UAEツアーもいよいよ大詰めで、今大会のクイーンステージを迎える。
最後に現れるジュベルジャイスの長い登りは、2019年に登場。この時にはプリモッシュ・ログリッチがライバルを蹴散らかして勝利し、総合優勝を決めている。
総合の行方は、タデイ・ポガチャル、アダム・イェーツ、ジョアン・アルメイダの3人に絞られそうだが、アルメイダは逆転を狙うのか、それとも表彰台をキープできるのか。
セップ・クスがアシストに回れば、クリス・ハーパーが総合で逆転することも可能だが、果たしてアタックはあるだろうか?
Stage 5»Fujairah Marine Club›Jebel Jais(170k)
フジャイラでのスタート後、アラビア半島の北部を横断する。ジュベル・ハフィートのステージと異なり、スタートから上昇。
なんと、最初のスプリントポイントは499mの標高の場所にある。その後、2度目のスプリントポイントを通過すると、UAE2回目の登りゴールとなるジュベルジャイスへと突入する。
オマーンとの国境からそれほど遠くないジュベルジャイスの登りは、登坂距離が21.5kmにも及び、平均勾配は5.4%となっている。最大勾配はラスト2kmで9%となる。
その後も7%の勾配が続くので、ここで決着がつくだろう。
ライダーは、ジュベルジャイスの頂上までレースをするのではなく、1,491メートルの高さでフニッシュとなる。
ステートの様子だけど、先導車はベンツなのかな? さすがはUAE。
ニュートラルでのフィリッポ・ガンナ。コフィディスのファビオ・サバティーニと話していたが、カメラに気が付くとにニッコリと手を振っている。
ジロの最終ステージが個人タイムトライヤルと発表されて、本人は嬉しいのではないかな。自分のホームグラウンドで勝利を上げることが出来るのだから、こんなに良い最終日はない。
カレブ・ユアンはいつもの最後尾でゆっくと走っている。バナナをポケットに入れている。今日は、とにかく足を使わずに走ることだけだ。残りのステージで勝利はあるのか?
クリス・フルームはエースのベン・ヘルマンスをアシストして、どこまで最後は残れるだろう。
レースは何故か、一旦止まってからリアルスタート。
スタートから飛び出した、フンソワ・ビダール(AG2R Citroën Team)にジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka ASSOS)がジョイン。ニッツォーロは1回目のスプリントポイントを狙っているのかな。
さらに、3人が加わって決まりかなと思ったら、8秒ほどのリードですぐに吸収された。
今度は、フランク・マティアス(AG2R Citroën Team)のアタックに、ジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka ASSOS)がまたも反応。どうしてもニッツォーロは今日逃げたいのだろう。二人ならば逃がして貰えるではないかな。
逃げは容認されて、集団はのんびり。カレブ・ユアンとサム・ベネットは何か喋りながら走っている。
順調に逃げていた二人だけど、3分までタイム差が開いたところで、ジャコモ・ニッツォーロが逃げるのをやめてしまった。最後に、一言交わして手を出して外れる。
フランク・マティアスは、カメラに向かって、「いや~、一人で走れってニッツォーロに言われちゃったよ~。」と喋っている。ここから一人はキツイわ。
フランク・マティアスは全く悲壮感なし。カメラマンと話したり、先導車と話したり笑顔で走っている。逃げ切りなんて考えなくて良いので、楽しく走っている感じ。
後ろが迫ってくる中、のんびりとトイレ休憩もしている。逃げてるライダーがトイレ休憩するのを初めてみたけど。
スプリントポイント2位通過は、ディビット・デッカー。
UAEのダヴィデ・フォルモロがパンク。彼はリムブレーキを使用している。今日は山岳があるからタデイ・ポガチャルもリムブレーキだ。
逆にスプリンターのフェルナンド・ガビリアらはディスクブレーキで走っている。
フランク・マティアスには、ようやく後ろから援軍がやってきた。これからは少し楽が出来そうだ。
9人の逃げに
逃げには、LOTOから二人。トーマス・デヘントに、ロジャー・クルーゲ。それにアレックス・ダウセットも加わっている。注目は、アスタナのアレクセイ・ルチェンコだ。エース自らが逃げにのるなんて。
これは結構逃げれそうだ。
Mathias Frank (Zwi)
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AG2R-Citroën Team
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Larry Warbasse (VS)
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AG2R-Citroën Team
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Omer Goldstein (Isr)
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Israel Start-Up Nation
