ヴィータス(Vitus)はイギリスのブランド。以前はビチュー(Vitus)と呼ばれていたフランスのブランドでアルミフレームのラグ溶接で一世を風靡した。
だが、時代はカーボンへと進化し、ビチューは衰退。イギリスの自転車通販会社大手のCRCのサポートにより復活した。
Vitusはスペルは同じままで、ビチューからヴィータスへと名前を変更している。
新しくアップデートされて登場したVitus ZX-1EVOエアロロードは、前作よりも軽く、剛性を高く、空力性能を大幅にアップさせている。
Vitus ZX-1EVO
エアロロードというと、どれだけワット数が削減されたか、ライバル他社と比べてどれくらい優れているかという宣伝文句が気になるところ。
だが、Vitusは、現実の世界では変数が多すぎるため、ほとんどのエアロ効果が大した差がないことを認めている。
実際には、空気抵抗のほとんどを占めるライダーの靴下の長さ、ヘルメット、ライダーの柔軟性、ポジションで大きく変わってくる。
Vitusの場合には、どのモデルを選択しても、エアロホイール、内装ケーブル、カーボンエアロバーが装備される。
他社とは比べられていないが、前作のZX-1との比較データがある。
グラフでは、35km/hと45km/hの場合の風の角度を変えてテストされている。
風に対して0度のヨー角で、新しいバイクは抗力が18%減少。15度のヨー角では45%と大幅に効率が向上する。
完全に統合されたケーブルルーティングは、フルカーボン1.5インチテーパードステアラーフォークにFSAACRヘッドセットとコックピットシステムを使用。
すべてのバイクは、機械的または電子的なシフトに関係なく、統合されたコックピットを備えている。
すべての自転車にはステムの下にヒンジ付きスペーサーの3ピーススタック(5、10、10mm)が付属しているため、購入者はステムを25mmまで下げて、理想的なフィット感を得ることができる。
独自のエアロシートポストデザインのVitusTi Rail BRAKESを使用。サドルは、VitusTi Rail BRAKES。
ドロップシートステイに、カットアウトされたシートチューブ。フレームはT700カーボンを使用。T700を採用することでフレームの剛性が向上し、ハンドリング性能が高まり推進力にも貢献している。
フレームはカムテール バーチャル フォイルでエアロ効果においてアドバンテージをもたらすフレームデザインとなっている。
フレームの重量は975g(56cm)で、6%の軽量化がなされている。フレーム重量は驚くほど軽いとは言えない。
Vitus ZX-1EVOのメリットは、その価格にある。SRAM Red eTap AXSが装備が装備されて、$ 7,000(約76万円)。
その理由は、WiggleおよびChain Reaction Cyclesを通じてダイレクト販売されているからだ。
Shimano 105 搭載モデルのZX-1 EVOCRSならば価格は£2,799.99(約43万円)となる。同社の軽量モデルVitus Vitesse Evoよりは、価格は高めだが、それでもダイレクト販売ならではの安さだ。
Vitus ZX-1 EVO CRX eTap AXS spec
- 重量: 7.9kg(56cm)
- フレームセット: ZX-1EVOカーボン
- グループセット: SRAM Red AXS HRD12スピード
- ボトムブラケット: SRAM DUB 386EVO
- クランクセット: SRAM Red AXSD1 48-35t
- チェーン: SRAM RED
- カセット: SRAM XG-1270 D1 10-3312スピード
- シフター/ブレーキレバー: SRAM Red eTap AXS D1
- ブレーキ: SRAM Red eTap AXS D1
- ローター: SRAM Paceline Centerlock、F-160mm R-140mm
- ホイール: Reynolds AR 58/62 DBカーボンクリンチャー、チューブレス
- スルーアクスル: VitusスイッチF-100×12mmR-142×12mm
- タイヤ: Schwalbe ONE PerformanceTLE700×25チューブレス
- ハンドルバー: Vision Metron 5D ACR
- シートポスト: Vitus ZX- 1AEROカーボン
- サドル: Vitus Ti Rail
- 価格 : $ 7,000(約76万円)
現在イギリスのコンチネンタルチームVitus Pro Cyclingがサポートされ乗っている。
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