ゼネク・スティバルは、UCIシクロクロス世界選手権を2010・2011・2014年と3回勝利している。
現在のワウト・ファンアールトや、マチュー・ファンデルプールの先駆けとなったライダーだ。2013年からはシクロクロスから完全にロードに転身。
だが、ロードレースから引退したゼネク・スティバルが最後に選んだレースは、原点であるシクロクロス。母国ターボルでの世界選手権だった。
最後の走り
👏 Farewell champion 👏
Amidst cheers and tears the three-time UCI Cyclo-cross World Champion said goodbye to his incredible career as a rider in front of his loved ones and an amazing home crowd 🌈
Thank you for all the unforgettable moments @zdenekstybar 🤩#Tabor2024 pic.twitter.com/OG8eILhJv9
— UCI Cyclocross (@UCI_CX) February 4, 2024
ゼネク・スティバルは、14年前の2010年ターボルで初めてのシクロクロス世界王者となっている。
ゴール手前から、すでにチェコの観客に手を振りながら、涙ぐんで走っていた。レース後のインタビューでも涙する場面も。
もしかしたらもう1年レースできたかもしれないが、今日より良い結末は考えられなかった。ライダーたちはいつもお別れレースの準備で忙しい…だがここにはベルギー人もチェコ人も全員いる。とても感謝している。
とても特別な1週間だった。クリスマスが終わっても、これはお別れツアーだった。最後の1周でパンクしてしまった。
一方では、もう少し長く楽しむことができたし、他方では、セカンドウィンドが吹き始めていたのに、残念だった。
だから突然、観客を楽しませることになったんだ。それは信じられないことだった。最後の1周は本当に涙を流したよ。表彰台でもね。
夢のような別れだった?
それ以上だよ。これ以上の別れはない。僕のキャリアはここで始まり、大観衆の中で終わった。大声援とスタンドのサポーターで頭が痛くなったよ。信じられないよ。一生忘れられない瞬間だし、感謝している。
表彰台はとても特別だった。私はキャリアを通じてすべてのカップとメダルを手にした。両親は…辛くなって、ただ…。
多くの人たちが、悪い時に私の味方をしてくれた。それでもこの表彰台で経験できること、それだけが僕の望みだった。本当にありがとう。
ゼネク・スティバルは、引退するけれど、自転車に乗ることをやめることはない。自宅近くにはマチュー・ファンデルプールが住んでおり、二人はコロナでレースがなかった時にも一緒に乗っている。
マチュー・ファンデルプールのトレーニングに付き合うためにも、自転車をやめる訳にはいかないのだ。
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