが皆離れない。追走は8人。

  1. ジョフリー・ブシャール AG2R-Citroen
  2. クレモン・シャンプッサン AG2R-Citroen
  3. ギヨーム・マルタン Cofidis
  4. マウリ・ファンセヴェナント Deceuninck-Quick Step
  5. ディラン・ファンバーレ Ineos Grenadiers
  6. オドクリスティアン・エイキング Intermarché-Wanty-Gobert
  7. ニック・シュルツ BikeExchange
  8. ケニー・エリッソンド Trek-Segafredo

 

追走集団も2級山岳を越える。あとは下りだけだ。

 

なんと、ここでリチャル・カラパスが引く集団からプリモッシュ・ログリッチがアタック!

 

なんと誰も、プリモッシュ・ログリッチについていけない。

 

プリモッシュ・ログリッチを追走するのは、エンリク・マス、ミゲルアンヘル・ロペス、セップ・クス、ジャック・ヘイグだけ。イネオスは全滅だ。

 

マイケル・ストーラーは、残り7.7kmで51秒も後続にタイム差をつけた。これはブエルタ2勝目は間違いない。

 

ログリッチは、後続を引き離し始めた。すでに20秒のタイム差を稼ぎ出す。頂上までには更にタイム差を広げそうだ。

 

先頭のマイケル・ストーラーを追うのは3人。

  1. クレモン・シャンプッサン AG2R-Citroen
  2. マウリ・ファンセヴェナント Deceuninck-Quick Step
  3. オドクリスティアン・エイキング Intermarché-Wanty-Gobert

 

マイケル・ストーラーは、残り2.3kmで21秒まで迫られる。

 

あ~、ここでプリモッシュ・ログリッチがカーブで落車してしまう。

 

 

ログリッチは、チェーンをはめて再び走りだす。大きなケガはないようだ。

 

 

ログリッチは、後続の3人に追いつかれてしまう。プリモッシュ・ログリッチのアタックは帳消しだ。

 

もう、ログリッチは後ろについて下るだけだ。大きなケガはないようだが、擦過傷と打撲はあるだろう。

 

マイケル・ストーラーは、無事に逃げ切り。ゴール前では、何度も後ろを振り向いて確認。マイケル・ストーラーは、第7ステージに続いてブエルタ2勝目だ。

これで来シーズンはFDJに移籍させるのだから、Team DSMはよほどチーム予算に困っているとしか思えない。

ステージ5位で帰ってきたオドクリスティアン・エイキングがマイヨ・ロホに。

Intermarché-Wanty-Gobertは、レイン・タラマエに続いて、二人目のマイヨ・ロホ獲得となった。これは凄いことだ。

オドクリスティアン・エイキングは、ノルウェー出身の26歳。2016、2017年とFDJで走っていたが、2018年からWanty – Groupe Gobertに移籍。

これまでプロ通算3勝をあげている。ギヨーム・マルタンに対して58秒。プリモッシュ・ログリッチに対して、2分17秒のタイム差があるが明日のステージで守れるかはわからない。

プリモッシュ・ログリッチは、登りであればいつでも仕掛けてくるので明日のゴールの登りで、しっかりとついていかないといけない。

だが、激坂が待っているので……。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第10ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 STORER Michael
Team DSM 100 80 4:09:21
2
 VANSEVENANT Mauri
Deceuninck – Quick Step 40 50 0:22
3
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 20 35 ,,
4
 VAN BAARLE Dylan
INEOS Grenadiers 12 25 ,,
5
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 4 18 ,,
6
 NARVÁEZ Jhonatan
INEOS Grenadiers   15 0:51
7
 SCHULTZ Nick
Team BikeExchange   12 ,,
8
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team   10 ,,
9
 CALMEJANE Lilian
AG2R Citroën Team   8 ,,
10
 ELISSONDE Kenny
Trek – Segafredo   6 ,,
11
 AMEZQUETA Julen
Caja Rural – Seguros RGA   5 ,,
12
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   4 ,,
13
 TRENTIN Matteo
UAE-Team Emirates   3 1:32
14
 DE TIER Floris
Alpecin-Fenix   2 ,,
15
 LE GAC Olivier
Groupama – FDJ   1 2:20
16
 LASTRA Jonathan
Caja Rural – Seguros RGA     3:00
17
 HOWSON Damien
Team BikeExchange     3:02
18
 BAGIOLI Andrea
Deceuninck – Quick Step     ,,
19
 HERRADA Jesús
Cofidis, Solutions Crédits     ,,
20
 OLIVEIRA Rui
UAE-Team Emirates     3:16

逃げのメンバーがほとんど逃げ切りという大盤振る舞い。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 19 ▲18
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 20 38:37:46
2 20 ▲18
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   0:58
3 1 ▼2
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma   2:17
4 2 ▼2
 MAS Enric
Movistar Team   2:45
5 3 ▼2
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team   3:38
6 4 ▼2
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious   3:59
7 5 ▼2
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   4:46
8 8
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma   4:57
9 6 ▼3
 YATES Adam
INEOS Grenadiers   5:01
10 9 ▼1
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   5:42

オドクリスティアン・エイキングは、生涯最大の大きなプレゼントを貰った。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step     180
2 2
 PHILIPSEN Jasper
Alpecin-Fenix     164
3 3
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ     74
4 4
 DAINESE Alberto
Team DSM     73
5 5
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     71
6 6
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange     70
7 7
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     67
8 9 ▲1
 CALMEJANE Lilian
AG2R Citroën Team     59
9 22 ▲13
 TRENTIN Matteo
UAE-Team Emirates     54

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     28
2 2
 BARDET Romain
Team DSM     22
3 5 ▲2
 STORER Michael
Team DSM     17
4 3 ▼1
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers     16
5 4 ▼1
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     15
6 6
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     12
7 8 ▲1
 ELISSONDE Kenny
Trek – Segafredo     11
8 7 ▼1
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     10
9 9
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma     9
10 10
 MAS Enric
Movistar Team     7

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers 38:42:32
2 2
 VLASOV Aleksandr
Astana – Premier Tech 1:26
3 3
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 2:08
4 4
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 4:37
5 5
 ROCHAS Rémy
Cofidis, Solutions Crédits 16:54
6 8 ▲2
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 19:10
7 11 ▲4
 STORER Michael
Team DSM 29:31
8 6 ▼2
 CRAS Steff
Lotto Soudal 31:54
9 7 ▼2
 PADUN Mark
Bahrain – Victorious 37:09
10 9 ▼1
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 38:29

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