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2024 ツール・ド・フランス第18ステージ  ワウト・ファンアールトが決定打を放てなかった理由とは?

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Photo credit: Shawn Harquail on Visualhunt
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ツール・ド・フランスがスタートする前に、ワウト・ファンアールトはインタビューに答えている。

これまで、これほどコンデションが悪い状態でスタートするツール・ド・フランスはなかったと。

だが、皆が求めるのはスーパーワウトだ。第1ステージから集団のトップでゴール。その後も、トップ10フニッシュを5回。そして2位を2回もとっていたら、元のワウトに戻ったと考える人は多かったはずだ。

第17ステージで、逃げに乗った時には、クライマーが多く勝てる希望はなかったと語っていたが、第18ステージでは、確実にステージ優勝を目指していた。

では、何故ワウト・ファンアールトは決定的な逃げに乗れなかったのか?

 

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ミハウ・クフィアトコフスキが、残り40kmでアタックをかけた時の場面だ。前後の動画がないのでわかりにくいが、その前に先頭を引いていたのはワウト・ファンアールトだった。

ミハウ・クフィアトコフスキは、優勝候補のワウトが下がった瞬間を狙っていたと思う。でないと、すぐにジャンプされて一緒に走り出すことになってしまうからだ。

そして、ワウト・ファンアールトは、ヴィクトール・カンペナールツとマテオ・ベルシェが追走に入った場面のタイミングも逃してしまった。

あとは、追走の中では皆がワウト・ファンアールトをマークすることになる。ワウトが下りで全開で踏んでも誰かが、ついてくるが前に出ることはない。

これでは、ワウトが前に追い付くことは不可能となる。

 

ゴール後のインタビューの様子

 

ワウト・ファンアールトコメント

ミハウ・クフィアトコフスキが行った瞬間は、あの登りの頂上で、いい瞬間ではなかった。彼には脚力があったから。自分は直前に反応しており、パスしなければならなかった。

バート・レンメンが中に入ってきてくれたことが、すでに嬉しかった。彼はトップグループで本当に重要だった。その後、私はしばらくギャンブルをすることにした。

ヴィクトール・カンペナールツは後方から前方へ飛び出した。あのバトルを逃したことを後悔している。彼は正しいタイミングを察知したが、私はそうではなかった。後ろから、私は追い詰められた。

 

その理由は何ですか?

脚力と判断ミスのコンビネーションだよ。その前に少しボールが足りなかったかもしれない。でも、あの選手たちは前をキープしていたし、あそこでもハードに攻めなければならなかった。

バート・レンメンとはツアー・オブ・ノルウェーで初めて一緒に走ったが、そこですぐに彼の強さを感じた。チーム内では、彼がツールに出場するのに非常に適していることは分かっていた。

一時期は私も、彼の代わりに走るべきだと指示したこともあった。私は勝つためにしかこのようなステージには乗らないが、彼にとってはツールでトップ10に入ることは素晴らしいことだ。可能な限りお互いを助け合おうとしたけど、最終的にはバート次第だった。

 

これが、このツールで成功する最後のチャンスと思われた。それとも、トリッキーな最終タイムトライアルを狙うのだろうか?

最後のタイムトライアルにはあまり集中していない。まず間違いなくタフすぎるし、オリンピックもすぐ後に控えている。

でも、だからといってモチベーションが下がるわけではない。大きなツアーを終えたときは、ベストのタイムトライアルをするつもりだ。日曜日は、オリンピックを見据えた特別な1日になる。

ロードステージでは、私もいつもよりずっと負け犬だ。でも、非常に強いチームと一緒に行くので、それを楽しみにしている。

 

バート・レンメン

 

急遽ツールの出場メンバーに選出されたバート・レンメン。もとパイロットだ。

 

最終的には勝つために乗るんだ。脚もそうだが、乗り方も良かったと思う。ただ、これは私たちが望んでいた結果ではなかった。私たちは最初の登りでジャンプした。

私たちは非常に大きなグループで来た。それから、レースが爆発した最後から2番目の登りまでは、とても静かに走った。

 

何度も攻撃に反応してましたが、最後は追走グループにいましたね。

最後は足がかなり空いていた。やりたかった仕事ができなくなった。最初はワウトと私がこのレースに勝つ最高のチャンスを得るために、彼らと協力してあの3人を取り戻したいと心から思っていた。

しかし私の足は空っぽだった。前線の選手たちはより強くて、よく連携していた。

 

ツールでステージ優勝を争ったのはこれが初めてでしたね。

最後の40分までとても楽しかった。それから私は完全に苦しんでいた(笑)。

 

最終的にはワウト・ファンアールトがスプリントで勝利する予定でしたよね。

あの3人とはもう会っていない。まだあそこを走っていれば、協力し合うことはないから、すべてが戻ってくる。最悪だよ。

彼らについていた、あのモトバイクがコネクションを失ったかどうかはわからないし、あまり憶測で言いたくはないけれど、役に立たなかったのは確かだ。

だから、そうだね。でも、今は感情の中にいる。最後の1時間はリアホイールを見て、動揺しないように自分に言い聞かせた。でも大事な日だった。

 

あなたは勝てたのだろうか?

今日勝てるだけの脚があったかどうかはわからない。でもとても良かった。ああ、間違いなくね。

でも、それは非常に特殊なことなんだ。でも、もしワウトが5人、6人、20人、あるいは50人くらいで来たら、80%の確率で彼が勝つ。それが完全に戦術だった。

 

ワウト・ファンアールトは、ステージを狙うために走ったが、結局適切なタイミングでジャンプできなかった。2022年のスーパーワウトのコンデションでなかったのは確かだ。

クラシックハンターが狙えるステージが少なかったのは少し残念。

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