スーパープレスティージュ第5戦ヒュースデン・ゾルダーでは、レース開始からマチュー・ファンデルプールが猛烈にスパート。
開始から、わずか5分でワウト・ファンアールトとの二人の戦いとなった。二人の熱い戦いは最後のゴールまで続く。
マチュー・ファンデルプールは、最終周に猛烈なスパートを見せて一時ワウトを離しかけたのだけど、ミスをしてしまう。そしてゴールでは不運な展開に。
同じ場所で2度目のミス
最終周のマチューのミス YouTube動画より 以下同様
ゴール手前の登りで、猛烈にペースを上げてワウトを引き離したマチュー。だが、足をついてしまう。実は、この場所は6周目にも同じように足をついていた場所だ。
その時にも、ワウトに前に出られている。さすがのマチューも、引き離そうとして焦っていたのかもしれない。
ここで、ワウト・ファンアールトが追いついて、マチューを抜いていく。
一旦は先行してマチューの前にでて最高の状態でスプリントへと向かった。
ワウト・ファンアールトは、後ろのマチューを何度も振り返ってスプリントに備える。
長いゴールの直線でワウトはロングスプリントにでた!
スプリントを開始して、すぐだった。マチュー・ファンデルプールが急に左に動いてスプリントを止めてしまう。見ていた人は何が起こったのかわからなかった。
最初は、マチューがスプリントを諦めたのかと思ったのだけど。
なんとその時、マチューのクリップペダルが外れていたのだ。それでも、落車しないのは流石だ。
ロードとは違いシクロクロスなので、ペダルはロード用のDura-Aceではない。
ShimanoのXTR Image credit: Joris Knapen
マチュー・ファンデルプールは、シクロクロスでは、ShimanoのXTRマウンテンバイクペダルを使用。
店で購入するペダルとの1つの違いは、ペダル本体の中央部分が最大の泥のクリアランスのためにわずかに削られていること。
二人の走力の差は、100%の状態ならば差がない。特に、今回のような高速コースではロードと同じような状態となる。
登りでのミス、スプリントでクリップが外れては、ワウト・ファンアールトに勝てることはない。
マチュー・ファンデルプールのコメント
マチュー・ファンデルプールは、それほど悔しがることなくサバサバとインタビューに答えていた。
スプリントができなかったのは残念だ。
ワウト・ファンアールトと共に、レースを支配してましたね。
あまり大人数で出かけたくないと思っていた。ワウトが一緒なら、残りのレースはパートナーがいると考えていい。何度かプレッシャーをかけたが、差はつかなかった。
最後のテクニカルセクションで差をつけようとしたんだ。それがうまくいかなかったので、スプリントが続いた。
長い間、マッチしていると感じていたが、残念ながらペダルを踏み外し、シュートしてしまった。挑戦できなかったことが悔しい。
ゾルダーは、同じくらい優秀な人を排除するのが難しいレースなんだ。明日になれば…。
最後のゴールシーンは、下記のYouTube動画で見られる。
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