ロードバイクの情報を発信しています!

2021ツアー・オブ・ブリテン第7ステージ スプリンターステージがまさかの結末に

海外情報
Photo credit: vinz_ro on Visualhunt.com
この記事は約16分で読めます。

第6ステージでは、ワウト・ファンアールトがハットトリックを達成。自ら仕掛けて、先頭集団を作り出し、最後はアシストもない状態で登りスプリントも制してしまう。

世界選手権でライバルとなるジュリアン・アラフィリップよりも一歩先を進んでいる感じだ。

第7ステージは、久々にバンチスプリントになりそうだけど、前日のステージでマーク・カヴェンディシュは逃げており、スプリントの参加は難しい。

最後のスプリントでは、ボーナスタイムを稼ぎたいワウト・ファンアールトがゴールを狙ってくるだろう。

 

スポンサーリンク

第7ステージ ホーイック~エジンバラ 194.8km

第7ステージ photo tourofbritain.com/

 

3か所の山岳ポイントがあるが、登坂距離は長くない。丘陵ステージだ。英国のコースは、まさに丘陵というのが相応しい景色だ。

リーダーチームのイネオスは、今日も逃げを完全に抑え込むはず。

 

  1. 3級山岳 ベリーブッシュ   2.6km・4.2%
  2. スプリントポイント   イナーリーセン
  3. 2級山岳  ストウヒル   3.5km・4.9%
  4. スプリントポイント  ローダー ボーナスタイム
  5. スプリントポイント   ダンズ 
  6. 2級山岳   ワンサイドリグ   3.8km・4.4%

 

ゴールもフラットなので、生き残ったスプリンターによる競演が見られることだろう。

 

6人の逃げ

リーダーのイーサン・ヘイターは、前日のステージでは限界に達していたと。カルロス・ロドリゲスがいなかったら、スプリントには参加出来ていなかったと言っている。

今日も、ワウト・ファンアールトの攻撃があるかもしれないが、防ぎきれるかな。

 

スタートからアタックが掛かり続ける。だが、逃げは中々確定しない。イブ・ランバールトもアタック合戦に参加していた。

 

Team Jumbo-Vismaのパスカル・エーンクホーンや、ダヴィデ・バッレリーニらが少しギャップを作る。

 

一旦8人が逃げていたが、すくにメンバーがかわる。

 

登りでモビスターのマッテオ・ヨルゲンソンがギャップを作る。

 

先頭がスパートをかけた所でマッテオ・ヨルゲンソンがアタック。

 

パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma)がマッテオ・ヨルゲンソンによくやったとねぎらいをかける。

Caja Rural – Seguros RGAの ニコラウ・ジョエルは、総合20位で3分42秒しか遅れてなかった。タイム差が少ないと逃がせて貰えないので、追い落とした訳だ。

前日のステージでマーク・カヴェンディシュが見せた技と一緒だ。

 

決定したメンバーには、ウルフパックから二人が乗っている。これは良いメンバーだ。

  1. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step)
  2. イヴ・ランパールト(Deceuninck – Quick Step)
  3. パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma)
  4. マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team)
  5. ギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)
  6. ブレビンス・クリストファー(Trinity Racing)

この後、カメラの調子が悪いのが放送が途切れる。

 

3級山岳 ベリーブッシュ   2.6km・4.2%

ようやく、放送が再開。

 

3級山岳は争うことなく通過。

  1. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step) 4ポイント
  2. イヴ・ランパールト(Deceuninck – Quick Step) 3ポイント
  3. マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team) 2ポイント
  4. パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma) 1ポイント

 

集団は、イネオスが引く。まずはリッチー・ポート。

 

タイム差は、9分まで広がる。まあ、まだ160kmもあるので問題ない。

 

パスカル・エーンクホーンがアタックをかけて、少し割れる。だが、すぐに戻る。

 

スプリントポイント   イナーリーセン

1回目のスプリントポイントを通過。

  1. マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team) 3ポイント
  2. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step) 2ポイント
  3. パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma) 1ポイント

 

2級山岳  ストウヒル   3.5km・4.9%

8%勾配の部分では時速11km/hに。

2級山岳通過順位は

  1. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step) 6ポイント
  2. ギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)   5ポイント
  3. イヴ・ランパールト(Deceuninck – Quick Step) 4ポイント
  4. ブレビンス・クリストファー(Trinity Racing) 3ポイント
  5. パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma) 2ポイント
  6. マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team)  1ポイント

 

集団は、リッチー・ポート先頭で越えていく。

 

トイレしていた、パスカル・エーンクホーンが先頭に復帰中。タイム差は7分17秒。

 

スプリントポイント  ローダー ボーナスタイム

2回目のスプリントポイントを通過。

  1. ギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)   3ポイント 3秒
  2. イヴ・ランパールト(Deceuninck – Quick Step) 2ポイント 2秒
  3. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step) 1ポイント 1秒

