第2ステージでは、歴史に名前を刻み続ける二人の孤高のライダーがスプリントで激突。
グランドツアーの覇者タデイ・ポガチャルでも、クラシックの帝王、マチュー・ファンデルプールにはかなわなかった。
少しスプリントを待ちすぎたというけれど、しっかりと4秒差の総合2位に上がっている。ここまでAlpecin-Deceuninckがステージ2連勝。ハットトリックを当然狙ってくるはず。
第3ステージ ヴァランシエンヌ~ダンケルク 178.3 km

コースマップ photo letour.fr
獲得標高792mと今大会でもっとも平坦なコース。最後は海辺のダンケルクに向かうので風だけが、スプリントを阻む要因となりそう。
また第1ステージのように分断があるかもしれないので、選手は眠っている暇はない。

コースプロフィール photo letour.fr
- スプリントポイント イスベルグ
- 4級山岳 モン・カッセル 2.3km・4.1%
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
マチュー・ファンデルプールのコメント
昨日もまたステージ優勝できて本当に嬉しかった。そして今日はボーナスとしてイエロージャージを着ることができて嬉しい。
昨日のステージ優勝を誇りに思う。優勝候補だったかもしれないが、それでも成し遂げなければならなかった。
我々は集中力を維持しており、今日はジャスパーにもう一度チャンスがある。ツールで3戦全勝はかつてなかった。我々はそれを変えるために全力を尽くす。
Alpecin-Deceuninckはマイヨジョーヌにマイヨベールと最高のスタート。
ジャスパー・フィリップセンのコメント
フィナーレは主に曲がりくねっており、緩やかなS字カーブが続く。常にポジショニングに注意が必要となる。
スタートラインにビニヤム・ギルマイがいないのだけど。と思っていたら新人賞はケヴィン・ヴォークリンだとコメント欄で毎日読者Kさんから教えていただきました<m(__)m>
スタート時の4賞ジャージ着用者は
- 総合 マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
- ポイント賞 ジャスパー・フィリップセン Alpecin-Deceuninck
- 山岳賞 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
- 新人賞 ケヴィン・ヴォークリン Arkéa – B&B Hotels
雨が降っているので、すぐにレインジャケットをマチューとジャスパー・フィリップセンは着用。
アダム・イェーツやアレクサンドル・ウラソフなど追いついていない選手が沢山いるのでスタートが遅れている。
INEOS Grenadiersのアクセル・ローランスもパンク。
オフィシャルスタート。
するすると一人がでた。Alpecin-Deceuninckのジョナス・リカールトだ。これは集団けん引しないため?
一人きた。
Bahrain Victoriousのマテイ・モホリッチだ。しかし、このステージで逃げても~。
Team Jayco AlUlaのエルマール・ラインデルスがハンドル調整。
あ~、結局ジョナス・リカールトもマテイ・モホリッチも集団に戻ってきた。
雨も止んで晴れ間が見えてきた。
これはニルス・ポリッツとティム・ウェレンスが遊んでいる。
マチュー・ファンデルプールは、Soudal – Quick Stepのティム・メルリエと談笑。元チームメイトだ。
Intermarché – Wantyのローレンツ・レックスはパンク。
残り101.3km。集団はAlpecin-Deceuninckのエミール・フェルストリンゲ、Soudal – Quick Stepのマキシミリアン・シャフマンが引いている。
Lottoのアルノー・デリーは集団復帰中。今年は全く調子が上がっていない。
Intermarché – Wantyのローレンツ・レックスは、またもパンク。
スプリントポイント イスベルグ
あっと!
ジャスパー・フィリップセンが落車!
グリーンジャージのジャスパー・フィリップセンだけが落車。
ここはジョナサン・ミランが楽々とトップ通過。
これは~。
背中のジャージが大きく破れている。
ジャスパー・フィリップセンが立ち上がれない!
