フランス選手権個人タイムトライヤルは本命のレミ・カヴァニャが破れるという波乱の展開。
ロードのほうはどうなるだろうか?
フランス選手権ロード 242.9km
距離は242.9km。昨年はブルターニュ地方で夏場に237.9kmと長いレースだったことを考えると同じくらいの距離となる。夏場ではきつい距離だ。
8周の周回コースで登りは2kmで6.2%の勾配。
ゴールはラスト1kmから4%の登り勾配となっている。ここを征するのはスプリンターとなるかな。
レミ・カヴァニャを含む逃げ
ウルフパックはエースのジュリアン・アラフィリップのために、逃げにレミ・カヴァニャを送り込んでいる。
先頭集団の人数は多い。
そのため、集団はGroupama-FDJがずっと引く展開。地元なのでメンバーも多いので可能だ。
レミ・カヴァニャは、サポートカーを呼んでいる。何かあったのか?
タイム差は再び、3分以上となった。まだ、集団は詰めてこない感じか。
AG2R Citroën Teamに、アルケア・サムシックも地元なので多くのライダーを送り込んでいる。
ついに、追走でジュリアン・アラフィリップが動いた。
フロリアン・セネシャルのアシストを上手くいかして抜け出している。ただ、先頭までは1分39秒ある。これを追いつくのは至難の業だ。
追走には、ダヴィ・ゴジュ、ギヨーム・マルタンもおりこれが勝ち逃げになりそうだが。
先頭集団は、エースが追いついたらアシストに回る選手がほとんどだろう。
メイン集団からは二人が逃げだしたが、後ろからフロリアン・セネシャルが追っている。
こちらは、集団から飛び出したパランタン・マディアスとブロワ・コヌフロワの二人。メイン集団からの抜け出しは成功だ。ただ、残り19kmしかないので追いつくのに力を使いそうだ。
先頭は、第2集団に38秒差をつけてゴールを通過していく。残り14.8kmで38秒のタイム差がある。
先頭からレミ・カヴァニャが発射!
レミ・カヴァニャは、ほんの少し先頭集団が緩んだ時を逃さなかった。約10kmあるが逃げ切れるのか?
追走には、ワレン・バルギル、ルディ・モラールなど有力ライダーがいるが、タイム差は縮まらない。
レミ・カヴァニャは、ラスト5.6kmで30秒。雨の中、力を振り絞ってゴールに向かう。タイムトライヤルで負けた悔しさをロードで晴らせるか?
4人が追うが、タイム差は広がっていく。38秒となった。この中にレミ・カヴァニャにTTでかなうライダーはいない。
これは決まった! ラスト2kmで48秒とタイム差を広げた。
クレルモンフェランのTGVは走り出したら、やっぱり止められなかった。このフランス選手権で逃げを決めてしまうとは~。
素晴らしい逃げ切り勝利だった。これでタイムトライヤルで勝てなかった悔しさをロードで晴らすことができた。しかも、フランスチャンピオンだ。
後方では、ジュリアン・アラフィリップとフロリアン・セネシャルが手を上げてレミ・カヴァニャの勝利を祝っている。
ウルフパックは、わずか3人という人数でフランス選手権を征してしまった。凄いチームだ。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 |
CAVAGNA Rémi
|
Deceuninck – Quick Step | 100 | 15 | 6:06:10 |
2 |
MOLARD Rudy
|
Groupama – FDJ | 75 | 10 | 0:58 |
3 |
TOUZÉ Damien
|
AG2R Citroën Team | 60 | 7 | ,, |
4 |
BARGUIL Warren
|
Team Arkéa Samsic | 50 | 4 | ,, |
5 |
CABOT Jérémy
|
Team TotalEnergies | 40 | 2 | ,, |
6 |
LAFAY Victor
|
Cofidis, Solutions Crédits | 30 | 1 | 1:02 |
7 |
MADOUAS Valentin
|
Groupama – FDJ | 20 | 1:04 | |
8 |
MARTIN Guillaume
|
Cofidis, Solutions Crédits | 10 | ,, | |
9 |
BOUCHARD Geoffrey
|
AG2R Citroën Team | 5 | 1:05 | |
10 |
GUERIN Alexis
|
Team Vorarlberg | 3 | 1:33 |
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