 

イーサン・ヘイターはチームメイトに守られている。残り78.3kmでタイム差は7分47秒。そろそろ詰めないとスプリントには持ち込めない。イネオスとしては逃げ切られても問題はないけど。

他のチームの協力は得られるかな。

 

スプリントポイント   ダンズ

3回目のスプリントポイントを先頭集団が通過。

  1. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step) 3ポイント
  2. パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma) 2ポイント
  3. ブレビンス・クリストファー(Trinity Racing)  1ポイント

 

イネオスは、オウェイン・ドゥールとリッチー・ポートの二人で引いている。

タイム差は70kmを切って8分4秒差。本格的に追う気がないので、他のチームが引かないとスプリントには持ち込めない。

 

英国はまたもパラパラと雨が降ってくる。逃げも最後の2級山岳を越えると逃げ切りの可能性も出てくる。このメンバーだとイヴ・ランパールトが最後にアタックをかけて抜け出しそうだけど。

 

2級山岳   ワンサイドリグ   3.8km・4.4%

先頭は最後の2級山岳を登り始める。

 

ミハウ・クフィアトコフスキが先頭交代に加わり始めて、一気にタイム差が縮まってくる。すでに6分3秒まで縮めた。

 

イネオスの後ろには、ジュリアン・アラフィリップの姿も見える。ただ、チームメイトが二人逃げているので、先頭に出ることはない。

 

頂上が見えていると、力は入りやすかも。あと少しで2級山岳クリアーだ。

 

2級山岳クリアーだ。

  1. ギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling) 6ポイント
  2. イヴ・ランパールト(Deceuninck – Quick Step)  5ポイント
  3. ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step) 4ポイント
  4. ブレビンス・クリストファー(Trinity Racing) 3ポイント
  5. パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma) 2ポイント
  6. マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team)  1ポイント

 

イネオスのメンバーは集団先頭を占めているけど、イーサン・ヘイターはかなり後ろにいる。トラックレーサーには山岳はキツイ。

 

逃げ集団がギアを上げている。下り基調なのでスピードも乗りやすい。5分を切るタイムから再び5分30秒まで戻している。

 

追いつかないと判断したのか、Alpecin-Fenixが牽引に加わる。

 

ジミー・ヤンセンスとアレクサンダー・リチャードソンの二人が引くがタイム差は中々縮まらない。

 

すでに残り28.1kmになった。それでもタイム差は5分15秒もある。これは逃げ切りだ。

 

Alpecin-Fenixに、Caja Rural – Seguros RGAも牽引に加わるが時すでに遅しだろう。

 

スイスチャンピオンの、シルヴァン・ディリエも牽引に加わる。ただ、相手はワールドチームが4人いる。最もタイムが良いのは、マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team)の5分6秒。

 

Israel Start-Up Nationも二人牽引に加わる。だが、ゴールでは2分くらい遅れそうだ。

 

登りで先頭から、ブレビンス・クリストファー(Trinity Racing)が切れる。

 

先頭は逃げ切りモードだ。コンチネンタルチームで良く頑張った。

 

残り20kmを切った。どこで、イヴ・ランパールトはアタックをかけるのか。ゴールまでいけば、ダヴィデ・バッレリーニがスプリントではピカ一だ。どちらにしても、二人いるウルフパックが有利だ。

 

まずは、イヴ・ランパールトがアタックをかける。これは不発。

 

逃げていた、ブレビンス・クリストファー(Trinity Racing)が集団に吸収される。

 

残り11.7km。まだ、本気アタックはかからない。このままゴールまで行くのか。

 

登りで、少年がアタックをかけてプロをちぎっていく。しばらくヘリが上空からこの様子を見せてくれた。

 

登りを平行して頑張って走っていた少年に、パスカル・エーンクホーン(Team Jumbo-Visma) がボトルをプレゼント。

 

凄く速い少年だった。頑張った甲斐があったね。きっと、この子はプロになるな。

 

今度は、マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team) がアタックをかけるが決まらない。

 

ここで、イヴ・ランパールトがアタックだ。

 

マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team) がなんとか追いつく。

 

先頭は二人。

 

後続は、ギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)が追いつくためにスパート。ダヴィデ・バッレリーニは、パスカル・エーンクホーンをマーク。

 

なんと、先頭にギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)が先頭二人に追いつく。

 

3人の争いだ。だが、ダヴィデ・バッレリーニを待ちたいイヴ・ランバールトは積極的には引かない。スプリントならば、ダディテ・バッレリーニがいたほうがいい。

  1. イヴ・ランパールト(Deceuninck – Quick Step)
  2. マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar Team)
  3. ギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)

 

マッテオ・ヨルゲンソンが反対車線に出てアタック。

 

だが、イヴ・ランパールトがすぐに追いつく。

 

残り2kmからは、ずっとギブソン・マチュー(Ribble Weldtite Pro Cycling)が引かされる。これは仕方ない。

 

ゴール手前まで、この並びだ。

 

カーブを曲がって、残り200mからイヴ・ランパールトが満を持してスプリント開始。

 

イヴ・ランパールトの加速が凄い!