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Thomas De Gendt
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Lotto-Soudal
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Roger Kluge (Dui)
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Lotto-Soudal
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Kevin Colleoni (Ita)
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Team BikeExchange
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Lasse Norman Hansen (Den)
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Team Qhubeka Assos
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Alex Dowsett (GBr)
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Israel Start-Up Nation
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集団はイネオスがルーク・ロウとアンドレイ・アマドールの二人を出して追っている。その後ろはDeceuninck – Quick Step、EF Education – Nippo、UAEと続く。
カレブ・ユアンは、スタート前からポケットに入れていたバナナをようやく食べる。これで、もうゴールまで何も食べなくて良いのかな。
アンドレイ・アマドールは長くTTポジションで走っている。今は2対9で走っており、2分前後で抑えて走るのが仕事だ。
残り43kmでトーマス・デヘントが行った~! 一人でアタックだ。
と、思ったらスプリントポイントを取りに行っただけだった。
集団は、ガンナが引き始める。ここからタイムが縮まっていくはずだ。最後の登りまであと7km。
さあ、先頭は登りにはいりトーマス・デヘントがペースを上げる。のこり22kmだ。
さらに、トーマス・デヘントがペースを上げると先頭集団は崩壊。一気に先頭は少なくなる。
先頭は5人となる。
集団は登りに入りイネオスが引き始める。先頭はイバン・ソーサ。後方はスプリンターから切れていっている。
ポイント賞ジャージのディビット・デッカーも切れてしまう。
先頭は、アレクセイ・ルチェンコのアタックによって崩壊。トーマス・デヘントは2番手となった。
カザフスタンチャンピオンのアレクセイ・ルチェンコは逃げ切りを狙うが、残り15kmで1分30秒しかない。これは厳しいか。
トーマス・デヘントも集団に飲み込まれる。これで先頭はアレクセイ・ルチェンコだけとなる。
イバン・ソーサが切れて、イネオスのアシストはブランド・リベラとダニエル・マルティネスの二人となる。こんなに早くから引いていてはアダム・イェーツは丸裸になってしまうけどいいのか。
画面右端にはクリス・フルームの姿がまだ見える。今回リーダー役のベン・ヘルマンスを引いている。
セップ・クスは、チームメイトのクリス・ハーバーの隣にしっかりといる。どこで、二人が動くだろうか。
ラスト5キロを切って54秒。どうだろう。ゴールまで届くか?
おっと、BORAがアタックをかける。だが、ダニエル・マルティネスがすぐにチェックにはいり先頭に出る。
あ~、今のBORAのアタックでクリス・フルームがついに集団から遅れてしまう。ラスト3.8kmまで粘ったのだけど。
ラスト3.1kmでニバリがアタックだ。これはアレクセイ・ルチェンコに追いつくかもしれない。だが、ニバリはワウト・プールスらに追いつかれてしまう。
ラスト1.6kmで集団から、アルメイダが凄い勢いでアタックをかける。これをセップ・クスが追う。
アルメイダは前を行く、ニバリのグループを一気に吸収。これで、一旦集団は落ち着く。
集団がお見合いになった瞬間に、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタックをかける!
これは決まりそうだ。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、前を走るアレクセイ・ルチェンコに追いつきそうだ。アレクセイ・ルチェンコはゴールまで800mだが捕まりそうだ。
追いついたヨナス・ヴィンゲゴーはルチェンコを振り切るためにアタック!
流石にこれまで逃げてきたアレクセイ・ルチェンコに追いすがる足はなかった。
ヨナス・ヴィンゲゴーは感極まって泣きそうになりながらゴールで2度腕を上げる!
