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2022 ツール・ド・フランス第5ステージ  Jumbo-Vismaを襲う悲劇の一日 あ~ログリッチ

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Photo by Carl Kho on Unsplash
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ツール第5ステージは、多くのライダーがタイム損失をしてしまった。

終わってみれば、タデイ・ポガチャルだけが総合勢で唯一無傷でゴール。総合勢から13秒のリードを奪った。

 

多くのチームが落車で被害を受けたが、総合を狙うJumbo-Vismaにとってもそれは同じだった。まず、エースのプリモッシュ・ログリッチは取り返しのつかない事態に陥ってしまう。

 

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プリモッシュ・ログリッチ

 

プリモッシュ・ログリッチは、Jumbo-Vismaで唯一メイン集団に残っていた。だが、残り30kmの第6セクターの前で落車。

写真では、カレブ・ユアンの後ろで肩から落ちるプリモッシュ・ログリッチが見られる。

 

YouTube動画より

 

この時の様子をプリモッシュ・ログリッチがゴール後にコメントしている。

残念ながら転倒してしまった。バイクがバリアにぶつかり、それが道路を滑っていった。だから、あそこで倒れたんだ。

狭くなっているところとロータリーのところだった。そのため、何かがブロックされ、そこにバイクの側面がぶつかったんだ。転倒で肩が外れたのは事実だ。

それは最高の気分ではないが、それを戻して続行することができた。

 

 

プリモッシュ・ログリッチは、観客の椅子に座って自分で元に戻したという。肩の亜脱臼だろうけど、自然に治る場合もあるけど、あとの痛みは相当凄い。

私も経験あるけど、肩が脱臼した後に自転車に乗るなんて想像も出来ない。多分、肩が腫れてしまうし、振動による痛みは想像を絶する。

不可抗力による落車では、どうしようもない。

プリモッシュ・ログリッチは、総合44位。2分36秒遅れとなってしまう。ログリッチはツールとは縁がないのかもしれない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴー

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、チェーンが外れたがギアが動かず。ネーサンファン・フーイドンクのバイクを借りたけど、大きさが合わない。

また、違うバイクを貰おうとしたが、結局サポートカーからバイクを貰うことに。

動画でもわかるけど、Jumbo-Vismaのメンバーの慌てぶりは相当のものだった。最終的には、ワウト・ファンアールトの引きもあり、タデイ・ポガチャルから13秒遅れでゴール出来ている。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

最悪の一日だった。ログリッチもタイムロスしたし、自分もそうだった。それは残念なことだ。

アンラッキーでポガチャルに13秒も離されてしまった。私にとってはもっと悪くてもいいのだけど、プリモシュにとっては大きな損失だ。今は前を向いて、山で何ができるかを考えなければならない。

他のライダーが衝突した。そして、私のギアにぶつかり、チェーンが外れてしまった。今思えば、降りてチェーンを外せばよかったのだけど、ちょっとパニックになってしまった。

一日中、とてもストレスフルだった。今思えば、もっと違うやり方があったはずだが、今さら変えられない。

世界一の助っ人がいる。最初はネイサン・ファンフーイドンクとティシュ・ベノートがいたが、プリモシュが倒れたので、彼らは待ったをかけた。

ワウト、クリストフがいた。差を縮めるために素晴らしい仕事をした。彼らにたくさん感謝しなければならない。

 

ワウト・ファンアールト

 

ワウト・ファンアールトはJumbo-Vismaの中で最初に落車。これが、序章に過ぎなかったとは。

集団復帰途中も最悪の事故になる瞬間があった。

 

 

車列の間を走り抜け、Team DSMのマシンがブレーキをかけなければならないところへ、ワウト・ファンアールトはぶつかりそうに。

反射的に直立を保つことができたが、これはプロのなせる技だ。

あのヒヤリハットは、私の人生の中で衝撃的な出来事だった。そうでなければ、私はここにいなかったと思う。

 

最終的には、怒涛の引きを見せてタデイ・ポガチャルから13秒差というタイム差に抑えマイヨジョーヌも守った。

これも奇跡的なものだ。最大1分あったタイム差を縮めたのだから。前日のステージで最高の走りを見せたJumbo-Vismaだったけれど、わずか一日で最悪の日を迎えるとは。

まさに、勝つことは出来ないが、簡単に負けることの出来るステージだった。

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