ジロ・デ・イタリア総合優勝のテイオ・ゲイガンハート。第3ステージからマリアローザを着用していたジョアン・アルメイダ。
山岳賞のルーベン・ゲレイロ、第8ステージ優勝のアレックス・ダウセット、第12ステージ優勝のジョナタン・ナルバエス。
彼らに共通しているのは、アクセル・メルクスのチームHagens Berman Axeon出身だということ。
今、このアメリカの開発チームがピンチに立っている。テイオ・ゲイガンハートはジロの最終ステージの時に、メルクスのことを考えたという。
彼の指導に感謝しチームのサポートが増えることを願っていた。
来シーズンは10人で活動か
Hagens Berman Axeonは、アクセル・メルクスが率いる23歳未満の開発チーム。アクセル・メルクスはエディ・メルクスの息子。
2021年はHagens Berman Sobol Shapiro LLP(法律事務所)がスポンサーをしてくれるので活動が継続出来る。
だが、人数は今年の12人から10人に減る予定。北米、欧州で活動しているがチームとしてレースに出る場合には、最低でも6人は必要だろう。
10人となるとかなり厳しい。
Hagens Berman Axeonは2009年にTrek-Livestrongでスタート。その時には日本の小森亮平も所属。チームは名前を変えならがら多くのプロライダーを生み出している。
予算は多くのチームで問題となっており、Hagens Berman Axeonも例外ではない。
数多くのプロライダーを輩出
Hagens Berman Axeon出身のワールドツアーチームで活躍している選手だけをあげてみると。
- ベンジャミン・キング(Ben King)NTT Procycling
- サムエル・ビューリー(Sam Bewley)Mitchelton-Scott
- ルーベン・ゲレイロ(GUERREIRO Ruben)EF Pro Cycling
- ショーン・ベネット(Sean Bennett )EF Pro Cycling
- ローガン・オーウェン(Logan Owen)EF Pro Cycling
- ローソン・クラドック(Lawson Craddock)EF Pro Cycling
- ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)EF Pro Cycling
- ミッケル・ビョーグ(Mikkel Bjerg)UAE Team Emirates
- ジャスパー・フィリプセン(Jasper Philipsen)UAE Team Emirates
- ジョセフロイド・ドンブロウスキー(Joe Dombrowski)UAE Team Emirates
- イヴォ・オリヴェイラ(Ivo Oliveira)UAE Team Emirates
- ルイ・オリヴェイラ(Rui Oliveira)UAE Team Emirates
- ジャスパー・デブイスト(Jasper De Buyst )Lotto Soudal
- ジャスパー・ストゥイヴェン(Jasper Stuyven)Trek-Segafredo
- アントワーヌ・デュシェーヌ(Antoine Duchesne)Groupama-FDJ
- クレモン・シェヴリエ(Clément Chevrier)AG2R La Mondiale
- ウィリアム・バルタ(BARTA William)CCC Team
- ネイサン・ファンフーイドンク(Nathan Van Hooydonck)CCC Team
- アレックス・ダウセット(Dowsett)Israel Start-Up Nation
- クリスツ・ニーランズ(Krists Neilands)Israel Start-Up Nation
- テイオ・ゲイガンハート(Geoghegan Hart)Ineos Grenadiers
- ジョナタン・ナルバエス(Narváez)Ineos Grenadiers
- エディ・ダンバー(Eddie Dunbar)Ineos Grenadiers
- クリストファー・ローレス(Chris Lawless)Ineos Grenadiers
- ジョアン・アルメイダ(Almeida)Deceuninck-Quickstep
- イアン・ガリソン(Ian Garrison)Deceuninck-Quickstep
ワールドツアーチームが1チーム出来るくらい凄いメンバーが揃っている。引退した選手やプロチームを含めるとさらに多くのライダーがいる。
テオ・ゲイガンハートは2014年にBissellDevelopmentチームの時に所属。1年目でスカイに誘われていたが、アクセル・メルクスは1年待つようにアドバイス。
2015年にテスト生としてスカイに所属。2016年はアクセル・メルクスのアドバイスに従って、Axeon Hagens Bermanで走り経験を積んでから2017年スカイに移籍した。
その後の活躍は、言うまでもない。
アクセル・メルクスは、予算確保に苦労しているが、何とかチームを存続させたいと考えている。チーム員の削減によって優秀な若者がプロになれないのは勿体ない。
明日のテイオ・ゲイガンハート、アルメイダがこの中にいるかもしれないのだ。若いライダーを育てるチームとして活動が続くことを願わずにはいられない。
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