ワールドツアーでの勝利は2019年のツール・ド・ポローニュ以来だ。24歳のクライマーが勝利した。
ヨナス・ヴィンゲゴーは
攻撃のタイミングをうまくとったと思う。それはしばらく沈黙したので、攻撃しようとした。最後の1キロでルチェンコが私の前にいるのを見た。彼は私を抑えるために最後の努力をしたが、幸運にも彼を捕まえてスプリントで彼を倒すことができた。
今シーズンもっと勝つことができるといいが、プリモシュ・ログリッチも助けたい。彼は素晴らしいライダーであり、どこにでも乗ればとにかくリーダーになる。
最後には、追い上げてきたタデイ・ポガチャルがアダム・イェーツをギリギリでかわして2位でゴール。
これで総合優勝はタデイ・ポガチャルで決まりだろう。アダム・イェーツもあれだけマークされていたら、アタックのかけようもない。最後の2位争いでも凄い勢いで追い込まれており、わずかなタイムでも許して貰えないようだ。
リザルト
第5ステージリザルト
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | VINGEGAARD Jonas | Team Jumbo-Visma | 4:19:08 |
2 | POGAČAR Tadej | UAE-Team Emirates | 0:03 |
3 | YATES Adam | INEOS Grenadiers | ,, |
4 | HIGUITA Sergio | EF Education – Nippo | 0:05 |
5 | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | 0:06 |
6 | SCHULTZ Nick | Team BikeExchange | ,, |
7 | KUSS Sepp | Team Jumbo-Visma | 0:08 |
8 | POELS Wout | Bahrain – Victorious | ,, |
9 | HERMANS Ben | Israel Start-Up Nation | ,, |
10 | BOUCHARD Geoffrey | AG2R Citroën Team | ,, |
総合
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – | POGAČAR Tadej | UAE-Team Emirates | 17:09:26 |
2 | 2 | – | YATES Adam | INEOS Grenadiers | 0:45 |
3 | 3 | – | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | 1:12 |
4 | 4 | – | HARPER Chris | Team Jumbo-Visma | 1:54 |
5 | 5 | – | POWLESS Neilson | EF Education – Nippo | 1:56 |
6 | 6 | – | SKJELMOSE JENSEN Mattias | Trek – Segafredo | 2:47 |
7 | 8 | ▲1 | CARUSO Damiano | Bahrain – Victorious | 2:49 |
8 | 7 | ▼1 | CATTANEO Mattia | Deceuninck – Quick Step | 4:03 |
9 | 9 | – | FERNÁNDEZ Rubén | Cofidis, Solutions Crédits | 4:23 |
10 | 10 | – | MASNADA Fausto | Deceuninck – Quick Step | 6:40 |
ポイント賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ▲1 | POGAČAR Tadej | UAE-Team Emirates | 55 |
2 | 1 | ▼1 | DEKKER David | Team Jumbo-Visma | 48 |
3 | 3 | – | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | 35 |
4 | 8 | ▲4 | YATES Adam | INEOS Grenadiers | 28 |
5 | 4 | ▼1 | GANNA Filippo | INEOS Grenadiers | 21 |
6 | 11 | ▲5 | HIGUITA Sergio | EF Education – Nippo | 21 |
7 | ▼7 | VINGEGAARD Jonas | Team Jumbo-Visma | 20 | |
8 | 5 | ▼3 | BENNETT Sam | Deceuninck – Quick Step | 20 |
9 | 15 | ▲6 | DE GENDT Thomas | Lotto Soudal | 18 |
10 | 6 | ▼4 | MØRKØV Michael | Deceuninck – Quick Step | 18 |
ポイント賞は、ステージ2位となったタデイ・ポガチャルがまたもトップに返り咲き。
ヤングライダー賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – | POGAČAR Tadej | UAE-Team Emirates | 17:09:26 |
2 | 2 | – | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | 1:12 |
3 | 3 | – | POWLESS Neilson | EF Education – Nippo | 1:56 |
4 | 4 | – | SKJELMOSE JENSEN Mattias | Trek – Segafredo | 2:47 |
5 | 5 | – | HIGUITA Sergio | EF Education – Nippo | 9:57 |
6 | 7 | ▲1 | STORK Florian | Team DSM | 10:32 |
7 | 6 | ▼1 | VANHOUCKE Harm | Lotto Soudal | 10:48 |
8 | 8 | – | DE BOD Stefan | Astana – Premier Tech | 12:44 |
9 | 11 | ▲2 | MÄDER Gino | Bahrain – Victorious | 13:24 |
10 | 10 | – | BATTISTELLA Samuele | Astana – Premier Tech | 14:12 |
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