ローレンツ・レックスとブライアン・コカールがぶつかり、ジャスパー・フィリップセンがあおりを食った形になってしまった。なんとジャスパー・フィリップセンはリタイヤ~。歴史が作られる前にこんなことになるとは。
ティム・ウェレンスが、ちょっと行ってくると言って前に。
4級山岳 モン・カッセル 2.3km・4.1%
UAE Team Emirates – XRGのティム・ウェレンスが山岳ポイントを狙っている。ここでとれば3ポイントとなりタデイ・ポガチャルと並ぶ。
落車。
明日はティム・ウェレンスが山岳賞ジャージで登場だ。
- ティム・ウェレンス UAE Team Emirates – XRG 1ポイント
ティム・ウェレンスは集団を待っている。これでタデイ・ポガチャルは、表彰式に出ることなくバスに直行できる。
ティム・ウェレンスが集団に復帰。
マチュー・ファンデルプールが先頭に。これはカーデン・グローブスで狙うのか。
レムコ・エヴェネプールが引け~とマティア・カッタネオに言っている。
残り3.6kmでLottoが前に。
あっと落車!
あ~、レムコが腰をおさえている。
これは結構な人数が巻き込まれている。
XDS Astana TeamとIsrael – Premier Techが先頭。
レムコは、プリモッシュ・ログリッチに慰められている。
残り1.7km。
Lidl – Trekのトレインが上がってくる。
Lidl – Trekが先頭に。
これはLidl – Trekのトレインが炸裂だ。
ティム・メルリエはジョナサン・ミランの後ろにつけている。
Team Picnic PostNLが先頭に。
あっと後方ではフェンスに向かって人が吹っ飛んでいるぞ。
左から、Soudal – Quick Stepのティム・メルリエ、Lidl – Trekのジョナサン・ミラン、Team Picnic PostNLのパベル・ビトナー。
ティム・メルリエがジョナサン・ミランに並ぶか。
2人の争いだ。
2人がもがく。
2人がハンドルを投げた~。
勝ったのはどっちだ?
勝ったのはティム・メルリエだ~!
ティム・メルリエは2021 ツール・ド・フランス第3ステージ以来のツール2勝目となった。すでに今シーズンの11勝目だ。
ジョナサン・ミランとティム・メルリエの差はほとんどなかった。3位はBahrain Victoriousのヒィル・バウハウス。
リザルト
優勝したSoudal – Quick Stepのティム・メルリエ
遠いところから来た。 今日は本当に難しかった。ポジションを維持するのに苦労し、最終コーナーでベルト・ファンレルベルフのホイールを失ってしまった。本当に激しい戦いで、ずっと風にさらされていた。
ジョナサン・ミランのスリップストリームに入った時だけ、少し自信が持てるようになった。彼に勝つのも難しかったけど。
フィニッシュラインを越えた時、彼を負かしたと確信した。両手を上げて喜こんだが、急に疑念が湧いてきた。それで、もう少しだけ待つことにした。ステージ優勝をするためにここに来た。そして、それができた。目標を達成できてとても嬉しい。
2位 Lidl – Trekのジョナサン・ミラン
このステージを本当に楽しみにしていた。今日はグリーンジャージのためにできるだけ多くのポイントを獲得したかったが、もちろん目標はステージ優勝だった。
完全に満足しているわけではないが、自分の調子が向上していることとチームメイトの働きぶりには満足している。グリーンのジャージもモチベーションを高めてくれる。このジャージのために戦う準備は万端だ。
ダンケルクで完璧なスプリントを披露したのだろうか、それとも改善の余地があるのだろうか?
自分のスプリントを振り返ってみると、もう少し遅くスタートできたはずだ。数秒だ。でも、追い詰められてしまうリスクもあった。後から改善点を指摘するのは簡単だが、私たちは努力したし、勝利を信じている。それが最も重要なことだ。
3位 Bahrain Victoriousのヒィル・バウハウス
第3ステージ リザルト
総合
ポイント賞
山岳賞
新人賞
コメント
メルリール今季調子いいですねー
ホワイトジャージはギルマイじゃなくてヴォークリンでは?
ティム・メルリエもマチュー・ファンデルプールと同じく2021年以来のステージ優勝。メンバーのほとんどが落車でレムコのほうにいっていたのに勝利とは凄い。
新人賞はケヴィン・ヴォークリンだったんですね。情報ありがとうございます