ワウト・ファンアールトは2024年まで契約を結んでいた。
今回は、これを破棄して更に2026年までの長期延長契約となっている。ワウト・ファンアールトとしては、念願だったツール・ド・フランスでのグリーンジャージもチームからサポートを受けて獲得しており、現在の役割についても満足しているようだ。
チームは移籍により強化される一方だし、当然な契約延長と言えるかもしれない。
2026年まで契約
ワウト・ファンアールトは公式サイトで契約延長について以下のように語る。
当然満足している。このチームにはとてもいい感触がある。そこで最高のパフォーマンスを発揮できることは、すでに証明済みだ。
それは、そこで得られるフレームワークのおかげでもある。また話を聞きたいと言われたことは、自分でも驚いたが、嬉しい評価だ。もっと長く付き合いたい、とすぐに意見が一致した。
なぜなら、この4年間、私たちは常に向上し続けることができたからだ。チームのスローガンのひとつに『better every day』があるが、これは決して突拍子もないことではない。
性能はもちろん、外見的な部分、フレーミング、すべてにおいて向上し続けている。だからこそ、あと4年、このチームでやっていくことに抵抗はないと思っているんだ。
私たちはいつも最高のものを求めているので、選択は簡単だった。それがチームに与える自信になり、自分自身にもこれから頑張ろうという気持ちにさせてくれるんだ。
私は常に新しいチャレンジを求めており、まだ実現したいことがたくさんある。時々、「出場機会が少ない」という批判を耳にするが、私は逆に、このチームで成長できたからこそ、すでに多くのチャンスを与えられているのだと思っている。
他のチームでは、大きなツアーで単独でリーダーになれるかもしれないが、同じ脚力では到底無理でしょう。
Jumbo-Vismaでは、最高の準備ができ、最強のチームメイトに囲まれている。自分自身の成功やチームの成功は、すでに大きな喜びになっている。その一端を担うことができるのは嬉しい限りだ。私にはぴったりの環境だ。ここで自分の家を見つけられたことが幸せだ。
ワウト・ファンアールトが総合を狙うには、体重を減らして山岳に更に強くならなければならない。それには数年を要する。それよりは、パンチャー、スプリンター、クラシックハンターとして様々なレースで活躍できるほうが良いと考えている。
スプリントで勝ち、タイムトライヤルでも勝つ。山岳もアシストとして十分に機能するし、こんな万能選手はいない。
それに合わせてチームの強化も心強い限りだろう。これまで、クラシックではアシスト不在が続いていたが、今シーズンから変わっている。
チームの強化で相乗効果
今シーズンは、クリストフ・ラポルト、ティシュ・ベノート、トッシュ・ファンデルサンドと移籍によりクラッシック班の強化がされた。結果はすぐに表れている。
E3 サクソバンククラシックでは、ワウト・ファンアールトとクリストフ・ラポルトが並んでゴールする姿も見られた。
ワウト・ファンアールトはQuick-Step Alpha Vinyl Teamのメンバーよりも、すでに優位に立っている。
それは、移籍してきた彼らにも言えることで、メンバー全員が強いのでレースも有利に進めることができ、自らも勝利にたどりつくチャンスも増えている。
2023年はさらに、ディラン・ファンバーレとウィルコ・ケルデルマンを獲得。
さらに、3選手の獲得
- ヤン・トラトニク Bahrain Victorious
- アッティラ・ヴァルテル Groupama – FDJ
- トーマス・グローグ Trinity Racing
2022年パリ~ルーベを制覇した、ディラン・ファンバーレの獲得は、クラシック班がプロトン最強となることを意味する。これだけ強いチームはないだろう。エース級が何人いるんだ?
- ワウト・ファンアールト
- ティシュ・ベノート
- クリストフ・ラポルト
- ディラン・ファンバーレ
- トッシュ・ファンデルサンド
来シーズンのJumbo-Vismaのクラシックでの優位性は更に強化されるはず。ワウト・ファンアールトが他チームに移籍しない理由も良くわかるというものだ。
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