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ツール・ド・フランスでマウンテンバイクディスクローターを使用している理由とは?

機材情報
Photo by Giorgio Trovato on Unsplash
この記事は約7分で読めます。

ツール・ド・フランスでは新しい機材に関するニュースが色々と出てきた。

新しいFACTORバイクの登場やジュリアン・アラフィリップがクリンチャータイヤで優勝したりしている。ホイールについてもShimanoのスポンサー以外を使ったりとか。

今回のニュースは

  • ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck – Quick Step)
  • マルク・ヒルシ(Team Sunweb)
  • アダム・イェーツ(Mitchelton-Scott)

などのライダーとチームが、マウンテンバイクで使われるXTRシリーズのShimano RT-MT900ローターを使っていること。

何故、Dura-AceのSM-RT900ローターを使わないのだろうか?

 

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ローターの違い

photo shimano

 

  • 左がShimano RT-MT900ローター XTR
  • 右がShimano  SM-RT900ローター  Dura Ace

RT-MT900ローターは、冷却フィンのサイズが小さく、ローターのセンターロックボディとブレーキ面の間にかなりの穴が開いている。

 SM-RT900ローターは、大きなフィンを備えている。見た目だけでも、大きく違うがロードプロがマウンテンに使うRT-MT900ローターを使う理由は何だろうか?

 

重量

アダム・イェーツもRT-MT900ローターを使用
 
 
 
 
 
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Getting there! 🤪 . Solid 5 days here at @criteriumdudauphine in the bank! . Few days of recon in the Alps coming up before @letourdefrance ✅

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重量を比較してみると

RT-MT900ローター XTR  SM-RT900ローター  Dura Ace
140mm 160mm 140mm 160mm
89g 108g 100g 118g

 

重量を比べてみるとXTRは合計197gで、Dura Aceは合計218g。

その差は21g。UCIのバイク最低重量6.8kgから考えると、ほかで削れば良いような感じの差ではある。

例えばターマックSL7は6.98kgで削らなければいけないほどの重量ではない。

21gならば、重量によって使っているというのは違うかもしれない。だが、これはチームによって事情は違ってくる。

使用するバイクのフレーム重量などによっては、わずかでも重量を削らなければならない時もある。

 

冷却の問題

ジュリアン・アラフィリップもXTR使用

 

両方のローターは、2つの鋼層の間に挟まれたアルミニウム層を本質的にペアにするアイステクノロジー フリーザ(Ice Technologies)と、このアルミニウム層を冷却フィンに拡張する「Freeza」を利用し、これらは放熱塗料で塗装されている。

XTRローターはShimanoのHPによると、表面温度は20℃低減 ( RT99、 203 mm)する。

フィンが大きい場合、XTRローターのブレーキ面にある大きな穴によって多少相殺されるが、Dura-Aceローターの方が冷却に優れていると考えられる。

ツール・ド・フランスのライダーが下り坂でブレーキをかけ続ける可能性は非常に低いため、冷却が問題になることはほとんどない。

そのため、違いがあったとしても、それが決定の要因であった可能性は低い 。 

 

ブレーキのきき

マチェイ・ボドナルのXTRディスクローター  photo Josh Croxton

 

XTRローターのブレーキ面に大きな穴を開けると、特にウェット時のブレーキ性能のわずかな増加を予測できる。

2019世界選手権では、マチェイ・ボドナル(BORA)がXTRローターを使用し、雨天に対する対策をしている。

ただ、Dura-Aceブレーキは、すでに非常に高いパフォーマンスを提供しているため、これが決定的要因でもないだろう。

 

空力・横風・強さ

 

空力

違いはあるけれど、前輪から乱気流が流れ出し、ローターの厚さが最小(約1.8mm)であるため、違いはわずかで、決定の要因になりそうにない。

 

横風

XTRのほうが穴が開いているため横風には有効だろう。だが、アダム・イェーツは クリテリウム・デュ・ドーフィネでは前輪しかXTRを使用していなかった。

他のほとんどすべての場合、XTRが前後両方で使用されているため、それはおそらくそれも違うだろう。横風ならホイールのほうが断然受ける。

 

強さ

ディスクブレーキローターのブレーキパッドのクリアランスは0.5mm前後とかなり小さい。

したがって、ローターがずれたり、損傷したり、曲がったりした場合、ブレーキパッドがきき始めるまでの空きスペースははるかに少なくなる。だが、これらもXTRとDura Aceで大きく違うとは言えない。

 

音鳴りの問題

http://www.cyclingnews.com/features/peter-sagans-specialized-s-works-venge-for-milan-san-remo/

サガンが2019ミラノ~サンレモで用意したバイク

 

実は、サガンは2019ミラノ~サンレモで走る特別ペイントされたSpecialized S-Works VengeでXTRのディスクローターを使っている。

2台用意した、1台にXTRローターを使用。

 

XTRのディスクローターの場合、音鳴りが軽減される。

サガンはマウンテンバイク出身。Dura Aceのディスクブレーキの音に嫌気がさしていたのかも。

 

結局決定的な理由は、推測でしかないが6.8kgの重量制限を取得するのにまだ苦労しているチームがいるため、21gでも節約しようとするのが本当の答えかもしれない。

これらの問題も、ひょっとするとDura Aceの更新によって解決されるかも。Shimamoがプロライダーからの要求に答える可能性は低くはないだろう。

 

 

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