この冬、INEOS Grenadiersは多くの変化を遂げ、多くの大物ライダーが退団し、チームは若いライダーで構成される新体制を推進し続ける。
2023年に向けての最も重要な契約者の一人は、オランダ人ライダーのテイメン・アレンスマンだ。
現在所属しているTeam DSMや地元のJumbo-Vismaが興味を示しているにもかかわらず、INEOS Grenadiersと2年契約を結んだ。
オランダチームに行かない
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オランダ人なのだから地元のJumbo-Vismaに移籍するというのは理にかなっていると思われる。
だが、テイメン・アレンスマンは英国チームを選んだ。この理由について以下のように語る。
地元オランダのJumbo-Vismaを選択しなかった理由は?
外国のチームに行くのが好きなんだ。そうすれば、自動的に自分のコンフォートゾーンからもう少し踏み出すことができる。
Team DSMにいれば、チームのエースとなれたのでは?
INEOS Grenadiersに移籍することで、僕はライダーとしてだけでなく、人間としても成長することができるんだ。オランダのチームよりも、そのほうが好きだと思う。
Team DSMはブエルタで総合6位になったあなたの離脱に失望しているのでは?
はい、彼らが動揺しているのは理解している。もちろん、彼らがオランダのチームであり、私がオランダのライダーであることも特別な役割を果たしている。
しかし、最終的には自分で選択する。着実にキャリアを積みたいと思っており、今、踏み出すのは正しいステップだと感じた。
Team DSMで、とても楽しい時間を過ごした。そこでは順調に成長したが、次の論理的なステップに進む時がきた。
当然、テイメン・アレンスマンの頭の中では、各チームの状況というのも頭に入っていたはずだ。
Jumbo-Vismaにいけば、当然、プリモッシュ・ログリッチ、ヨナス・ヴィンゲゴーに続くライダーとなるのは間違いないことだし。
2番目の男にならない
とにかく1月1日まではTeam DSMを着るので、それは変わらない。チームを去り、新しいチームで他のチームメイトがいる。それがどうなるかだ。
たとえば、ロマン・バルデと一緒にプレーすることはもうない。今シーズン、ロマン・バルデから多くのことを学んだことは確かだ。
最終的に、ここまで結果を残せたのは彼のおかげだ。
INEOS Grenadiersでは、チームをリードする機会を得るために、ゲラント・トーマス、エガン・ベルナル、ダニエル・マルティネス、そして若いカルロス・ロドリゲスなど、リーダー候補と戦わないといけませんね。
チームには、多くのスターがいるが、もちろん2番目のロマン・バルデとなるつもりはない。むしろ、私が何かを学ぶことが出来る多くの人がいることが強みであり、私はそれについて非常に満足している。
INEOS Grenadiersは内部競争が激しいと思いますが?
内部競争があるのは良いことだ。そうすれば、お互いをより高いレベルに押し上げることが出来る。
そうすれば、シーズン中にお互いに少し挑戦できるので、それはチームにとっても私たち全員を助けるでしょう。
INEOS Grenadiersの大型補強はテイメン・アレンスマンのみ。アダム・イェーツ、リチャル・カラパスとエースを放出。リッチー・ポートは引退。エディ・ダンバーに、アンドレイ・アマドールも移籍。
エガン・ベルナルは未知数であり、ゲラント・トーマスは最後の年となる。
残るのは、ダニエル・マルティネス、トム・ピドコック、パヴェル・シヴァコフといった面々か。
この中に、テイメン・アレンスマンが割って入るのは確実なのでは。Jumbo-VismaとINEOS Grenadiersを天秤にかけたのは間違いないと思う。
2番目の男ではなく、チームの1番を目指して戦うはずだ。
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