2022のツール・ド・フランスではBahrain Victoriousが変わったことをしている。
フロントのディスクローターに180mmという巨大なディスクブレーキローターを使用している。通常は、フロント160mm。リアで140mmが普通。
体重の軽いライダーは両方140mmを使うこともあるほど。
180mmのMTBローター
Shimanoは、今年のツアーでDura-Ace R9200 12スピードグループセットをBahrainVictoriousにも提供している。
だけど、Bahrain Victoriousの一人は、XTRマウンテンバイク(MTB)グループセットの180mmディクスローターを使用している。
マウンテンバイク用に設計されているため、いくつかの巨大なサイズが利用可能だが、Shimanoはロード用には140または160mmしか販売していない。
これまでも、2020ツール・ド・フランスころから、MTBのディスクローターは使われていた。
その時に使われていた理由は
- 重量の問題
- 冷却の問題
- サガンは音が嫌だからという理由でMTBのローターを使っていた。
さすがに、サイズ180mmとか巨大なものはなかったけれど。
新型Dura-Ace R9200になってから、ローターの問題も改善されたと思うのだけど、全てのライダーが新型を使っているとは限らないだろう。
フロント180mm、リア160mmを採用した場合、160mmと140mmを使用した場合に60~70g重くなる。
さらに、パンクなどした場合のホイール交換で、チームサポートカーならば用意しているだろうけど、Shimanoのサポートカーには通常の160mmと140mmがセットされたホイールしか用意していない。
それでも、Bahrain Victoriousが使用するには何らかの理由があるのだろう。Bahrain Victoriousは、革新的な技術を積極的に取り入れることが多い。
例えば、2022ジロ・デ・イタリアではマテイ・モホリッチがドロッパーシートポストを使っているけれど、実はディスクローターも180mmに変えていた。
これには以下の理由が考えられる。
- ブレーキング効果の向上
- ローターの熱管理の問題
この二つが180mmのディスクローターを使う理由だと思われる。
ツールでは下りの距離もけた違いに長い。より安心できるブレーキシステムが欲しいと思うライダーもいるということだ。
Bahrain Victoriousの全員が180mmを使っている訳ではなく、1台だけということなのでマテイ・モホリッチが用意していた可能性は高い。
180mmのローターは、写真のようにアームが5本になっている。走っていたらわからないけど、マテイ・モホリッチのバイクに注目して見ておきたい。
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