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イタリアの開幕戦トロフェオ・ライグエーリアを制したライダーは誰か?

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ベルギーのオープニングウィークエンドの二つのクラシックに続いて、イタリアでもレースの開幕を告げるトロフェオ・ライグエーリアが始まる。

今年で58回目となるワンデイレースは、UCIヨーロッパツアーサーキットの一部であり、2015年から1.HCカテゴリーに昇格。

2020年のシーズンから、ライグエーリアはUCIプロシリーズとなっている。

 

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One day race»Laigueglia›Laigueglia(202k)

コースマップ photo trofeolaigueglia

 

ライグエーリアでスタートとフィニッシュを行う202kmのセミクラシック。

コースは、イタリア北西部に位置するリグーリア州。ミラノ~サンレモの後半のコースともなっている山岳地帯と海岸線を利用した、実にイタリアらしい風景とアップダウンが楽しめるレースだ。

CimaParavennaとSanDamianoの登りもあるが、レースを決定するものではない。コースプロフィールマップを見てもわかる通り、後半の4周する周回コースでレースは決まる。

コッラミケリ(登坂距離2.6km・平均勾配6.3%)の、長さと勾配は怖くないかもしれないが、最大勾配が11%の最も急な登りで勝負が決することが多い。

ここを単独で越えてくるとゴールまでは下りとなり逃げ切り勝利が見られる。

 

注目チームは?

Trek – Segafredo

 
 
 
 
 
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何と言っても、トレックのスポンサー、セガフレードがあるイタリアで開催されるレースなのでTrek – Segafredoのチームメンバーにも気合が感じられる。

当然、昨年逃げ切り勝利したジュリオ・チッコーネが本命となる。

昨年はコロナにかかっためたに、不調を引きずりジロも途中でリタイヤ。不本意なシーズンを送ってしまった。

だが、オフには長年の課題だった鼻中隔形成術の手術を受けているので、今シーズンは大丈夫ではないかな。ブエルタではチームリーダーにもなるし。

続いて、メンバーにはバウケ・モレマもいる。すでにツール・ド・アルプ第1ステージで優勝しており仕上がっているようだ。

さらに、ヴィチェンツァ・ニバリとグランツールでエースを務める3人がエントリーしているのだから、力の入りようがわかるというものだ。

 

INEOS Grenadiers

イネオスは、ミハウ・クフィアトコフスキがエースナンバーをつけている。エトワール・ド・ベセージュでは総合2位となっており調子は良い。

今回、メンバーにエガン・ベルナルも入っている。オンループ・ヘットニュースブラッドのカペルミュールでアタックをかけたジャンニ・モスコンも入っている。

だが、ジャンニ・モスコンは、日曜日の落車のためにDNS。メンバー入れ替えはなし。

 

その他の注目選手

Bahrain – Victoriousからは、ミケル・ランダが今シーズンのスタート。

Groupama – FDJからはティボー・ピノが出場するが腰痛が再発したとの情報もあり調整ではないかな。

Team Arkéa Samsicからは、ナイロ・キンタナ。そして昨年3位のディエゴ・ローザも出場。

Work Service Marchiol Vegaからは、最高齢の鉄人ダビデ・レベリンが出場。放送で映るかな。

 

6人がコロナでDNS

Giotti Victoria – Savini Dueチームは、スタートしない。2月にトルコのアラニヤで20日間トレーニングを行い、レースにも出ていた。月曜日のテストで陽性者が一人出てしまった。

だが、チームはそのまま全員が撤退している。

 

逃げは9名

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

コースは昨年と変わってないので、スタート地点も同じ。ワールドチームは10チームが参加している。全体で24チームで167名が出走だ。

 

コフィディスは逃げに二コラ・エデを送り込んでいる。この中では最も強いライダーだ。

  1. EDET Nicolas(Cofidis)
  2. BAIS Mattia(Androni Giocattoli-Sidermec)
  3. Hailemichael(Delko)
  4. Archibald(Eolo Kometa)
  5. Vacek(Gazprom Rusvelo)
  6. Stojinic and Iacchi(ViniZabù)
  7. Stalnov  Nikita(Astana Premier Tech)
  8. Cuadrado Ruiz(Euska Euskadi)
  9. Hollmann  Nikita(Movistar)

 

二コラ・エデは、後続集団が1分まで迫ってくると、残り4周回のローカルラップで攻撃を始める。登りでは一気に一人で走り出す。

 

登りで抜け出した二コラ・エデに、下りで二人が追いついてくる。

 

後続も目まぐるしい。ニバリのアタックに、エガン・ベルナルが反応して集団は絞られていく。

 

