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ティレーノ〜アドリアティコ第4ステージ クイーンステージを制したライダーは誰だ?

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Photo by Chavdar Lungov from Pexels
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ティレーノ〜アドリアティコはクイーンステージを迎える。

第3ステージのゴール手前3kmの落車では、イネオスのエガン・ベルナル、ゲラント・トーマス、パヴェル・シヴァコフが巻き込まれてしまった。

  • パヴェル・シヴァコフ20秒  4位→26位   トップと37秒差
  • エガン・ベルナル18秒  15位→26位  38秒差
  • ゲラント・トーマス19秒  13位→28位 39秒差

ゴールから3km以内ではなかったので、集団のタイムとはなっていない。かなりのタイム差なので、これを逆転するのは難しいだろう。

今日はイネオスが攻撃するだろうし、タデイ・ポガチャルも何かやってみようとコメントしているので、動いてくるはず。

ワウト・ファンアールトは、ポガチャルまで20秒。リードを守れるだろうか?

 

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第4ステージ テルニ~プラティ・ディ・ティヴォ 148㎞

第4ステージ コースマップ photo tirrenoadriatico

 

スタートのピストルは、第二次世界大戦で大爆撃された鉄鋼都市テルニで鳴り響くが、現在は美しく修復されている。

距離は148kmと長くはないが、平坦部分は全くない。

 

ゴールプロフィール photo procyclingstats.com

ゴールは、スキーリゾート、プラティ・ディ・ティヴォ。ここは2012年と2013年にもクイーンステージとなった舞台だ。

登坂距離は14.7kmで、平均勾配は7%となっており、総合の決着はここで決まる。エガン・ベルナルがどこまで登りも走れるのか注目ですね。

 

逃げは5人

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

今日の最後の登りで爆発しそうなタデイ・ポガチャル。

 

ここのところ調子の良いエガン・ベルナルだが、背中や腰の痛みが全くない訳ではないのだろうから、今日の山岳でどれくらい走れるのかは興味津々だ。

 

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

リアルスタート直後から逃げ始める。逃げのメンバーは、すぐに5人まで人数を増やした。

 

5人は最大9分までタイム差を与えられた。

  1. BAIS Mattia(Androni Giocattoli – SidermecO
  2. CANOLA Marco(Gazprom – RusVelo)
  3. THOMAS Benjamin(Groupama – FDJ)
  4. WÜRTZ SCHMIDT Mads(Israel Start-Up Nation)
  5. VINJEBO Emil(Team Qhubeka ASSOS)

 

集団先頭はフェルナンド・ガビリアがタデイ・ポガチャルのために引いている。フェルナンド・ガビリアは、今日はスプリントはないのでお仕事終了したら、グルペットでゴールだろう。

 

ワウト・ファンアールトのためにユンボ・ヴィズマは全員で牽引。

 

逃げは3人となったが、ラスト22kmで4分46秒もある。このままいけば逃げ切れそうだがどうかな。

 

最後の登りに入って、先頭集団からバンジャマン・トバ(Groupama – FDJ)がアタックをかける。

 

 

だが、後ろからマッズ・ウルスシュミット(Israel Start-Up Nation)が追いつく。

 

イネオスが引く集団からジュリオ・チッコーネ(Trek – Segafredo)がアタックをかける。

 

マッズ・ウルスシュミット(Israel Start-Up Nation)は単独となって、10kmのゲートを先頭でくぐる。

3分のタイム差を保ってゴールまで走れるかな。

 

ジュリオ・チッコーネは、イネオスのフィリッポ・ガンナが引くトレインにつかまる。

 

イネオスのメンバーが一人ずつ引いていく。最後尾はゲラント・トーマスがいるが、ベルナルとどちらが最後に勝負をかけるのか。

 

残り7.8kmでベルナルがアタックだ。すぐにタデイ・ポガチャルがチェックにはいる。

 

ベルナルはすぐに後続に捕まってしまう。

 

ワウト・ファンアールトも上がってきたところで、今度はゲラント・トーマスがアタックだ。

 

ゲラント・トーマスは前を走っていた、バンジャマン・トバ(Groupama – FDJ)を抜いていく。どこまでGはいけるかな。

 

集団からタデイ・ポガチャルがアタックをかける。ナイロ・キンタナが追走するが追いつかない。

 

タデイ・ポガチャルは、あっという間にゲラント・トーマスをとらえた。トーマスは後ろに張り付こうとするが~。

 

先頭走っていたマッズ・ウルスシュミット(Israel Start-Up Nation)はラスト5.1kmで抜かれていく。

 

