UCIは、2020年に開始予定のUCIクラシックシリーズの開始を延期したと発表した。
Classicsシリーズは、現在のUCI WorldTourのワンデイレースの大部分と5つの記念碑(モニュメント)と約15のその他のイベントをまとめることを目的としていた。
これについては2018年9月に全ての利害関係者によって基本的な案は合意を得ていた。
だが、チーム組織である国際協会グループサイクリスト専門家(AIGCP)が反対。今回の延期という処置につながった。
AIGCPの反対理由
延期の発表は、スイスのモントルーで開催された2019 UCI Women’s WorldTourおよびUCI WorldTourセミナーで行われ、UCI会長のDavid Lappartientが「私たちのスポーツの未来を築くために協力する」ことを求めた。
男性のプロチームを代表するAIGCPは、提案されたシリーズを拒否し、「現在の壊れた経済モデル」のサイクリングへの間違った方向への一歩であると付け加えた。
AIGCPからの抗議の全文は非常に長いので要約すると
UCI裁判官による一貫性のない裁定については、2019世界選手権U23でのカーペーサーによる違反で失格になったニルス・エークホフの件も含まれている。オランダ自転車連盟は訴えを起こす行動を取っている。
カーペーサーの限度はあるが、明確な規定はない。パンクして遅れたり、トイレ休憩で遅れたりしたライダーがやっていることはこれまでもあった。
ようは一貫性を持ってもらいたいということだろう。
急に狭まる危険なコース。ゴールライン手前でのフェンスの設置。コーナーでの足のついたフェンスの設置。ライダーの安全性の確保出来ていないレースが多いことを言っている。
クラシックシリーズが導入されると、レース主催者はすべてのワールドツアーレベルのチームを競技に招待することが義務付けられていたはず。
主催者が自分のレースを制限し、興味のないレースにチームを参加させる可能性があるので、提案はあらゆる点で人気がなかった。
ファンにわかりやすいレースカレンダーを作成し、レース主催者、チーム、スポンサー全てを喜ばせる作業は困難であることが証明されたと言ってよいだろう。
さらに、クラシックシリーズの設計とアプローチは提案された計画と一致しておらず、AIGCPはUCIに対して、提案されているクラシックシリーズに同意しないことを通知した。
サイクリングの経済改革に貢献し、チームの権利が尊重される場合に限り、協会は当初の改革計画に協力することをいとわないとも言っている。
UCIは引き続き話し合いを続け、2021年からの導入を目指しているが果たして実行されるのかどうか。
UCIの改革案には、それ以外にもまだまだ多くの問題を解決しないといけない案もあり、今後も問題は続いてていくだろう。
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