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2021クラシカ・サンセバスティアン 最後に勝ったのは誰か?

海外情報
Photo credit: Miquel Fabré on Visualhunt
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スペインのバスク地方で行われるワールドツアーレース。

通常ならば、ツール・ド・フランスの1週間後に行われるが、オリンピックがあった関係で7月末にずれ込んで開催される。

ワンデイレースだが、パンチャーのみならず総合系のライダーも数多く参戦する。

過去の優勝者は

  • 2019 レムコ・エヴェネプール
  • 2018 ジュリアン・アラフィリップ
  • 2017 ミハウ・クフィアトコフスキ
  • 2016 バウケ・モレマ
  • 2015 アダム・イェーツ
  • 2014 アレハンドロ・バルベルデ
  • 2013 トニー・ガロパン
  • 2012 ルイスレオン・サンチェス
  • 2011 フィリップ・ギルバート
  • 2010 ルイスレオン・サンチェス

いずれも、現役選手ばかりだ。ディフェンディグチャンピオンのレムコ・エヴェネプールは出場しないが、同チームのジュリアン・アラフィリップが出場する。

獲得標高が4000mにもなる、この長丁場。今年は誰が勝利するだろう。

 

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ドノスティア~ドノスティア 223.5km

コースマップ photo klasikoa

 

2019年のコースよりも4km短いが、それでも223.5kmもある。待ち受ける山岳ポイントは6か所。

  1. 3級山岳 アズカラテ 4.2 km・7.3%
  2. 2級山岳 ウラキ 8.6 km・6.9%
  3. 3級山岳 アルキサ 4.4 km・6.2%
  4. 2級山岳 ジャイツキベル 7.9 km・5.6%
  5. スプリントポイント
  6. 1級山岳  53.9km・10.6%
  7. スプリントポイント  ドノスティア
  8. 2級山岳 マーギル・トントラ 2.1km・10%

 

集団が絞られるのは後半の連続する山岳ポイントに入ってからとなる。最後の2級山岳マーギル・トントラでは少人数での争いになるはずだ。

 

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

 

ちなみに、女子レースのほうは、オリンピックTT金メダル、ロード銀メダルのアネミエク・ファンフルーテンが独走勝利。3日前まで日本にいたはずだけど~。

最後のマーギル・トントラの登りでアタックをかけた。まあ、登りも速い。後続の選手が蛇行しそうになっているのに、異次元のスピードで登りを駆け抜けた。38歳凄すぎる。

 

13人の逃げ

 

 

メンバーが変わりながら、残り76km地点での逃げは13人。

  1. CALMEJANE Lilian(AG2R-Citroën)
  2. Mikaël Chérel (AG2R-Citroën)
  3. Valerio Conti (UAE)
  4. Aleksandr Riabusjenko (UAE)
  5. ROMO Javier(Astana – Premier Tech)
  6. Johan Jacobs (Movistar)
  7. José Rojas (Movistar)
  8. Jérémy Cabot (Team Total Energies)
  9. Stephen Williams (Bahrain-Victorious)
  10. Jon Barrenetxea (Caja Rural)
  11. Mikel Bizkarra (Euskaltel-Euskadi)
  12. Romain Hardy (Arkéa-Samsic)
  13. CABEDO Óscar(Burgos-BH)

 

タイム差は抑えられているので、まだ大集団だ。

 

2級山岳 ジャイツキベル 7.9 km・5.6%

先頭からAstana – Premier Techのロモ・ハビエルがアタック!

22歳のネオプロだ。

 

集団は、Team Jumbo-Vismaのネイサン・ファンフーイドンクが引く。今シーズンTexm CCCの解散から移籍したライダー。

後ろは、イネオスのアンドレイ・アマドール。

 

雨で全く見えなくなってきたけど、ロモ・ハビエルが山岳ポイントを1位通過。

 

おっと、危ない。アスタナのオスカル・ロドリゲスが下りで滑ってしまう。雨なので無理しないで欲しい。ケガはない。

 

逃げは、ほとんどが集団に捕まってしまう。

 

スプリントポイント

ロモ・ハビエルはスプリントポイントを1位通過。集団とは1分10秒。

 

カーブでBORAの3人が滑ってしまう。

  • ウィルコ・ケルデルマン (BORA – hansgrohe)
  • ジョヴァンニ・アレオッティ (BORA – hansgrohe)
  • マッティオ・ファブロ (BORA – hansgrohe)

チームのエースだったウィルコ・ケルデルマンが落車してはいけない。

 

1級山岳  53.9km・10.6%

先頭を走るロモ・ハビエルは、元トライアスリート。登りでタイム差は削られていく。

 

集団は、EF Education-Nippoが引く。誰で勝負するのか?

