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ワウト・ファンアールトもロードレース観戦有料化議論に参加

海外情報
UnsplashAndy Liが撮影した写真
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ヨーロッパの主要なロードレース、特にツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといったグランツールでは、沿道での観戦は長い間無料で提供されてきた。

しかし近年、レースの警備・安全対策のコスト増加や、開催に伴う経済的な持続可能性の観点から、一部区間や人気峠での観戦を有料化すべきではないかという議論が活発化している。

 

この議論に対し、トップスターであるワウト・ファンアールトも議論に加わった。

 

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高まるコストと安全上の懸念

 

大規模なロードレースは、何百万という観客を沿道に集める。

この規模のイベントを安全に運営するためには、膨大な費用がかかるのは容易に想像できる。

  • 観客の熱狂的な行動による事故防止
  • コースへの乱入を防ぐための警備員の配置
  • バリケード設置

コストは増加するばかりだ。レース主催者は、テレビ放映権やスポンサー収入に大きく依存している。

しかし、これらの収入源だけでは高まる運営コストを賄いきれない可能性が指摘されている。

 

ワウト・ファンアールトは、この有料化の議論について、非常に現実的な見解を示している。

彼は、レースのアクセスのしやすさを維持することの重要性を認めつつも、少額のチケット制であればそれが損なわれることはないと考えているのだ。ワウトがシクロクロス出身であることも考えの元にあるだろう。

 

ワウト・ファンアールトのコメント

グランツールのような主要ロードレースの一部区間を有料化すべきだという議論が起こっています。これについて、現役選手としてどうお考えですか?

重要なのは、このスポーツの財政的な脆弱性だ。現在のモデルでは、私たちは外部のスポンサーにほぼ完全に依存している。

もしスポンサー企業が撤退すれば、チームは瞬時に窮地に立たされてしまう。

 

その脆弱性を克服するために、有料化は有効な手段だとお考えですか?

ええ、その脆弱性は、もしスポンサー収入と並行して、スポーツ自体から収益が入ってくる仕組みがあれば、ずっと小さくなると思う。

例えば、テレビ放映権や、その他の組織からの収益源だね。

 

ロードレースの無料観戦は長い伝統であり、大衆のスポーツであることの象徴です。有料化することで、このアイデンティティが損なわれるという懸念もありますが?

もし5ユーロを請求したとしても、それがもはや大衆のものでなくなるという意味にはならないと思う。

シクロクロスを見てほしい。シクロクロスは入場料を徴収しているが、あれほど大衆的なものはない。

ほとんどの場所は依然として無料のままだろうが、一部の非常に人気のある登坂区間やゴール付近をチケット制にすることで、レースの財政基盤を強化できるかもしれない。

 

他のスポーツ、例えばアメリカのリーグから学べる点はありますか?

NBA(米プロバスケットボール協会)がどのように競技フィールドをコントロールし、同時にチームがテレビマネーから得られる収益を享受しているかを見ると、サイクリングは多くを学べる。

スポーツ内部から収益を生み出す仕組みが必要だ。

 

参加するチームへの報酬について、現状はどう感じていますか?

私が間違っていたら訂正してほしいのだが、ロンド・ファン・フラーンデレンやツールのような主要レースは、私たち参加する選手とチームにかかっていると言っても過言ではない。

しかし、チームとして、私たちは参加にかかる費用をカバーする補償さえ受け取っていない。これこそが、本当に最低限必要なことなんだ。収益はもっと公平に分配されるべきだと感じている。

 

ワウト・ファンアールトは、現実的な解決策として一部有料化を支持している。ゴールエリアとかだと区切りやすい。ただ、色々と問題が出てくるのも当然だ。

公道でのスポーツというのも難しいところ。ただ、料金を支払った人はチームのメンバーのサインが貰えるとか、会えるとかのサービスとかあったら喜んで支払う人もいるはず。チームを応援するという意味も出てきそうだ。

 

 

 

 

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