落車したライダーにとっては、最悪の第5ステージとなった。
総合を狙うライダーも例外でない。多くの総合のライダーはタデイ・ポガチャルから13秒遅れでゴール出来ているけど、中にはそうでないライダーもいる。
ベン・オコナー AG2R Citroën Team
For sure I’m sad after today, it was pure bad luck in a really difficult section of the race to chase. The Tour de France is long, and it seems another comeback after a hard first week is on the cards 😂 pic.twitter.com/PSUvDlAIBc
— Ben O’Connor (@ben_oconnor95) July 6, 2022
ベン・オコナーは、2番目のセクターでパンクにより遅れてしまう。チームによる必死の追走を行ったが、ゴールではトップから4分12秒遅れの4分12秒遅れでゴール。
ベン・オコナーは、第1ステージのタイムトライヤルから遅れており、落車もあった。
昨年の総合4位は、得意の山岳を前に大きくタイムロス。現在総合67位。4分34秒差。山岳での巻き返しで順位は上がるだろうけど、厳しい夏となりそうだ。
ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
ジャック・ヘイグは、このツールでトップ5を目指してスタート。ダミアーノ・カルーゾと共にエースを務めていた。
だが、ジャック・ヘイグは残り30kmで落車。左肘に傷があり、背中全体にかなりの擦過傷がある。
病院では、複数の非変位手首骨折が見つかっている。昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位のジャック・ヘイグは、第5ステージでリタイヤしてしまう。
もう一人のエース、ダミアーノ・カルーゾは、総合37位。1分59秒差。Bahrain Victoriousはダミアーノ・カルーゾの総合順位を上げていくことにシフトする。
【追記】
プリモッシュ・ログリッチ、カレブ・ユアン、ジャック・ヘイグの落車は同一の場所。
ジャック・ヘイグは、手首の骨折が判明。プエルタを目指すことになる。
カレブ・ユアン Lotto Soudal
30km remain in Stage 5 and a stray hay bale causes chaos for the Peloton, taking out Caleb Ewan and Jack Haig in the process! 😭
Watch Stage 5 of the Tour de France EXCLUSIVELY LIVE and FREE here ▶️: https://t.co/Ic5j15vd4x #couchpeloton #TDF2022 #sbstdf pic.twitter.com/I8m9JcmGFN
— SBS Sport (@SBSSportau) July 6, 2022
カレブ・ユアンは、スプリターだけど石畳でも先頭付近に姿が見られていた。だが、上記ツイートでもわかるように、道路縁石部分にあったクッションのようなものが風で動いて衝突。
かなり、激しく転倒してしまう。映像では、ジャック・ヘイグの名前も聞こえるので、同じ地点で落車したのかもしれない。
カレブ・ユアンは、複数の擦過傷と軽度の脳震盪。ただし、レースの続行は出来る。
ミヒャエル・ゴグル Alpecin-Deceuninck
Sector 3 chute spectateurs @TeamTotalEnrg @Daniel87Oss pic.twitter.com/dkExu8NNwl
— Victor Loy (@LoyVictor) July 6, 2022
TotalEnergiesのダニエル・オスが黄色い服を着た観客とぶつかる。
その後、ダニエル・オスは携帯電話で撮影している別の観客に正面衝突してしまう。この激しい転倒で更に二人が落車。
- ダニー・ファンポッペル BORA – hansgrohe 146位
- ダニエル・オス TotalEnergies 154位
- ミヒャエル・ゴグル Alpecin-Deceuninck DNF
二人は完走したが、ミヒャエル・ゴグルはリタイヤ。
ミヒャエル・ゴグルは手術を受ける予定。
ダニエル・オスは完走したのだけど、すでに第6ステージは走らないことが決定している。
昨年は、第1ステージから観客との接触があり大落車に繋がった。この反省が生かされていないのか。
石畳では、ライダーは石のない端を通ることが多い。見る側も自分の立つ位置を考えないといけない。
そして、カメラを見るのではなくてレースをみないといけない。
【追記】
ダニエル・オスは、追加の検査で頸椎の骨折が明らかになった。数週間の休養となる。
総合勢のタイム差
INEOS Grenadiersでは、ゲラント・トーマスが落車。だけど、タデイ・ポガチャルから13秒の集団でゴールしている。
総合で言えば、タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーのタイム差は21秒。タデイ・ポガチャルからみたタイム差を見てみると
- ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma +21秒
- アダム・イェーツ INEOS Grenadiers +29秒
- トム・ピドコック INEOS Grenadiers +30秒
- アレクサンドル・ウラソフ BORA – hansgrohe +37秒差
- エンリク・マス Movistar Team +62秒
第7ステージはグラベルロードを含む登りゴールとなる。ここで総合順位の大きな変動があるだろう。まだ、序盤だ。総合勢は遅れないようにしないといけない。
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