 

イヴ・ランパールトがスプリント勝利だ~!

まさか、このスプリンターステージで逃げ切りとなるとは。イブ・ランパールトは、べルギー選手権個人タイムトライヤルで、レムコ・エヴェネプールを破っており、この優勝で今シーズン2勝目だ。

イヴ・ランバールトは、デンマークツアーの2日目に子供が生まれたために自宅に帰っている。

 

ゴールのボースば、指をくわえてから、手をお腹に持っていって頑張った奥さんのことも表現していた。

イヴ・ランパールトは、

風が強く、道路が狭く、上り坂があり、1メートルも平坦ではない、ハードで長いライドだった。

しかし、私たちはフロントでうまく協力し、ダヴィデ・バッレリーニが一緒にいたことは大きなアドバンテージだった。私がここでそれを終えることができたのも彼のおかげだ。

複数の選手に目を光らせなければならないのは簡単ではないが、落ち着いてフィニッシュから200mのところからスプリントを始めた。足にはまだ十分な力があると感じた。

これは特別な勝利だ。私は勝利がパイプラインにあることを知っていた。

この後は、世界選手権でワウト・ファンアールトを助けることになる。最後は、パリ~ルーベだ。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第7ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 LAMPAERT Yves
Deceuninck – Quick Step 20 30 4:39:09
2
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 10 18 ,,
3
 GIBSON Matthew
Ribble Weldtite Pro Cycling 5 12 ,,
4
 BALLERINI Davide
Deceuninck – Quick Step   7 0:35
5
 EENKHOORN Pascal
Team Jumbo-Visma   4 0:41
6
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers   3 1:51
7
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma   2 ,,
8
 KANTER Max
Team DSM   1 ,,
9
 DENNIS Rohan
INEOS Grenadiers     ,,
10
 SBARAGLI Kristian
Alpecin-Fenix     ,,

集団は、イーサン・ヘイターがトップでゴール。リーダージャージをしっかりとキープ。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers 5 27:34:32
2 2
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma   0:04
3 3
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step   0:21
4 4
 HONORÉ Mikkel Frølich
Deceuninck – Quick Step   0:35
5 6 ▲1
 DENNIS Rohan
INEOS Grenadiers   1:08
6 8 ▲2
 SBARAGLI Kristian
Alpecin-Fenix   1:37
7 10 ▲3
 RODRIGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers   2:01
8 11 ▲3
 SERRANO Gonzalo
Movistar Team   2:02
9 14 ▲5
 SHAW James
Ribble Weldtite Pro Cycling   2:10
10 9 ▼1
 DONOVAN Mark
Team DSM   2:17
11 13 ▲2
 ROCHE Nicolas
Team DSM   2:31
12 16 ▲4
 SWIFT Connor
Team Arkéa Samsic   2:36
13 15 ▲2
 BOUET Maxime
Team Arkéa Samsic   2:46
14 26 ▲12
 JORGENSON Matteo
Movistar Team   3:06
15 17 ▲2
 MANNION Gavin
Rally Cycling   3:11

総合の決着は、明日のスプリントで決まりそうだ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers 76
2 2
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 58
3 3
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma 54
4 5 ▲1
 SERRANO Gonzalo
Movistar Team 35
5 7 ▲2
 SBARAGLI Kristian
Alpecin-Fenix 34
6 4 ▼2
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation 33
7 6 ▼1
 HONORÉ Mikkel Frølich
Deceuninck – Quick Step 32
8 21 ▲13
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 23
9 8 ▼1
 TOWNSEND Rory
Canyon dhb SunGod 21
10 9 ▼1
 SHAW James
Ribble Weldtite Pro Cycling 20

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 SCOTT Jacob
Canyon dhb SunGod 66
2 2
 TOWNSEND Rory
Canyon dhb SunGod 30
3 3
 SESSLER Nícolas
Global 6 Cycling 28
4 4
 BENNETT George
Team Jumbo-Visma 24
5 5
 DECLERCQ Tim
Deceuninck – Quick Step 22
6 6
 JOYCE Colin
Rally Cycling 19
7 7
 JANSSENS Jimmy
Alpecin-Fenix 19
8 8
 MCLAY Daniel
Team Arkéa Samsic 18
9 9
 CARPENTER Robin
Rally Cycling 16
10  
 BALLERINI Davide
Deceuninck – Quick Step 15

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました