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復活の男 ジョン・デゲンコルプ石畳を制する! 

Photo credit: brassynn on Visualhunt / CC BY-NC-ND 海外情報
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ツール・ド・フランス2018第9ステージの石畳のレースを制したのは、トレック・セガフレードのジョン・デゲンコルプだった。

彼は、この2年間事故や膝のケガにより、中々元の力強さを戻していなかった。

今回の石畳みのレースを制した影には、彼の乗ったTREK DOMANEの存在も大きかったかもしれない。

今回は、ジョン・デゲンコルプとDOMANEの紹介。

 

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輝かしい活躍

Photo credit: brassynn on Visualhunt / CC BY-NC-ND

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1989年に生まれた彼は29歳。ドイツ出身。

2008年にテューリンガー・エネルギー・チームと契約してプロとなった。

その後は活躍は素晴らしいの一言だ。

 

デゲンコルブの活躍
レース 順位
2012 ブエルタ・ア・エスパーニャ    第2・5・7・10・21ステージ 優勝
2013 バリ~ツール 優勝
2014 ヘント~ウェヴェルヘム 優勝
2014 ブエルタ・ア・エスパーニャ  ポイント賞
2015 ミラノ~サンレモ 優勝
2015 パリ~ルーべ 優勝

 

ミラノ~サンレモ・パリ~ルーベと2015年に立て続けにクラシックレースを制した彼はスプリンターとしても素晴らしく、またクラシックハンターとしても将来を期待されていた。

 

不運な事故

突然の事故

2016年に1月にスペイン・マヨルカ島でトレーニングキャンプでの練習中のこと。

Giant-Alpecinのチームメイト5人の選手と共に、旅行者の運転する車と事故にあい大ケガをおってしまった。

逆走してきた車に撥ねられ、大腿、前腕、唇に負った傷の縫合手術。左手人差し指の負傷と前腕の骨折。人さし指が千切れかけるほどの大怪我をおってしまう。

彼は、シーズンの前半を棒に振ってしまった。

 

Trek-Segafredoに移籍

2017年デゲンコルブは、TREKに移籍。

引退するファビアン・カンチェラーラの後継者として、クラシックレースのエースとして迎えたいという、これ以上ない破格の待遇で迎えられることになった。しかも、まだケガからの回復途中でもあったにもかかわらずだ。

 

ここで、かねてより走行中におけるライダーの安全を考えていたTREKとデゲンコルプ選手の事故の体験が一致することになる。

 

ABCセーフティー

TREKの提唱していたABCセーフティーというスローガンで、サイクリストの安全性を高めるため、被視認性を上げることを強く提唱していたのだ。

 

具体的には

  • A  always on  昼でも夜でも、前後にライトを
  • B  biomotion  体の動くパーツを目立たせよう
  • C  contrast     背景との対比

ジョンの体験からも、その目的の重要性を一層高められることになったのだ。

 

チームの練習には、蛍光色のジャージ。それと反射材。前後ライトの装備をしてトレーニングにでるように変わった。

 

安全について語る

 

膝の炎症

その後も、パリ〜ルーベで膝の炎症で2ヶ月レースを欠場。

まだまだ、復活には程遠い。もう、以前のような爆発的スプリントはないのではないかと言われていたのだ。

事故にケガ、近親者がなくなるなど、色々と不幸が重なっていた2年間を過ごしてしまう。

 

ツール・ド・フランス2018第9ステージ

https://www.letour.fr/en/stage-9/image-gallery

https://www.letour.fr/en/stage-9/image-gallery

 

ツール・ド・フランスには過去6回出場しており、ステージ2位を6回獲得している。

良いところまでは手が届くが、これまでツール・ド・フランスでの彼の勝利はなかった。

しかし今回、グレッグ・ファンアーヴェルマートとイヴ、ランパールトとの三つ巴のスプリントを制して、ついに勝利を収めたることが出来た。しかも石畳でのレースで勝てたことが素晴らしい。

 

レースの模様は、ダイジェスト版で見て下さい。

実にサバイバルなレースでリタイヤ続出のレースになってしまいました。

 

勝利をたぐりよせたドマーネ

ラストのスプリントでは、200m前から先頭に出されている。

普通だったら、まくられそうなものですが並ぶこともなく勝利してますね。

圧倒的なスプリント力。その力を残せたのもドマーネに乗っていたからかもしれない。

 

ドマーネのIsoSpeed

ドマーネの最大の特徴である快適性が最後のスプリントに力を残せたのではないでしょうか?

Isospeedはスライダーの調整によって、しなりの量が変えられる。これにより振動が抑えられる。

 

フロントIsoSpeed

フロントにもIsoSpeedが採用され、石畳みなどのコースでは有利に働く。

フォークのステアリングコラムがヘッドチューブから独立して、前後に回転自由度を持つよう分離させる構造となっている。

バイク前面の縦方向の振動吸収性を第1世代から10%向上させている。

 

IsoCoreハンドルバー

IsoCore 連続インナーラミナー技術を持ったOCLV カーボンで、従来のカーボンバーと比べ、路面の振動を20%低減。

https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/

 

カンチェラーラと共に開発されたドマーネは、振動吸収という快適性を重視したバイクだ。
今回の石畳レースでも、振動による疲労を他のライダーよりも少なく出来たことも勝利の一因であることは間違いないだろう。

 

 

John Degenkolb Café Racer Domane

デゲンコルブの趣味はモーターサイクルだ。

彼のカワサキ製カフェレーサーは、上品なラインやこだわり抜いたディテールを大切にする彼ならではの自慢のオートバイ。

 

彼のオートバイからヒントを得ているJohn Degenkolb Café Racer Domaneが発売されている。

 

赤がアクセントになっていてカッコイイです!

 

Domaneについて語る

 

 

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まとめ

スプリンターにとって、ゴール前の大切なシフトアップやブレーキに直接かかわる指の大けがから復活したデゲンコルプ。

2年間の思いが積もった第9ステージでの勝利は、素晴らしいものがあった。

これから以前の強さを取り戻す戦いが続いていく。

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