タデイ・ポガチャルは、あっという間にゲラント・トーマスを置いていってしまった。

 

ゲラント・トーマスは、ワウト・ファンアールトが引く集団まで戻る。

 

だが、今度はエガン・ベルナルが2度目のアタックをかける。

 

ベルナルのアタックには、サイモン・イェーツとミケル・ランダがジョインする。

 

エガン・ベルナルに追いついた、サイモン・イエーツ(Team BikeExchange)が今度はアタックだ。

 

先頭のタデイ・ポガチャルは後ろを気にしている。すでに視界にはサイモン・イエーツの姿が見えているはずだ。

 

サイモン・イエーツはあと8秒まで迫っている。残り1.9kmある。

 

ベルナルは、集団から切れてしまった。同じく切れているゲラント・トーマスを待って引いてあがる。

 

ワウト・ファンアールトは、集団を引いて走るしかない。残り700mでタイム差は42秒とすでにバーチャルリーダーをタデイ・ポガチャルに奪われている。

 

サイモン・イエーツは5秒後ろまで迫ってくる。タデイ・ポガチャルも結構疲れている。何回も後ろを確認して距離を保つように最後の気力を振り絞って走る。

 

タデイ・ポガチャルはサイモン・イェーツに追いつかれることなく6秒差で逃げ切った。これで総合トップに躍り出る。

ワウト・ファンアールトは、孤軍奮闘になってしまい最後は総合勢においていかれる。一人で全員のアタックに反応するのは無理だし仕方のないことだ。

例えば、セップ・クスでもいれば引いて貰うことも出来ただろう。なんとか20秒以内にタイム差を抑えることも出来ていたかもしれない。

ちょっと、パリ~ニースのメンバーと比べると見劣りする面は確かにあったけど。

この日は、ツールの主役になるであろうログリッチとポガチャルが勝つというレース結果となった。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第4ステージ リザルト

Rnk Rider Team Time
1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 3:51:24
2  YATES Simon Team BikeExchange 0:06
3  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 0:29
4  LANDA Mikel Bahrain – Victorious ,,
5  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic 0:31
6  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 0:35
7  FABBRO Matteo BORA – hansgrohe 0:42
8  CARR Simon EF Education – Nippo ,,
9  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 0:45
10  FUGLSANG Jakob Astana – Premier Tech ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 5 ▲4  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 17:53:21
2 1 ▼1  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 0:35
3 8 ▲5  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo ,,
4 4  LANDA Mikel Bahrain – Victorious 0:38
5 11 ▲6  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic 0:41
6 7 ▲1  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 0:45
7 17 ▲10  FUGLSANG Jakob Astana – Premier Tech 0:55
8 24 ▲16  CARR Simon EF Education – Nippo 1:03
9 30 ▲21  FABBRO Matteo BORA – hansgrohe 1:12
10 28 ▲18  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 1:25

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 32
2 5 ▲3  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 23
3 2 ▼1  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 22
4 8 ▲4  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 15
5 21 ▲16  YATES Simon Team BikeExchange 13
6 3 ▼3  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 12
7 4 ▼3  BALLERINI Davide Deceuninck – Quick Step 11
8 17 ▲9  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 10
9 24 ▲15  LANDA Mikel Bahrain – Victorious 9
10 6 ▼4  VAN AVERMAET Greg AG2R Citroën Team 9

ワウト・ファンアールトは、明日からポイント賞ジャージに変わる。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 15 ▲14  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 16
2   ▼2  WÜRTZ SCHMIDT Mads Israel Start-Up Nation 15
3 5 ▲2  YATES Simon Team BikeExchange 15
4 1 ▼3  ALBANESE Vincenzo EOLO-Kometa 13
5 2 ▼3  BAKELANTS Jan Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 13
6 13 ▲7  BAIS Mattia Androni Giocattoli – Sidermec 12
7   ▼7  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 7
8   ▼8  THOMAS Benjamin Groupama – FDJ 7
9 14 ▲5  LANDA Mikel Bahrain – Victorious 6
10 3 ▼7  VELASCO Simone Gazprom – RusVelo 6

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 17:53:21
2 4 ▲2  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 0:35
3 3  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 0:45
4 7 ▲3  CARR Simon EF Education – Nippo 1:03
5 9 ▲4  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 1:26
6 5 ▼1  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma 3:24
7 10 ▲3  TESFATSION Natnael Androni Giocattoli – Sidermec 7:01
8 8  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers 10:49
9 13 ▲4  SIMMONS Quinn Trek – Segafredo 13:05
10 11 ▲1  ALEOTTI Giovanni BORA – hansgrohe 15:45

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