ベルギーのワンデイクラシックE3 SAXO BANK CLASSICでは、ウルフパックの力を生かした走りでカスバー・アスグリーンが逃げ切り勝利。
カスバー・アスグリーンが44km独走している時に、追走の大部分を受け持ったのはマチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールト。彼らの後ろには、フロリアン・セネシャルとゼネク・スティバルがついており、先頭交代させない。
ワウト・ファンアールトは、最後のセクションTiegemberg(5.6%で750 m、最大9%)で最初にアタックを掛けておきながら、ついに遅れてしまう。
この原因について、ワウト・ファンアールトが語っているので聞いてみよう。
追走でチームメイトを失う
ワウト・ファンアールトは、常に前方に位置していたが、ラスト80kmの8番目のセクターTaaienbergの後にパンクしてしまった。
このため、カスバー・アスグリーンがラスト66kmでアタックをかけた時には集団後方だった。
パンクから復帰するために、チームメイトの
- パスカル・エーンクホーン
- ネイサン・ファンフーイドンク
- ティモ・ローセン
3人を使いきってしまう。
当然、ワウト・ファンアールトも追いつくために余計に足を使っていた。これが、完全に足がなくなってしまう理由の一つだったと言う。
すでに、最後のセクションTiegembergの前には、かなり疲労していたことを認めている。
パンクしたタイヤのせいで、決勝で使うべき弾丸をうしなった。
タイヤはパンクしてたが、コーナーが曲がれなくなるまで諦めなかった。交換する良い時間がなかったこともある。
Tiegembergの1キロ手前で、クイックステップが攻撃した時、遠すぎて彼らに反応するために貴重なエネルギーを使ってしまった。
足が空っぽになり、座らなければならなかった。ゲームオーバーだった。
パンクして、エネルギーを失うことはこれまでもあった。大事な時に、アクシデントが起こるのもレースだ。
マチュー・ファンデルプールは違う戦い方が必要と
マチュー・ファンデルプールは、カスバー・アスグリーンの追跡で重要な味方ワウト・ファンアールトを失ってしまう。
ウルフパックの攻撃に対抗するには、ワウト・ファンアールトの力も必要だったのだ。
ワウトと私は、アスグリーンとのギャップを埋めるために良い協力をしたと思う。
問題は、アスグリーンに近づくと、今日も風でペダルをこぐ必要のない他の4人のライダーがホイールに残っていることだった。
それは非常に困難な状況だった。十分ではなく、私はすでにかなり引っ張っていた。
風が重要な役割を果たした。Stationsberg(残り57km)の後、それは良い努力だったと思うが、完全に向かい風があり、違いを生むのは非常に困難だった。
ホイールも簡単だったので、クイックステップはアスグリーンの前に非常に強いライダーがいて、残りのライダーは、本当に働く必要がなかった。
アスグリーンを捕まえたら、他の男を落とすことは不可能だとわかっていた。
ウルフパックのメンバーが先頭に複数残っていれば、クラシックではまず無敵だ。今回、イブ・ランパールトがパンクで遅れてなかったら、更に有利だっただろう。
マチュー・ファンデルプールは、ミラノ~サンレモが終わったあとに、かなり疲れていた。このレースも回復のために、コース試走はしていない。
今日とは別の状況を作り出す方法を考えなければならないと最後に語っている。
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