これまでの4km個人追抜の世界記録はイネオスのフィリッポ・ガンナが持っていた。
2020年2月にガンナは、4分1秒934の世界記録を樹立していた。
この記録を破ったのは、アメリカのトラックレーサー、アシュトン・ランビー31歳だ。
8月18日、水曜日にメキシコのアグアスカリエンテス競輪場で3:59.930のタイムを記録し、史上最速の4kmの記録を樹立した。
人類が初めて4分の壁を破ったことになる。
4分の壁を破る
アシュトン・ランビーは、2017年にUSA Cyclingナショナルトラックプログラムに参加する前に、長距離のグラベルと耐久イベントに頻繁に参加していた。
根っからのトラックレーサーという訳ではない。
アシュトンはすぐにUSACyclingのトラックランキングでランクを上げ、着実にアップグレード。
ペンシルバニア州トレクレルタウンで行われた個人追跡全国選手権で優勝し、米国世界チームの座を確保。
記録が作られたのは、メキシコのアグアスカリエンテス競輪場のトラック。1,800mの高さにあり記録が出やすい。
Argon 18 Electron Pro TKO Pursuitトラックマシンに乗り、巨大な64X15ギア、Zipp Super-9ホイール、Vittoriaタイヤを装備。
Super-9は、Argon18およびCyclingAustraliaと共同でCyclingAustraliaトラックプログラム用に設計されている。
ランビーは2018年にグラベルレースから飛び出し、4分9秒のタイムでジャック・ボブリッジの世界記録を更新。
それ以来、ランピーとガンナは世界記録を二人で更新し続けていた。今回のアシュトン・ランビーの記録は驚異的だが、フィリッポ・ガンナが同じ高地でチャレンジすれば抜ける可能性は十分にある。
二人の戦いは更に続いていくことだろう。
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