ジロ・デ・イタリア第9ステージは、やはり最後のダート区間でドラマが待っていた。
ジャンニ・モスコンのアシストを受けたエガン・ベルナルは凄まじいスパートで後続ライダーを大きく引き離してゴール。
だが、ベルナルがアタックする時に、レムコ・エヴェネプールの姿は見えなかった。かなり後方から追い上げてきていた。
何故、レムコ・エヴェネプールはゴール手前の重要な場面で前に位置していなかったのか?
その理由についてゴール後に語っている。
トンネル事件
最終的にレムコ・エヴェネプールは4位でゴールしている。
だが、ダート区間が始まった時にレムコの姿は集団最後尾の15位当たりを走っていた。チームメイトのアルメイダはしっかりと前にいる。
ペースが上がった時に、アルメイダは後ろを確認するがレムコの姿は見えない。レムコが上がってきたのは、ベルナルのアタックが始まった後だ。
ゴールまで900mの地点では、集団の15番手当たりにいる。アルメイダはレムコの姿が見えないので無線で聞いている状態だ。
何故、これだけ後ろにいたのか?
理由は、ダート区間に入る前のトンネルで起こっていた。イネオスの後ろについていたレムコのホイールがライダーの後輪に触れてしまったのだ。
落車はしていないが、レムコはポジションを失ってしまう。多分、ファウスト・マスナダや、ピーター・セリーも一緒に遅れてしまったと思われる。
レムコは遅れてしまい、集団のほぼ最後尾の15位から追い上げなければならなかった。
それでも4位まで上がったのだから凄いことだけど。ゴールのタイム差は10秒に収めたのだがら上出来だ。
レムコがポジションを失っていなければ、もう少し面白い展開になっていたかもしれない。だが、それでも無理せずに自分のペースで上がっていただろう。
二人の対決は第2週で再び起こる。ベルナルは更なるアタックを繰り出すはずだ。今日の走りで背中の問題は今の所全くないように見えるがどうだろう。
第2週では、二人のベストな戦いに期待しよう。
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