これにミケル・ランダも加わる。まだまだ決まらないだろう。

 

先頭は、せっかく下りで追いついた二人だが、登りでは二コラ・エデにかなわない。ただ、二コラ・エデは下りが苦手なのか、また追いつかれる。

  1. Hollmann  Nikita(Movistar)
  2. BAIS Mattia(Androni Giocattoli-Sidermec)
  3. EDET Nicolas(Cofidis)

 

後続は本当に激しくアタックがかかる。下りでニバリが飛ばしていたが捕まり、何人もが代わる代わるアタックをかけている。

 

逃げていた3人が前に見える。二コラ・エデら3人はラスト26kmで捕まってしまった。

 

エディ・ダンバーが登りに入るとアタックをかける。ジェームス・ノックス(Deceuninck – Quick Step)が反応する。

 

4人となったが、エガン・ベルナルがここからアタックをかける!

 

ベルナルはいい感じだ。後続は7人となっている。22歳のクレモン・シャンプッサン(AG2R Citroën Team)がベルナルと二人で逃げている。

後続は、すぐ後ろに見えているので下りで追いつかれるかもしれない。

 

やはり、下りで後続に追いつかれる。ここで誰が先頭を引くかでまったりとしてしまう。

 

ここから、バウケ・モレマがアタックだ。これはキレがいいぞ。逃げ切れるか?

 

バウケ・モレマのアタックは本当にタイミングがいい。ここぞという時に発射されると、誰もが躊躇してしまう。

誰かが、反応するとジュリオ・チッコーネがチェックに入るはずだし。

 

ジュリオ・チッコーネは後続で待機だ。昨年2位のビニヤム・ギルマイ ハイル(Team NIPPO DELKO One Provence)もいる。

後続は7人。すでにモレマは15秒稼ぎ出している。

 

登りに入った途端にエガン・ベルナルがアタックをかける。後続はすぐ後ろだが、かまわず踏み込んでいく。 これはひょっとすると追いついてスプリントとなるのでは。

 

ミケル・ランダとマウリ・ファンセヴェナント、クレモン・シャンプッサンが追いついてくる。モレマとは16秒のタイム差だ。

 

後方からジュリオ・チッコーネも追いついてきた。あと10kmで追いつくか?

 

バウケ・モレマは下りも速い!   2019年のイル・ロンバルディアでも見せてくれたが、独走した時のモレマは強い。タイム差を広げている。これは決まったようだ。

 

まあ、後続は回らない。ミケル・ランダが引いているが、誰も交代しないのでタイム差は広がるばかりだ。

 

マウリ・ファンセヴェナントがアタックをかける。いいぞ。ツール・ド・プロヴァンス第3ステージでは、ジュリアン・アラフィリップを登りでアシストしてゴール後に感謝されている。

これは、また期待の出来るライダーが出てきた。

 

だが、マウリ・ファンセヴェナントは、ミケル・ランダの引きで後続に捕まってしまう。まあ、このメンツでは逃げ切れることはないだろう。

 

モレマは、スーパータックで下っていく。あと2.4kmだ。

 

ゴール手前で勝利を確信。カメラに向かってガッツボーズだ。

 

バウケ・モレマは見事な逃げ切り勝利をあげた。

 

2位争いは、ミケル・ランダが先頭で走っていたが、エガン・ベルナルがジュリオ・チッコーネをまくって2位。3位はマウリ・ファンセヴェナントが入っている。

Trek – Segafredoは、見事な勝利を上げた。さすがにグランツールエース全員を投入したのだから、絶対に勝たないといけないレースだった。

タイミング的にモレマのアタックは素晴らしかった。これで、バウケ・モレマは今シーズン早くも2勝目となった。

エガン・ベルナルも、アタックに何度も反応していたし、自らもアタックを繰り出していたので、腰の調子は良いのではないかな。ジロに向けて順調に進んでいるようだ。

 

こちらはラスト16.7kmからのフル動画

 

リザルト

Rnk Rider Team Time
1  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 4:57:05
2  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 0:39
3  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step ,,
4  CHAMPOUSSIN Clément AG2R Citroën Team ,,
5  CICCONE Giulio Trek – Segafredo ,,
6  LANDA Mikel Bahrain – Victorious ,,
7  KNOX James Deceuninck – Quick Step 0:57
8  VENDRAME Andrea AG2R Citroën Team 1:01
9  GHIRMAY HAILU Biniam DELKO ,,
10  ROTA Lorenzo Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ,,

3位のマウリ・ファンセヴェナントは驚きだ。まさかセミクラシックのこんメンツで3位になるとは。才能のある若手の活躍が光ってますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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