 

集団からアタックしてきたミケル・ランダにロモ・ハビエルは捕まる。

 

ミケル・ランダをちぎって、サイモン・カー(EF Education-Nippo)がトツプに立つ。

 

ジロで大けがをしたミケル・ランダだが、もう大丈夫のようだ。これならばブエルタもOKだ。だが、サイモン・カーには16秒のタイム差をあけられてしまう。

 

サイモン・カーはいいペースで1級山岳を登っていく。19秒のタイム差をつけた。

 

サイモン・カーは、そのまま1級山岳をトップ通過。NIPPO DELKO One Provenceから今年移籍してきた22歳。ストラーデビアンケでも11位となっている。

 

サイモン・カーは、下りで45秒までタイム差を開いてきた。すでに後方のミケル・ランダは集団に捕まっている。

まだ、残り38kmもあるので、昨年のレムコ・エヴェネプールのように逃げ切るということはないだろうけど。

 

平地に降りてくるとタイムは13秒まで縮まる。

 

集団から4人が抜け出てきた。

  1. ミッケルフレーリク・ホノレ(Deceuninck-Quick-Step)
  2. ニールソン・ポーレス(EF Education-Nippo)
  3. ロレンツォ・ロータ(Intermarché-Wanty-Gobert)
  4. マテイ・モホリッチ(Bahrain Victorious)

 

後方の4人にサイモン・カーは飲み込まれる。これでEF Education-Nippoは二人となった。

 

メイン集団は46秒で追っている。バウケ・モレマのためにトレックが先頭。ジュリアン・アラフィリップの姿も見える。

 

スプリントポイント  ドノスティア

5人はミッケルフレーリク・ホノレを先頭にスプリントポイントを越えていく。

 

集団は変わらずトレックが引く。Deceuninck-Quick-Stepは、ミッケルフレーリク・ホノレで勝負するのだろうか。ジュリアン・アラフィリップのアタックはないのかな。

 

残り12kmでタイム差が1分20秒となった。そろそろ追撃を本格的にしないと登りでも追いつかなくなる。

 

2級山岳 マーギル・トントラ 2.1km・10%

マテイ・モホリッチが登りで先頭を引く。自分で引いていたらアタックすることが出来ないけど。

 

マテイ・モホリッチの引きで、サイモン・カーが切れていく。これで先頭は4人だ。

 

ここで、ニールソン・ポーレスがアタック!

 

完全に後続を引き離した。

 

ジュリオ・チッコーネが集団からアタック。1分以上タイム差があるが先頭まで届くか。

 

登りで、マテイ・モホリッチとミッケルフレーリク・ホノレが追いついてきた。

 

マテイ・モホリッチが先頭に出る。

 

3人は最後の2級山岳を越えた。3人の争いとなるか?

 

下りで、Intermarché-Wanty-Gobertのロレンツォ・ロータが追いついてくる。

 

先頭を走っていたマテイ・モホリッチがカーブを膨らみ足をはずす。後ろを走っていたミッケルフレーリク・ホノレは、ガードレールにぶつかる!

このカーブは、女子レースでアネミエク・ファンフルーテンが落車しそうになった場所だ。

 

 

ミッケルフレーリク・ホノレのバイクを踏んだロレンツォ・ロータが落車。ミッケルフレーリク・ホノレは、すぐに走り出す。先頭は100m以上前だ。

 

落車したミッケルフレーリク・ホノレは、3kmかけて追いついた。

 

これで3人のスプリント勝負だ。

 

マテイ・モホリッチがカーブで仕掛ける。

 

ロングスパートを狙うマテイ・モホリッチ。

 

だが、直線では二人は離れない。こうなると先行しているマテイ・モホリッチは不利だ。

 

マテイ・モホリッチ先頭でスピードを上げていく。

 

さあ、マテイ・モホリッチとニールソン・ポーレスがスプリントにはいる。

 

3人がゴールでハンドルを投げた~。勝利したのはニールソン・ポーレスだ~。

ニールソン・ポーレスは2020年にTeam Jumbo-Vismaから移籍。管理されたトレーニングは性に合わないと言っていた。

それが、EF Education-Nippoに来てから、ようやく勝利を得ることが出来た。これも自由な雰囲気のチームだからこそだろう。 Jumbo-Vismaでは練習量も決められていて、やりたくでも出来なかったと言っている。

UAEツアーでも総合5位となっており、登りも強いのでこれからチームの中心選手となっていくのではないかな。

 

動画がまだなので公式サイトのツイッターでのハイライト

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 POWLESS Neilson
EF Education – Nippo 400 225 5:34:31
2
 MOHORIČ Matej
Bahrain – Victorious 320 150 ,,
3
 HONORÉ Mikkel Frølich
Deceuninck – Quick Step 260 110 ,,
4
 ROTA Lorenzo
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 220 90 0:30
5
 COVI Alessandro
UAE-Team Emirates 180 80 1:04
6
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 140 70 ,,
7
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 120 60 ,,
8
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma 100 50 ,,
9
 MOSCON Gianni
INEOS Grenadiers 80 46 ,,
10
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo 68 42 ,,
11
 SERRANO Gonzalo
Movistar Team 56 38 ,,
12
 VAN GILS Maxim
Lotto Soudal 48 34 ,,
13
 PADUN Mark
Bahrain – Victorious 40 30 ,,
14
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo 32 26 ,,
15
 CARR Simon
EF Education – Nippo 28 22 1:08
16
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers 24 20 1:09
17
 ULISSI Diego
UAE-Team Emirates 24 18 1:36

表彰では、地元の子供が民族衣装で踊ってくれていた。

 

 

 

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